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2006年10月 第 3週( 16日〜22日迄)

2006年10月16日(月)
天 候 晴れ ポイント:王の浜 水 温 21℃〜22℃
風 向 き 西南西3m 透 明 度 8m
気 温 (最高:最低) 24℃:16℃ 波 高 4m→3m
日中の降水確率    10% 流 れ なし
満潮:干潮(長潮) 14:14 06:30
 台風の影響で荒れた海になりました。王の浜に今日も行ってきました。サージは昨日よりも若干強く、ロープエンドを過ぎても揺れています。V字の根の手前では、大きく成長したミナミハコフグがずっと観察されています。何故か石の隙間に入って動かなくなってしまう個体で実に写真が撮り易いです。左の根沿いに流していくとカイメンガニ・セボシウミタケハゼ・テングダイ等が見られます。根の上に上がるとムスジコショウダイの姿が見られました。壁沿いには、マツバスズメに上手く擬態をした、バラフエダイの幼魚ホンソメワケベラにこれまた上手く擬態した、ミナミギンポ等が見られ魚の知恵にまた感心してしまいました。根を移動するとツマジロモンガラやスミツキベラ・ニシキキュウセン等、死滅回遊魚が多く見られました。「やっぱり一応見ておきますか」と思いナンヨウハギも見に行きました。合計4匹のナンヨウハギを見ていると、その向こうにカメの姿がありました。カメはゆっくりと泳ぎ出し、一回我々から離れて行ったのですが、何を思ったのか戻って来ました。これは絶好のシャッターチャンスと思いデジカメのスイッチを入れると「電池がありません」の赤文字が・・・ ま〜こんなもんですねよね〜水中って。帰りには、渋〜い感じのキヌヅツミガイの仲間を見つけました。今の所名前が分からないのですが結構綺麗な模様です。浅場では、ミヤコキセン・ロクセン等のスズメダイが見られました。今日のお魚フタスジリョウキュウスズメダイです。その昔、カナさんが秋の浜で1匹発見し、その後は幻となっていた魚です。その時、すぐに見に行った私は、見る事が出来ませんでした。運悪くイソギンチャクに付いていた為、多分食べられたんだろうという結論に達しました。そんな大島では超が付く程珍しい魚が、今王の浜に数個体いるのです。一時期に比べ数が減った様な気がしますが、まだまだ充分見られます。南の島では全然珍しくない魚で、確かに体色も地味ですが、これだけ小さいサイズになると実に可愛いです。何でも子供の頃は可愛いもんですね。唯一の欠点は名前が長すぎる所でしょうか(笑)
(担当 有馬)


2006年10月17日(火)
天 候 晴れ ポイント:秋の浜・野田浜 水 温 22℃〜23℃
風 向 き 南南西5m 透 明 度 5m〜8m
気 温 (最高:最低) 24℃:17℃ 波 高 2m
日中の降水確率 10% 流 れ なし
満潮:干潮(若潮) 14:52 07:38
台風の影響が今日もまだ残っています。1本目野田浜に行ったのですが、時折大きなウネリが入って来ました。水中は海藻が舞い上がり透明度も5m程しかありませんでした。ハナタツを見てアーチに向かうと、その中にムスメベラやヨコシマクロダイygが見られました。アーチの周りにはカスザメが2匹砂に埋もれていました。ベラギンポを引っ張り出して遊んでいると、突然飛び出たベラギンポを狙ってオキエソが飛び出して来ました。危なく尾鰭を齧られそうになりましたが、なんとか逃げ延びてくれました。食われたらかなり後味が悪かった事でしょう。2本目は秋の浜に行ってきました。野田浜よりはマシですが、まだまだウネリが残っていました。コケギンポsp.へ向かう途中変ったカニを発見しました。どうやらミナミトゲアシガニの様です。日本での分布域は琉球列島となっており、大島では珍しいカニになるのでしょう。「変ったトゲアシだな〜」位にしか思わず写真を撮ったので、こんな酷い画像ですみません。ジョーへ向かう途中では、ベニイザリ・ヤセアマダイが見られました。では成長したハタタテハゼが今日も元気にホバリングしていました。段落ちではタテキンyg2個体・メガネスズメダイ・ハダカハオコゼが昨日までのウネリにも負けずに健在でした。段の上に上がるとサージがきつくサザナミヤッコだけ見て上がって来ました。早く静かになって欲しいものです。今日のお魚ソメワケヤッコです。大島では非常に珍しいキンチャクダイの仲間です。非常にシャイで、すぐに穴に隠れてしまいます。今日はたまたま横穴のない窪みに入ってくれたおかげで、なんとか撮影出来ました。幼魚から成魚まで体色は変らず、青と黄色で染め分けられています。この体色から種小名に「2色」という意味の「bicolor」が使われています。先日紹介したイロブダイと同じ学名です。ま〜イロブダイの方は多分雌の成魚の体色から付いたと思うのですが。ヤッコの類は大島では多くないものの、結構種類が出ています。今年は変り種が多いので、スミレヤッコかニシキヤッコ位出てもいいのでは、と勝手に妄想するのでした。
(担当 有馬)


2006年10月18日(水)
天 候 晴れ ポイント:秋の浜 水 温 22℃〜23℃
風 向 き 北風4m 透 明 度 8m〜10m
気 温 (最高:最低) 23℃:16℃ 波 高 1,5m
日中の降水確率 10% 流 れ 無し
満潮:干潮(中潮) 15:07 08:26
 台風18号の影響は殆ど無くなったと思うのですが、まだ秋の浜にはウネリが入ってきます。ナライが吹き続けている訳でもないのに、変ですね〜。”段落ち”ハナタツを探していても、サージを感じるほどです。さて今日の1本目は”正面際”へ行ってきました。目的のアサヒハナゴイは、相変わらずキンギョハナダイに混ざり元気良く泳いでいました。ベニハゼSPの凹みを覗くと、2cm弱のスジハナダイbaby が10匹近く入っていました。成魚には殆ど目を向けないのですが、流石にこのサイズは可愛いですね。そして隣の穴にはイズハダイ属の一種が・・・、しかしとてもシャイで、すぐに隠れられてしまいました。昨日の”今日のお魚”コーナーに登場したソメワケヤッコ、2個体目を確認しました。そして大沼氏からの情報に拠ると、更にもう1個体居る可能性があります。一度に3個体も出現したのは、当然初めて。サザナミタテキンも、10個体近くが1DIVEで見られる異常な多さ、ハダカハオコゼ等も実は目に付かないだけで、まだまだ居るかも知れませんね。右のグリーンのサンゴに、アカスジウミタケハゼが目立ってきました。中小10個体程付いています。浅場は久々にキビナゴの群れが凄く、それを10匹程のカンパチが一生懸命追い掛けていました。ハシゴの近くでは、かなり成長したコウワンテグリの姿も見られました。ケイカイへ潜ったスタッフの情報では、シチセンチョウチョウウオが出現したそうです。これも過去に、1〜2個体しか確認されていません。シーズン初めの雰囲気とはガラリと変わって、南方系来遊魚が面白いですね〜。しかし、ベラ(ツキノワやクジャク・クレナイ等・・・)とハゼ(クビアカ・ヤノ・ミナミ等・・・)は目に入ってきませんね〜。これからでしょうか???
(担当 柳場)


2006年10月19日(木)
天 候 晴れ ポイント:秋の浜 水 温 22℃〜23℃
風 向 き 北4m 透 明 度 5m〜7m
気 温 (最高:最低) 23℃:15℃ 波 高 2m
日中の降水確率 10% 流 れ 無し
満潮:干潮(中潮) 15:24 09:03
相変わらず秋の浜には、うねりが入っています。今日はアサヒの根と際に行って来ました。アサヒの根では、オシャレ&クダゴンベを狙ったのですが、今日は両方とも見つかりませんでした。諦めて浅場へ戻るとハリセンボンが岩の上で休憩していました。写真は我々に気が付き泳ぎ出した所です。その後クシノハカクレエビやジョーフィッシュ・アカオビコテグリを見て浅場へ戻りました。2本目に先日発見した、ミナミトゲアシガニを確認しに行きました。なんとまだ同じ所に付いていました。に出ようと降りていくと、大きなトビエイが水底を這うようにしていました。何か食べていたのでしょうか?マクロは、アサヒハナゴイ・カシワハダイ等のハナダイ達や大きく成長したタキゲンロクダイ&ハタタテハゼが見られました。浅場では、タテキンyg・ベニイザリウオ・メガネスズメダイ・ハダカハオコゼ等変わらないメンバー達が見られました。段の上に上がると大沼さんからコウワンテグリygを教えて頂きました。まだ背中は真っ白の可愛い個体です。他にはタテガミカエルウオ・ヨコシマエビ・ベニイザリウオ等が見られました。魚は中々面白いのですが、何故か透明度がとても良くありません。西側は多少良くなって来たらしいので、秋の浜も少し良くなる事が期待したですね。今日お魚スジアラです。今年は結構数が多くすでに3〜4個体程確認されています。赤い体にブルーの小点があり、少し前までユカタハタだと思っていました。しかし、調べてみるとこういった体色のハタは数種おり同定が非常に難しいです。大沼さんが昔撮影した個体を調べたら皆スジアラだったと言うので、私も画像を元に調べてみました。決め手は背鰭の棘の数で、ユカタハタとは異なります。成魚になれば違いもはっきりするのですが、幼魚頃は中々難しいです。何気に南方系のハタは流れて来る機会が少く、大島が苦手な種類です。ハナダイなら強いんですけどね〜
(担当 有馬)


2006年10月20日(金)
天 候 晴れ ポイント:秋の浜 水 温 22℃〜23℃
風 向 き 透 明 度 4m〜7m
気 温 (最高:最低) ℃:℃ 波 高 1,5m
日中の降水確率 10% 流 れ 無し
満潮:干潮(大潮) 15:41 09:36
 やっと波は収まり、静かな海となりました。しかし、哀しくなる程の透視度です。とても秋の海とは思えません。西側は多少マシな様ですが、”五十歩百歩”と言ったところでしょうか・・・?劇的な変化を期待したいところですが、週末に向けて、無理でしょうね・・・。グシュン!今日は”右のトサカ林”から”正面”を回ってきました。初め右奥へ行って見たのですが、驚くほどの暗さでした。しかし、イサキの数は多く、魚群が途切れる事がありません。水が良ければ、さぞかし爽快な事でしょう。トサカ林を戻り掛けると、体長?1,5m程の巨大マダラエイと遭遇しました。この透視度でいきなりこの巨体を目にすると、一瞬ドキリ!としますね。苦笑  ”左砂地の際”では、ヤセアマダイナハゼと一緒にウロウロしていました。似たような配色なので、親近感が沸くのでしょうか?綺麗な魚なのでビッシ!とファインダーに収めたかったのですが、片時も止まってくれず上手く撮れませんでした。大沼氏から情報を貰い、久々にホシゴンベを見てきました。基本的に、ミドリイシ(テーブルサンゴ)に着いているようですが、周辺のカイメンにもよく止まります。最初に見た時と比べ、二周り位大きく感じました。以前の個体と同一個体だとすれば、何回かの大荒れの海(試練)に耐え、ここまで成長してきたんですね。逞しいものです。逞しいと言えば、”段落ち”ヨコシマクロダイも、中々隅に置けません。見た目はのんびりしていて、すぐ何処かへ飛ばされそうに見えるのですが、しっかり生き残っています。この他に今日見た南方系は・・・、ミナミハコフグ・ハダカハオコゼ・ソメワケヤッコ・ハタタテハゼ・クロフチススキベラ・ヤマシロベラ・サザナミヤッコ・タテジマキンチャクダイ・モンツキハギ・アカヒメジ・ヘラヤガラ・ムレハタタテ・ケラマハナダイ等々・・・。
(担当 柳場)


2006年10月21日(土)
天 候 薄曇 ポイント:秋・野 水 温 22℃
風 向 き 北東5m 透 明 度 10m〜15m
気 温 (最高:最低) 21℃:17℃ 波 高 2,0m 
日中の降水確率 10% 流 れ 無し
満潮:干潮(大潮) 15:59 10:06
 ”劇的な・・・”とまでは言いませんが、昨日と比べるとかなり透視度が回復しました。嬉しい事です。さて今日は、秋の浜3本 and 野田浜へセミナイトで行ってきました。秋の浜は主に正面〜際、”あわよくばニタリに逢いた〜い DIVE”でした。苦笑 しかし、出ませんね〜、水が良くなったので少しは期待したのですが・・・・・。正面ではスケロクウミタケハゼヤセアマダイ、そして”−25の岩” に居るタテキンbaby ノコギリヨウジ等を見て、”際”へ回りました。アサヒハナゴイを探しながら際の淵を見ると、6cm程に成長したアカオビコテグリが目に入りました。既に繁殖シーズンは終わっているのですが、♂も比較的良く目にします。”アカオビの産卵ショー”、来シーズンも期待できそうですね。際では定番となったハタタテハゼ・ソメワケヤッコ・ムスメハギ等を見て上がってきました。3本目の秋の浜で、”段落ち”ハナタツが求愛をしていました。定期的に襲い掛かる?台風の為ハナタツが激減してしまい、今現在、秋の浜で唯一見られるペアです。繁殖シーズンのピークは過ぎてると思いますが、頑張って”秋の浜産”の子供を沢山増やして欲しいものです。久し振りに入った野田浜のセミナイト・・・、主な物は、ハナタツのペア、そして近くでは大きなベニイザリウオ、アーチの所ではアカエイハナアナゴイシガキフグ等、セミエビイセエビの10cmサイズも多く見られ、中々楽しかったです。
(担当 柳場)


2006年10月22日(
天 候 曇り ポイント:秋・ケイ 水 温 21℃〜22℃
風 向 き 北東4m 透 明 度 10m〜15m
気 温 (最高:最低) 21℃:18℃ 波 高 2,0m
日中の降水確率 30% 流 れ 少々
満潮:干潮(大潮) 16:17 10:34
 時折小雨のぱらつくお天気でしたが大きな崩れは無く、久し振りに平穏無事な週末を過ごす事ができました。多少透視度は回復したので、陽も有れば最高だったのですが、欲張ってはいけませんね。苦笑  さて今日は、秋の浜1本、ケイカイへ2本潜ってきました。1本目の秋の浜は、私としては珍しく左からエントリー、初っ端から”左砂地””ハゼ地帯”を目指しました。途中、昨日セルフのI・Aさんが見付けたイロイザリウオ?を教えて頂きました。このイザリ、鞍状班はあるのですが肌質はオオモンっぽい、何とも微妙な個体でした。狙って行ったヤシャハゼは運悪く一瞬で隠れてしまい、ヒレネジへ・・・近くではホタテツノハゼ属の一種も見られました。ムレハタタテが居ないかと砂地を降りていくと、大きなカスザメが休んでいました。少し離れた所では、70〜80cm有る大きなマダイが、10cm程の子供を数匹従え餌探しをしていました。血の繋がりは無いと思いますが、まるで親子の様で微笑ましかったです。砂地の転石地帯では、10匹程のカンパチも回ってきました。しかし、全体的にはムチカラマツウミエラ等に付着生物は見られず、とても寂しかったです。ケイカイは、相変わらずキンメモドキの群れが中々見応えありました。途中、”24の砂地”へ出る縁では、甲羅の大きさが60cm程のウミガメと遭遇しました。以前からこの周辺では、同一個体と思われるカメをよく見掛けます。お気に入りの場所なのかも知れませんね。”18の壁”には、この所必ず大きなオオアカヒトデが付いています。そしてヒトデには、これまた大きなヒトデヤドリエビが着いていました。”日本庭園”の近くでは、相変わらずイッテンチョウチョウウオが見られます。数日前まで居たイロブダイは、残念な事に消えてしまいました。3本目、キンメモドキを撮影に行ったケイカイの帰り、水際で白っぽい物が波に揺られていました。近付いてみるとそれは、かなり日が経ったテングダイの死骸でした。特に目立った傷は見られなかったのですが、何故?お亡くなりになってしまったのでしょう。勿体無いですね〜。
(担当 柳場)