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2006年08月 第 1週( 7月31日〜06日迄)

2006年07月31日(月)
天 候 晴れ ポイント: 水 温 16℃〜20℃
風 向 き 北東6m 透 明 度 6m〜12m
気 温 (最高:最低) 25℃:20℃ 波 高 2,0m
日中の降水確率    0% 流 れ 無し
満潮:干潮(小潮) 07:58 14:12
 久し振りに北風が吹き、秋の浜は波立っていました。しかし、この時期に北風って言うのも、変な話ですね。暑過ぎるよりは、過ごし易くて良いのですが・・・・・。さて今日は、昨日の”ジョー巣穴復活”を受け、早朝DIVEに行ってきました。勿論狙いはハッチアウト(放仔)まだ暗い海の中を進み目的地に着くと、巣穴には貝の蓋がされていました。ソッと蓋をどけて中を覗くと、居ました!銀色に輝く卵を口いっぱいに咥え、ちょっと間が抜けた様な顔をしたジョーが、ジッとこちらを見ていました。数分すると放仔する時特有の動きを始め、少しずつ巣穴から身を乗り出してきました。そしてアゴの動きが激しさを増してくると同時に、待ちに待ったハッチアウトの瞬間です。潜水開始後10分程、当にグッドタイミングでした。しかし、命が誕生する瞬間は、何度見ても感動します。まだ透明な1〜2ミリのbaby が一生懸命全身をくねらせて水面に向う姿を見ると、思わず「頑張って生き抜けよ〜」と念じてしまいます。でも実際には、殆どが食べられてしまうのでしょうね。合掌・・・。さて午後になって、ジョーに産卵の動きが無いか?リサーチに行ってきました。しかし、8匹全てマッタリ状態、誰も怪しい動きは見せませんでした。と言う訳で、早々にその場を離れ”正面の際”へ、際では相変わらずベニハゼSPが見られています。そしてすぐ横の穴には、大きなホウキハタが入っていました。”落ちそうな岩”周辺の中層には、何時もイサキが沢山群れています。群れ好きの私は、何時も其処を通る時上を見上げてニンマリしているのですが、今日その群れの中にもの凄い勢いで突っ込んでいくヒラマサ?を目撃しました。かなり成長した個体が、この様に襲われるのを見たのは、始めてかも知れません。”段落ち”ベニイザリがペアになっていました。♀のお腹がかなり膨らんできたので、産卵が近い様です。午前中、体験の様なファンDIVE?の時、ショッパチの数十匹の群れが見られました。最近凄い数で群れているカタクチイワシの稚魚を、捕食に来たようです。段々光物も目に付くようになってきて、ますます海の中が賑やかになってきました。あとはもう少し、透視度が良くなると良いのですが・・・。
(担当 柳場)


2006年08月01日(火)
天 候 曇り ポイント:秋の浜 水 温 17℃〜20℃
風 向 き 西風2m 透 明 度 3m〜10m
気 温 (最高:最低) 24℃:20℃ 波 高 1,5m
日中の降水確率 10% 流 れ 無し
満潮:干潮(小潮) 08:34 14:20
今日も過ごし易い一日でした。早朝はTシャツ1枚で居ると、寒く感じるほどです。さて今日の秋の浜は、とんでもない事になっていました。場所によっては、透視度が2〜3mしかありません。黄色く濁った所や、グリーン掛かった所、汚い潮があちらこちらに停滞しているようです。水深20mを過ぎると多少見えてきますが、上がこんな状態なので暗く、そして冷たいです。しかし魚影は驚くほど濃く、目の前にある雲の塊の様な濁り水の中から、いきなり凄い群れが現れます。午後の1DIVEで、イサキ・タカベの巨大な群れに5〜6回は遭遇しました。透視度が無い分、魚もかなり接近してくる様に思われ、大迫力でした。(取り合えずこの写真で、海の中の雰囲気が伝わるでしょうか?・・・・・)正面の”三角岩”では、皮弁のある綺麗なニセボロが見られました。”オハギ”の上では、イトヒキベラの♂が20匹近く固まっていました。メタリックブルーの体色が、暗い海の中ではとても怪しく輝いて見え私は好きなのですが、写真ではちょっと色が消えてしまいました。しかし、何の目的で♂ばかり集まっていたのでしょう?思わず感嘆の声を上げてしまうほど、その集会場は怪しく美しかったです。(笑)”段落ち”ではお腹の膨らんだ♀のベニイザリに、2匹の♂が付いていました。まだ産卵は先なので、仲良くしている様に見えますが、内心?相当ライバル意識を燃やしてるかも知れませんね。左ハシゴの近くで卵を守っていた、ナカハラタナバタウオが卵ごと消えてしまいました。まだ産卵から4日目なので孵化する訳は無く、何かに食べられたとしか思えません。以前、アッ!と言う間にレイシガイの仲間に食べられた事があります。親は側に居たのですが、成す術も無く呆然と見ているだけでした。壁の亀裂に口内保育中のオオスジイシモチがいます。かなりいい感じで卵が育っていました。今度この手の放仔を、是非見てみたいものです。
(担当 柳場)


2006年08月02日(水)
天 候 晴れ ポイント:ケイ・秋 水 温 17℃〜20℃
風 向 き 西北西2m 透 明 度 5m〜15m
気 温 (最高:最低) 28℃:19℃ 波 高 1,5m
日中の降水確率 0% 流 れ 少々
満潮:干潮(小潮) 09:45 14:47
 やっと、本格的な夏到来と言った感じでしょうか?島内にも活気が出てきました。さて今日の1本目は、久し振りにケイカイへ行って来ました。殆ど潮の流れを感じさせない、とても穏やかな海でした。左方向から沖へ進んでいくと、もの凄い数のタカベに囲まれました。イサキより多少小振りですが、色は数倍鮮やかで見応えがあります。行く先々で群れに囲まれ前に進めない・・・そんな状況もありました。タカベに見とれていると、根の影から大きなクエ(モロコ)が現れました。そして根の上には大きなカメ、帰り際の”正面の壁”では1,2メートル程のオオセとも遭遇、・・・群れと大物三昧の1DIVEでした。2本目は、秋の浜”アサヒの根”へ行って来ました。相変わらず中層にはドンヨリ濁った潮が漂い、暗い感じの海でした。しかし、水深25を過ぎた辺りから潮が抜け、見通しが良くなります。”アサヒの根”の中層には、マツバスズメダイが凄い数で群れていました。しかし、一時期のような滅茶苦茶な巣作り光景は見られず、”大人しい只の群れ”、そんな感じでした。一応オシャレを探してみたのですが見当たらず根の中央に出ると、ヤリイトヒキベラ♀(画像が今ひとつでスミマセ〜ン!)が数匹たむろしていました。周辺に♂の姿が無く、???マークで浅い方へ移動し始めると、居ました!おそらく15cm近く有るでしょうか?大きなが目に入ってきました。側には、立派なクレナイイトヒキベラの♂も居て、何だか美しさを競い合ってる・・・そんな印象を与える光景でした。ジョーがちょっと面白い行動をしていました。下に居る♂ジョーが、上の♀ジョーの巣穴に入っていたのです。巣穴を乗っ取ったのでしょうか?更に前から居た上の♀の姿が、見えなくなっていました。繁殖シーズンは、魚の世界にも色々な駆け引きが有りそうですね。また近々産卵行動も行われると思うので、暫く目が離せません。エキジット間際、セルフのA/Iさんに、ヒメキンチャクガニを見せてもらいました。ピンクのボンボリを付け、とても可愛かったです。
(担当 柳場)


2006年08月03日(木)
天 候 晴れ ポイント:秋の浜 水 温 16℃〜20℃
風 向 き 西南西4m 透 明 度 5m〜20m
気 温 (最高:最低) 29℃:20℃ 波 高 1,5m
日中の降水確率 0% 流 れ 少々
満潮:干潮(長潮) 11:49 15:17
 今日も夏空が広がり、暑い一日でした。海は凪ぎで良いのですが、透視度は相変わらずです。まるで雨水(泥水)が流れ込んだ様なこの汚れ方は一体何なのでしょう?比重が違うのか?場所によって混ざり合わず、くっきりと帯状になっています。午前中はかなり下まで濁った状態でしたが、午後は水深25m付近を境に、冷たい綺麗な潮が入っていました。さて今日は体験DIVE2本、そして”右トサカ林”へ1本、セミナイトと計4本入ってきました。右へは群れ狙いで行ったのですが、2回程イサキに出会っただけで、今日は寂しいものがありました。セミナイトは、ジョーのリサーチand オオスジイシモチの放仔狙いで潜ってきました。ジョーは、♂が多少普段より身を乗り出し、近くの♀も何か♂の方向を気にしている様子、もしかすると明日辺り、新たな口内保育が始まるかも知れません。この所観察を続けていたオオスジイシモチの卵が、昼見た時に、ハッチ寸前まで成長していました。しかし、セミナイトで行った時には既に♂の姿が無く、もしかすると私達が行く前に、ハッチさせてしまったのかも知れません。何のデーターも無い一発勝負の生態狙いは、中々難しいですね。(苦笑)さて、今日ご紹介する画像は、Dr.N/K提供のものです。上は昨日、正面で見られた光景です。もう下火になったかと思われたアカオビコテグリも、まだまだ頑張っているようですね。下の写真は今日見られたウミウシで、「マドレラ・フェルギノーサ(ショウジョウウミウシ属)と思われる」との事です。まるで全身毛に包まれているように見え、「タヌキみたいだった!」と仰ってました。ウミウシ類も、まだまだ見た事のない物が次々と出現します。常に新しい発見があるダイビング、いや〜止められませんね。
(担当 柳場)


2006年08月04日(金)
天 候 晴れ ポイント:秋の浜 水 温 16℃〜20℃
風 向 き 南南西5m 透 明 度 6m〜15m
気 温 (最高:最低) 29℃:23℃ 波 高 1.5m
日中の降水確率 0% 流 れ 無し
満潮:干潮(若潮) 22:23 05:58
 真夏日が続いています。しかし、うだるような暑さは感じられません。1〜2時間おきに海に入ってるのですから、当然かもしれませんが、都会よりは過ごし易いようです。秋の浜にも毎日沢山の子供達が遊びにきます。夏の風物詩?と言っても良い飛び込み台も設置され、皆楽しそうに飛び込んできます。結構その下で潜ってる私達はぶつからないかとヒヤヒヤしてるのですが、一応上手く避けている様ですね。因みに上の写真は、水中から見上げて撮ってみました。「さあ!行くぞ〜!」と気合を入れている様です。さて今日は”正面のハゼ地帯”へ行ってみました。しかし、水温が16℃しかなく、共生ハゼは全滅でした。唯一ヤシャハゼが出てたのですが、ゲストの方に見せるまもなくライトの光ですぐに引っ込んでしまいました。ヤシャヒレネジ”左砂地”の方が見易いですね。正面の水深20m付近に、最近お気に入りのフクイカムリが居ます。10cm近くありそうな大きなカイメンを背負い、左右のバランスを取りながら歩く姿は中々笑えます。しかし、変な所にポツンとカイメンが転がっているので、その存在が直にばれてしまい、擬態と言う本来の目的を果たしてないのも可笑しいですね。段を上がった所に居るベニイザリのお腹が、パンパンに膨れていました。まるでゴム風船を膨らませたようで、笑えます。近くに♂の姿を探したのですが目に入らず、産卵はまだ先なのかも知れません。後で確認に行く予定です。(暗くなってから確認の為に入ってみたのですが、やはり♂の姿は見えず、♀だけが今にも産卵しそうな雰囲気で、岩壁に張り付いていました。)最近まで8個体居たジョーフィッシュが1匹消えてしまいました。その主の消えてしまった巣穴に、下に居た♂が入っています。上に居る♀のお腹がかなり膨らんできたので、下から近くに越してきた様な感じです。しかしこの♂、先月16日には口内保育をしていた筈なのに、数日間だけで卵の確認が取れなくなってしまいました。子育てに失敗したのでしょうか?まだまだジョーは色々判らない事があります。それが逆に好奇心を刺激し、楽しいのですが・・・ちょっと深いのが難点です。
(担当 柳場)


2006年08月05日(土)
天 候 晴れ ポイント:秋・ケイ 水 温 15℃〜22℃
風 向 き 南西3m 透 明 度 8m〜18m
気 温 (最高:最低) 29℃:24℃ 波 高 1,0m 
日中の降水確率 0% 流 れ 少々
満潮:干潮(中潮) 15:50 07:16
いや〜,夏らしくていいですね〜。梅雨が長かっただけに嬉しさ100倍?って感じです。「え〜!暑くてヤダ〜〜〜・・・」だって・・・「しょうがないでしょう!そんな事言ったって、夏涼しかったらサマーにならない!」なんてね。”あまりにも古い駄洒落で、失礼いたしました”
 さて今日の1本目は”左砂地”へ行ってきました。目的は共生ハゼ・・・しかし、砂地へ降りるとスコーンと水は抜けてるものの、水温15℃痺れてしまいました。これでは南方系のハゼも、出る訳有りません。ヤシャヒレネジも全滅でした。行き掛けには、相変わらずイバラダツが見られています。そして倍ぐらいに成長したウミテングbaby も健在でした。周辺にはカスザメが3個体、しかし砂地は此処まで、あまりの冷たさに早々にゴロタ地帯へと上がってしまいました。正面のミドリイシの仲間に、かなり以前からサンゴガニが着いています。始めの頃は3個体居たのですが、今は写真の一個体だけになってしまいました。何時もサンゴの枝の間を逃げ回り、中々写真を撮らせてくれません。今日やっと、全身出た所をゲットできました。岸近くには、相変わらずハナタツベニイザリウオが沢山居ます。かなりいい感じでお腹が膨らんだハナタツ♂も見られ、久々に放仔など狙ってみようかな?等と考えています。写真上のベニイザリ♀は昨夜産卵した模様です。♂と共に定位置から消えていました。昨夜もう少しねばって観察すれば、感動的なシーンが見られたかも知れません。そう思うと、ちょっと残念です。昨日の黄色い♀も消えていました。何処からか♂が現れ、こちらも産卵したと思われます。Dr.N/Kさんから、久々にニタリ情報が入ってきました。(画像ありがとうございました。)さて、2本目は、多少暖かいのではとの期待を胸に、ケイカイへ行ってきました。”正面の壁”を過ぎ、高くなった根を回り込むと、大きなヒゲダイが目の前でクリーニングを受けていました。そして沖では、四方八方からタカベが凄い数で現れ、私達を取り囲みます。”24の砂地”の際では、今日もウミガメの姿が見られました。モロコでも居ないかと、根と根の間を縫うように回っていると、1,2mは有りそうな超巨大なヒラメが休んでいました。マクロ向きの被写体は、情報不足もありあまりお見せできませんが、群れと大物に遭遇したい方はケイカイがお勧めです。但し、多少泳ぎますので、泳力に自信のある方に限ります。皆さんの、リクエストお待ちしておりま〜す。
(担当 柳場)
補足:上の画像は、天井に張り付いているベニイザリウオの♀です。左上部の総排泄孔(産卵孔)がプックリ膨れてるのが判ります。この状態になると産卵が近いのです。


2006年08月06日(
天 候 晴れ ポイント:秋の浜 水 温 16℃〜22℃
風 向 き 西南西3m 透 明 度 8m〜15m
気 温 (最高:最低) 31℃:22℃ 波 高 1,5m
日中の降水確率 10% 流 れ 無し
満潮:干潮(中潮) 16:23  08:20 
 午前中は霧が掛かり、秋の浜に向う橋から海面が見えませんでした。しかし、気温はウナギ登り、久し振りに大島でも30℃を超えました。海の中も、陸と比例してくれれば嬉しいのですが、相変わらず水は冷たいです。多少濁り水は取れてきた様ですが、油断はできません・・・苦笑。さて今日の1本目は、ニセボロのリクエストを受け、正面へ行ってきました。”昨日居た”との情報を元に−25付近を探すと、海藻の陰から”しゃくれたアゴ”が見えました。非弁は無く、一見色も地味な個体でしたが、まず第一目標はゲット!少しホッ!としました。産卵を心待ちにしているジョーですが、中々新しい卵を咥えてくれません。下の♂が一瞬”怪しい動き”と思い近づくと、巣穴の補修をしているところでした。左の砂地を進むと、あちらこちらにブンブクの残骸が転がっていました。試しに何回か砂地を掘って見ると、”出るわ出るわ”大中小様々なブンブクが転がり出てきました。まるで白いハリネズミの様なこの生き物、れっきとしたウニの仲間です。きっとウニ味噌が詰まって、魚にとっても美味しいのでしょう。さて2本目秋の浜に着くと、沖合いにもの凄い幅で”なぶら”が現れていました。水しぶきと共に海面が盛り上がっているのです。明らかに小魚が大きな魚に水面まで追い込まれ、逃げ惑っているのが判りました。なぶらは右へ左へ移動しながら、段々岸へ近づいてきました。逸る気持ちを抑えながら皆の準備を待ちエントリー口まで行くと、其処には沢山のカタクチイワシが打ち上がっていました。更に水中は、狂乱状態になったイワシの子供達が、凄い勢いで泳ぎ回っていました。肝心の捕食者の姿は見えませんでしたが、水中には、瀕死の重傷を負いながらも生きようとする子イワシ達が、沢山漂っていました。しかし、此処は弱肉強食の世界、弱った魚達に安住の地はありません。(当然水の中ですので・・・?)キタマクラカサゴベラ達までが襲いかかり、海底では落ちてくる餌をウツボが待っていました。そして、エントリー口の岩場では、イワシを追ってきたヒラマサを突き、捌く漁師さんの姿が・・・更に、餌に群がるウツボを突いて来る子供達が何人も居ました。やはり今更ですが、最終的には人間が弱肉強食の世界の頂点に立ってるんですね。いや〜、私はただ単純に”アソコへ行けば凄い群れが見れる”と思っただけですが、其処には、生きると言う事の根源があるのかも知れません。
(担当 柳場)