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2006年06月 第 2週( 05日〜11日迄)

2006年06月05日(月)
天 候 曇り後晴れ ポイント: 水 温 16℃〜17℃
風 向 き 東北東5m 透 明 度 4m〜7m
気 温 (最高:最低) 22℃:16℃ 波 高 2,5m
日中の降水確率    10% 流 れ 無し
満潮:干潮(長潮) 11:46 06:31
 午前中は雲が多く小雨もパラつく陽気でしたが、昼過ぎからは青空が出てきました。さて1本目、昨日の朝一の潮を期待して秋の浜に行って来ました。しかし、期待は見事に裏切られ最悪の潮、水深20を過ぎた辺りからはまるで、ナイトダイビングの様でした。ハゼ地帯まで降りてみたものの目を凝らしても何も見えず、結局際まで流して早々に浅場に戻ってきました。それにしても、潮の悪い時はヤギやウミトサカ類が元気ですね。「こんな所に、こんなウミトサカが有ったっけ〜???」と言うぐらい大きく目立っていました。浅場は昨日から吹き続いているナライの影響で、かなりサージがきつくなっていました。段を上がった所では、体が大きく振られ物探しもままなりません。と言う訳で、2本目は野田浜にエントリー・・・野田浜には、何回かこのスタッフログでも話題になっていますが、ちょっとしたブーム(グローバルのみ)になってる物があります。一つは、ウミフクロウ・・・敢えて観察の仕方は書きませんが、カメノコフシエラガイ科に属するこの生き物、実に可愛いのです。まるで掃除機の先っちょの様な頭をしていて、かなりの速さで岩肌を這い回ります。手に取ると、ダンゴムシの様に真ん丸になってしまいます。そして今日発見したのですが、実はこのウミウシに近い貝の仲間、泳ぐのです。と言うよりも、”泳ぐ努力をする”と言った方が正しいかも知れません。メリベの様に身体を句の字に曲げて、泳ごうとします。しかし、すぐに落ちてしまいます。(笑)そして二つ目はスカシガイ、既に何度もスタッフログに登場してると思いますが、色々なカラーバリエーションがあり中々ユニークな奴です。今日も一つの岩に、5個体着いていました。そしてこの所、アンコウウバウオのリクエストもよく受けます。今ウバウオ類は繁殖時期なのか?かなりの個体数が見られます。黒地でジミ〜な奴ですが三角頭ののっぺりしたこの魚、見方に依っては伊豆でブームのスナビクニンに匹敵するかもしれません。さて、こんなもの達を観察しながら潜っていたのですが、水路を抜けるまでに40分以上が過ぎていました。そして砂地に出てからは、トビギンポベラギンポの観察会・・・結局野田浜はアーチまで行って戻ってきただけなのですが、80分DIVEになってしまいました。これだけ潜っても、減圧とエアーの心配が要らないダイビングって良いですね〜。この他に見た物は、産卵中のカンザシウミウシキヌハダウミウシ・そして何故か?瓜二つのベニイザリウオ2個体?お腹が大きく膨れたイサキの群れ・・・
(担当 柳場)


2006年06月06日(火)
天 候 薄曇り ポイント:ケイカイ 水 温 17℃
風 向 き 北風5m 透 明 度 5m〜8m
気 温 (最高:最低) 22℃:16℃ 波 高 2,0m
日中の降水確率 10% 流 れ 無し
満潮:干潮(若潮) 13:27 07:32
 秋の浜のあまりの透視度の悪さに、気分を変えてケイカイへ行って来ました。しかし、こちらも左程変わりません。ただ水深が浅いので、多少明るく感じられます。大昔にマダラハナダイのbabyが出現した場所に、スミレナガハナダイが居ました。周辺に群れるキンギョハナダイと同じ位に成長した個体で、とても鮮やかな黄色をしていました。西側の海は、キンギョハナダイ以外ハナダイ系はあまり目にしないので、とても新鮮でした。以前一度だけアサヒハナゴイが出現した場所で、大きなヒゲダイホンソメにクリーニングを受けていました。体表をよく見ると、細かな虫がワラワラと蠢いています。普段あまり岸近くでは見ないのですが、寄生虫を取って貰う為に遠征してきたようです。”18の壁”に差し掛かると、根の上に大きなオオセが鎮座していました。扁平な顔に皮弁が沢山あり、中々面白い顔をしています。お客様とのツーショットを写真に収め様と近づいた所で、ものすごい勢いで逃げられてしまいました。あまり激しい動きをしないサメなんですけどね・・・・・。大きな壁を回り込んだ”18の砂地”では、20匹ちかいホウライヒメジと大きなコロダイが休んでいました。ホウライヒメジは相変わらず皆整列し、その前方にコロダイが居ます。まるで授業中の教室を思わせる光景に、思わず吹き出してしまいました。帰りがけに寄った”正面の壁”には、尾を根元から切断された1m以上あるエイ(ウシエイ?アカエイ?)が岩陰に隠れていました。ビールの中ビン程ある尾の根元は、ツルツルに丸くなって思わず撫でてしまいました。きっとまだ若いうちに網にでも掛かり、漁師さんに根元から切られて捨てられたのでしょう。すぐ近くに有る”ネコザメの穴”に、先ほど逃げていったオオセ(多分同一個体)が入っていました。岩の上では見付かると思い、穴の中に潜り込んだのでしょう。「わ〜い!又見つけたぞ〜・・・」と、ちょっと嬉しかったのは、子供じみてたでしょうか?(笑)。
(担当 柳場)


2006年06月07日(水)
天 候 晴れ ポイント:野田浜
      秋の浜
水 温 16℃〜18℃
風 向 き 東南東2m 透 明 度 野田浜7m
秋の浜12m
気 温 (最高:最低) 25℃: 16℃ 波 高 2m
日中の降水確率 10% 流 れ 無し
満潮:干潮(中潮) 14:41 08:14
 一時、にわか雨が降りましたがその後は良い天気になりました。1本目は野田浜に行ってきました。野田浜と言えば、なんと言ってもカナさんお勧めのスカシガイ&ウミフクロウです。今何故か?ちょっとしたブームになっています。いつも秋の浜しか潜らない様な方々が、その奇妙な生き物見たさに野田浜に行くのでした。勿論、それだけでは無くちゃんとベニイザリやタツノイトコ・カスザメ等も居てくれます。秋の浜は、急に透明度が上がり喜んでいたのも束の間、水温がなんと16℃!! う〜ん 透明度と水温どっちを取るか・・・悩みます。正面をのんびり周って来ました。イロイザリは相変わらず定位置で見られました。野田浜に行った後のせいか、何故かヒトエガイやタツナミガイ等が目に入ってしまいます。ゲスト方に「アメフラシを正面から見るとカバに似てるよ」と聞き、もしや思いタツナミガイを正面から見てみました。う〜ん こいつもカバ!正にカバでした。ちょっとタツナミガイの楽しみ方が増えました。砂地には相変わらずちょっと変わったタツノオトシゴの仲間が見られます。マツバスズメダイが産卵を始めています。チビジョーの側に大きな産卵床を作り、ジョーを見ようとするとマツバが突付きに来るし、ジョーは引っ込むし、暫く、まともに観察出来ないかもしれません。浅場では、イソコン・ベニイザリ・ハナタツ等が見られました。今日のお魚は、ヒメサツマカサゴです。サツマカサゴの顔をべチャっと潰した様な顔をしています。しかし、なかなか愛嬌のある顔で私はお気に入りです。下顎が少し飛び出ている所なんてちょっと笑える顔です。残念な事にサツマカサゴの様に胸鰭の裏側があまり綺麗ではありません。分かっていながらもちょっと見てみたくなり、ついちょっかいを出してしまいます。この胸鰭の裏の模様は、このオニカサゴ属では重要で同定の条件の1つになっています。動かなければ石コロそっくりで、発見の難易度はイザリウオにも匹敵すると思っています。しかし、いまいち発見しても嬉しくない・・・ なんででしょう? 学名を見ると「Scorpaenopsis iop」で、属名は「サソリ」を意味します。しかし、種小名の「iop」って?もしかして伊豆海洋公園の事でしょうか?誰か知ったら教えて下さい。
(担当 有馬)


2006年06月08日(木)
天 候 曇り ポイント:王の浜
      秋の浜
水 温 王の浜22℃
秋の浜15℃〜17℃
風 向 き 南南東4m 透 明 度 7m〜12m
気 温 (最高:最低) 24℃:18℃ 波 高 2m
日中の降水確率 20% 流 れ 無し
満潮:干潮(中潮) 15:34 08:50
 いまいちはっきりしない天気になりました。1本目は王の浜に行ってきました。入ってビックリ水温は22℃、透明度も浅場は10m以上あり、ここ最近では一番快適な海でした。V字の根に近づくにつれ、段々と透明度が落ちては行くものの7m程はありました。カメを狙って行ったのですが残念ながらカメには会えませんでした。しかし、水が良いので気持ちが良く、久し振りにタカベ&イサキの群れをはっきり見る事が出来ました。後は定番のコロダイやマツカサウオ等が見られました。超浅場の水面下では、カゴカイダイの子供がいっぱい群れています。1,5〜3cm程のサイズで実に可愛らしいです。秋の浜は、相変わらずの透明度でした。私の後に入ったチームの話では、水温が15℃まで落ちていたそうです。その代わり透明度は20m近く抜けていたようです。右に行ってみましたが、縞々ソウシの姿はありませんでした。砂地に降りると何故か潰れたネコザメの卵が落ちていました。触ると少しヌルヌルしていた所をみると、今年産まれたばかりの卵のようです。なんでこんなに潰れてしまったのでしょう?正面ではイロイザリが相変わらず同じ場所に居てくれました。昨日見せられなかったチビジョーが今日はばっちり見られました。浅場ではベニイザリ・ハナタツ・パイプに入ったカエルウオが見られました。今日のお魚ヨゴレヘビギンポです。ここ数年何故か通年見られています。特に王の浜で多く見られています。今日見た個体はバッチリ婚姻色を出していました。側にはちゃんと雌の姿も見られました。ヨゴレヘビギンポと言えば、当サイトの掲示板に登場頂いた事もある屋久島のシゲルさんが最近の魚類学会誌で、ヨゴレとアヤの婚姻色の差を見事に解明していました。興味のある方は有馬に直接聞いて下さい。やはり雄の婚姻色が決めてになるのでしょう。と言うことはミヤケヘビギンポ通称赤ヘビも別種という事になるのでしょう。まだまだ奥の深いヘビギンポ、早く様々な謎が解けると良いですね。
(6/9 昨日の文は他の魚と間違えてしまいました。重ねてお詫びします)
先日、ヒメサツマカサゴの事を書きましたが、訂正があります。現在、学名は「Scorpaenopsis cotticeps」変更になっていて、先日書いた「S.iop」は新参シノニムになるそうです。旧種小名の「iop」は予想通り、伊豆海洋公園の事だそうです。Aさん御教授有難うございました。まだまだ勉強不足ですね〜自分も・・・
(担当 有馬)


2006年06月09日(金)
天 候 ポイント:秋・野田 水 温 16℃〜21℃
風 向 き 北東6m 透 明 度 5m〜15m
気 温 (最高:最低) 21℃:18℃ 波 高 3,0m
日中の降水確率 60% 流 れ 少々
満潮:干潮(大潮) 16:20 09:24
 予報どおり、雨の一日となってしまいました。さて今日の1本目は、ゲストの方からマトウダイのリクエストを受け、”アサヒの根”へ行って来ました。浅場は相変わらずニゴニゴで、浮遊物がいっぱいでした。水深20メートル付近からやっと水が抜けてきます。”アサヒの根”で毎回見ていた、ホシベニサンゴガニが消えてしまいました。一時は大きな個体がペアで居たのですがよく片爪になっていたので、きっと居心地が悪かったのでしょうね。昼頃になって北東の風が強くなり、海上はかなり波立ってきました。と言う訳で、2本目は比較的静かな野田浜に行って来ました。しかし、この野田浜がビックリ!何と!水温が21℃も有ったのです。比較的水も綺麗で、サージさえなければとても快適な海でした。さて、エントリーしてロープエンドに差し掛かると、此処ではついついゴロタを剥ぐってしまいます。定番となったスカシガイウミフクロウがお目当てです。2日前にスカシガイがかなりの数で集まり産卵をしてたと聞き、ちょっとワクワクしていたのですが、既に終了していました。アーチへ向う壁に出ると、根のエッジに沢山のタカベbabyが群れていました。そして何故かその近くにはメバルの子供達・・・メバルの子は海藻地帯に固まって群れる事が多く、あまり見上げる機会がありません。大きな群れを下から仰ぎ見たのは初めてかも知れません。アーチの中には、70〜80cm有りそうな大きなアオブダイが入っていました。しかし、近づくと例のごとく茶色の糞塵?を残し、泳ぎ去ってしまいました。アーチを抜けた砂地では、ちょっと面白い光景が見られました。普段は砂に潜っているベラギンポが泳いでいたのです。それも10匹以上が群れて、ホバーリングしていました。♂は鮮やかなブルーの斑点を輝かせ、長い背鰭の棘をたなびかせていました。緩やかな流れが掛かっていたので、プランクトンでも捕食してたのでしょう。さて関東地方も遂に梅雨入り・・・5月にかなり雨が降ったので空梅雨を期待したいですね。
(担当 柳場)


2006年06月10日(土)
天 候 晴れ・曇り ポイント:秋の浜 水 温 16℃〜21℃
風 向 き 南3m 透 明 度 15m
気 温 (最高:最低) 20℃:14℃ 波 高 2m 
日中の降水確率 50% 流 れ 少々
満潮:干潮(大潮) 17:01 09:59
 昨日とは打って変わって良い天気になりました。水深15m位までは、21℃の温かい潮が入っていましたが、そこを越えるとなんと16℃になっていました。1本目は正面に行ってきたのですが、昨日のウネリのせいか黄色いイロイザリの姿はありませんでした。ハゼも水温のせいかどれも出ていません。ジョーフィッシュに寄って浅場に戻りました。浅場ではベニイザリを見た位でそのままEXしてしまいました。2本目は正面の際に行ってきました。亀裂を覗くと大きなマツバガニが入っていました。そのすぐ隣の亀裂にはケアシガニと思われるカニが入っていました。甲羅にはカイメンやらホヤの仲間やら小さなトサカまで付いていました。こんなに見事にカムフラージュしているにも関わらず、亀裂の奥に隠れていました。途中には紫色の綺麗なトサカにオルトマンワラエビが付いています。実に写真映えのする奴です。砂地をウロウロするといつものタツノオトシゴの仲間がいました。お腹はパンパンで腹に黒い線も入っています。早く雄に出会えると良いですね。ムチカラマツには、小さいガラスハゼの姿も現れ始めています。大きさは1,5〜2cm程です。落っこちそうな岩のすぐ下にもベニイザリが見られました。段落ちに戻るとハナタツを発見しました。昨日のウネリで飛ばされてきたのでしょうか?何故か梯子の壁沿いのハナタツ達の姿があまり見られませんでした。ハシゴの下は結構サージがありました。明日はもっと落ち着くと良いのですが。では大きなソウシが見られたそうです。今日のお魚フタホシニジギンポです。通年見られるイソギンポの仲間で、水深20m以深から姿を現します。私の印象としては、いまいち存在感の薄い魚です。地味なくせにちょっと深い水深にいるせいでしょうか、意識してこの魚を見る方は非常に少ない気がします。その証拠に結構本数を潜られているゲストの方に「この魚何ですか?」と聞かれる事が多い魚です。言い方を変えれば玄人好みの魚かもしれません。THEニジギンポの様に穴に入って、そのひょうきんな顔を覗かせる事無く、中層をヘラヘラと泳いでいます。鰓蓋部と尾鰭の基部に黒点を持つのが本種の特徴で、和名の由来にもなっています。今日、一生懸命アントクメに乗っかろうとしている個体がいました。ウネリで海藻が揺れなかなか乗れずついには諦めていました。アントクメに寄っている時には、薄い茶色をしていた体色が海藻を離れると一瞬で、黒っぽいいつもの体色に戻りました。魚の体色変化は実に見事で不思議です。
(担当 有馬)


2006年06月11日(
天 候 ポイント:秋の浜 水 温 15℃〜20℃
風 向 き 北東5m 透 明 度 7m〜15m
気 温 (最高:最低) 20℃:16℃ 波 高 2,5m
日中の降水確率 30% 流 れ 少々
満潮:干潮(大潮) 17:42  10:36 
 朝から雨模様の如何にも梅雨らしい?お天気でした。昨日はラッキーでしたね。さて相変わらず秋の浜は、深度によって透視度・水温共に大きな差があります。水深20m前後を境に冷たくなり、透視度は上がります。濁って暖かい方が良いか?冷たくても綺麗な方が良いか?難しい選択ですね。(苦笑)さて今日は、「オシャレハナダイが居たよ〜」との昨日の情報を元に”アサヒの根”へ行ってきました。何時もの場所を探していると、小さなトサカが着いた岩の隙間にネコザメの尻尾が・・・。岩を起こして見ると、其処には20cmほどの子ネコザメが潜んでいました。あまり食事が摂れていないのか?妙にほっそりしたスマートな個体でした。同じ水深をキープしてオシャレを探しながら根の中程に差し掛かると、目の前にヤリイトヒキベラ♂が現れました。暫く追っていると、何個体か♀も目に入ってきす。周辺では婚姻色バリバリのイトヒキベラ♂が群れているのですが、ヤリイトヒキベラは多少時期が早いのか?あまり派手さは感じられませんでした。昨日、久し振りにニタリ情報も入ってきたので中層を気にしていたのですが、そう都合良く出てはくれませんね。(苦笑)結局、オシャレも目に入りませんでした。浅場の岩壁では、ベニイザリウオ、お腹がパンパンに膨れたハナタツ♂、そして3〜4cmの可愛いシュンカンハゼ等が観察できました。”段落ち”では、岡田方向からかなり強い潮が流れ、その流れに向って凄い数のミヤケスズメダイが群れていました。そして何故かその中に、80cm位有るコロダイが紛れていました。あまりの大きさの違いにかなり違和感があり、ちょっと笑えました。
(担当 柳場)