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2006年05月 第 2週( 08日〜14日迄)

2006年05月08日(月)
天 候 ポイント:秋の浜 水 温 16℃〜17℃
風 向 き 南南西4m 透 明 度 10m〜12m
気 温 (最高:最低) 21℃:16℃ 波 高 2,5m
日中の降水確率    30% 流 れ 無し
満潮:干潮(若潮) 14:19 08:35
 昨日同様、雨が降ったり止んだりのすっきりしないお天気でした。海の中は、又してもプヨプヨが発生し、連休前に逆戻りしてしまった様です。水温は上がって嬉しいのですが、困ったものです。さて今日は連休中に確認された共生ハゼを狙って潜ってきました。しかし・・・・・目指すヤシャand ヒレネジは1匹も見付からず、メーター級のヒラメヘリシロウツボイズカサゴ等に慰められたと言う感じです。上がり際、”落ちそうな岩”の下にニセボロカサゴが居ました。20cm近い大きな個体で、非弁の無いのっぺりした奴です。やはり皮弁がある方が格好いいですね。最近まで左ゴロタを覆いつくすように群れていたネンブツダイが、多少ばらけてきました。もう少しすると繁殖時期に入るので、あちらこちらでペアが誕生する事でしょう。今年こそは、産卵・ハッチを狙ってみたいと思ってます。昨日のヤリイカ卵は今日も健在でした。かなり色付いた個体も居るのですが、栄養を蓄えた袋を抱えた個体も多く、ハッチは今暫く掛かりそうです。(案の定、今日も夕方行きましたが、ハッチは確認できませんでした。)夕方になって風が北に変わり、秋の浜は波立ってきました。ヤリイカ観察の帰り道、オーバーハングの壁に差し掛かると、一つの海藻に5匹ものハナタツがつかまり、波に揺られていました。端のハナタツは、壁にガンガンぶつかっていましたが、離れません。きっと人間だったら、”脳震盪”を起こして気絶してるかも知れません。強いですね〜〜〜。この他に、7匹のハナタツが壁で見付かりました。
(担当 柳場)


2006年05月09日(火)
天 候 雨・曇り ポイント:秋の浜 水 温 17℃〜18℃
風 向 き 南南西5m 透 明 度 12m
気 温 (最高:最低) 18℃:14℃ 波 高 1,5m
日中の降水確率 20% 流 れ 無し
満潮:干潮(中潮) 15:09 09:05
 「今日はヤリイカの卵ハッチしたのかな〜」と楽しみにページを開いた方、すみません・・・今日の更新は有馬です。今日は風のわりに静かな秋の浜になりました。1本目は右から正面に流してみました。駆け下りでは、相変わらず同じ場所で縞々ソウシが見られています。側にはオレンジイロイザリも見られました。砂地に降りるとヒフキヨウジが前と変わらず同じ所にいました。同じ所と言えば黄色のイロイザリもほぼ定位置で発見出来ました。魚って気に入った場所から動かないもんですね〜 砂地白いコシオリエビの仲間を見ようとしてトサカを覗くと、変わったカニが付いていました。多分、マルタマオウギガニのメガロパ幼生だと思われます。オウギガニ系は、ショウジンガニのメガロパと体型が違うんですね。2本目は正面ジョーフィッシュは4匹とも確認出来ました。その上のチビジョーも元気に顔を出してくれました。ライトをずっと当てていても今日は引っ込まずに大サービスでした。浅場で(−3m)石の下からヤドカリを引っ張り出し観察している時、ふと横をみると目の前にネコザメの大きな顔が! 小さな物を見ていたものですから初めネコザメを認識するのに時間がかかってしまいました。なんでこんなに浅い所に居たんでしょう?その後ネコザメENの根の上へと逃げて行きました。その他、ハナタツやイソコン・ベニイザリ等が見られました。今日のお魚は、キンチャクダイです。大島では何故か珍しい部類に入る魚です。珍しいと言っても、幼魚は数少ないなりに見られはします。伊豆半島では成魚から幼魚まで普通に見られるのですが、大島で成魚を見ようと思ったら野田浜やケイカイの沖にでも行くしかありません。こういう風に目と鼻の先にある伊豆半島と大島では結構大きな違いがあります。良くゲストにキンチャクダイの幼魚をお見せすると「なんでキンチャクダイ??」という顔をされます。実は大島ではあまり見られない魚なのです。そこをご理解頂き、シャッターの1つでも押して下さい。(笑)
(担当 有馬)


2006年05月10日(水)
天 候 雨・曇り ポイント:秋の浜 水 温 18℃〜19℃
風 向 き 南西5m 透 明 度 8m
気 温 (最高:最低) 22℃: 18℃ 波 高 1,5m
日中の降水確率 20% 流 れ なし
満潮:干潮(中潮) 15:50 09:33
 今日も実に静かな海になりました。ゲストの方から「この時期ならではの物を」と言われたので、春らしい物を探してみました。降りていく途中アヤアナハゼのygが見られました。冬場に産卵され、今大きさ3〜5cm程まで育っています。一応定番のイロイザリを見てハゼを狙って降りてみたのですが、残念ながら全て不発に終わりました。暗いとやっぱり駄目ですね〜 上がり際にはウスメバルのygが何故か単体で泳いでいました。普通メバルの群れに混ざっているのですが・・・ 砂地に降りるとタツノイトコ&ちょと変わったハナタツ?が見られました。産卵時期に向けネンブツダイ&クロホシイシモチがごっそり集まり始めるのもこの時期から見られる光景です。浅場に来るとまさに春ならではのムツ&メバルの群れが見られました。段落ちでは、そろそろハッチアウトしそうなヤリイカの卵を確認してきました。中の子イカを見ると房に向かって何度も突進をしています。ハッチアウトの練習でもしているのでしょうか?その他、お腹の大きなハナタツベニイザリ等が見られています。春ならではと言えば、今日アオリイカの産卵床を沈めました。今年もガンガン産卵に来てくれると嬉しいですね。毎年、春にこの産卵床を入れます。産卵床の設置も春らしい光景の1つです。。ま〜これは人間の話ですけど・・・ こんな春の大島に是非遊びに来て下さい。 今日のお魚ヨロイメバルです。実に地味〜な魚ですが、通年通して大島では生息しています。体色は赤っぽい奴や紫色の奴が居たり、中にはオレンジ色の斑紋を持つ物もいます。とにかく体色は様々です。カサゴの類は外見からの同定が非常に難しいのですが、この手の着底系はメバル属はあまりいません。初めその体色のバリエーションの多さから何が何だか分からなかったのですが、じっくり消去法で考えていくとヨロイメバル位しか残りませんでした。問題はコウライヨロイメバルの存在です。この種が良く分かりません。尾鰭に幅広い白色横帯があればコウライなのですが。いまいちはっきりしません。今年はこのコウライ&ウッカリカサゴ探しに燃えたいと思います。
(担当 有馬)


2006年05月11日(木)
天 候 曇り ポイント:秋の浜 水 温 18℃
風 向 き 南南西5m 透 明 度 8m
気 温 (最高:最低) 20℃:14℃ 波 高 2,5m
日中の降水確率 30% 流 れ 無し
満潮:干潮(大潮) 16:28 10:01
 今日も一日雨が降ったり止んだりの、すっきりしないお天気でした。ここ数年の傾向と思えるのですが、”五月晴れ”が少ないですね。自然のサイクルが少しずつ変化してきてる様に感じるのは、私だけでしょうか?さて今日も秋の浜に行って来ました。昨日同様、かなり白濁りしています。水深30付近まで降りても、一向に潮は良くなりません。しかし水温は高く、魚達の動きも活発な様に感じました。右ゴロタ手前には、ハナタツがペアで居ます。其処から少し進むと、白いハナウミシダが見えてきました。触腕をはぐると、白黒のコマチコシオリエビが出てきました。このエビ普通は♂♀で居る事が多いのですが、何故か此処にはツメの短い♀しか居ません。ゴロタを降りて行くと何時もの場所に縞々ソウシが見えました。ここ数週間、同じ場所に同じ態勢で張り付いています。餌は食べているのでしょうか?オレンジイロイザリも定位置です。更にゴロタを下って行くと、目の前にイサキの群れが現れました。この時期のイサキは、お腹に卵を持っています。油が乗って美味しい時期です。トサカ林へ降りると目の前に、60cm以上有りそうなワニゴチが寝そべっていました。コチは白身で美味しい魚と聞きますが、ワニゴチはどうなのでしょう?丸々していて、かなり食べ応えが有りそうでした。砂地とゴロタの際には、相変わらずヒフキヨウジの姿が見られました。さて、ここ数日セミナイトで通っていたアオリイカの卵ですが、遂に昨夜ハッチアウトしてしまいました。しかも、私のエキジット後に・・・・・ガ〜ン!!昨夜は現場に着くと既に幾つかの房がハッチしたらしく、生まれたてのbaby が周辺をピコピコ!泳ぎ回っていました。「これは間違いなく撮れるぞ〜!」と意気込み2時間近く粘りましたが遂に時間切れ、テープ・バッテリー(ビデオライト)共に無くなってエキジットを余儀なくされたのでした。この時、テープやバッテリーを交換してまた秋の浜に戻れば撮れたかも知れないのですが、PM9:30を回ってた事もあり、今夜に賭ける事にしたのです。しかし、今日午後のガイドの帰り道何時もの穴を覗くと、其処には既にボロボロになった卵嚢がぶら下がり、baby の入った房は1房しか有りませんでした。私の知る限りでは、今シーズン最後のヤリイカ卵だったのですが、終わってしまいました。(苦笑)プチプチ弾ける卵を見たかったのですが、残念です。中々難しいですね。
(担当 柳場)


2006年05月12日(金)
天 候 晴れ ポイント:秋の浜 水 温 17℃〜18℃
風 向 き 東北東6m 透 明 度 7m
気 温 (最高:最低) 20℃:14℃ 波 高 2,5m
日中の降水確率 10% 流 れ なし
満潮:干潮(大潮) 17:05 10:30
 今日は正に五月晴れです。こんなにばっちり晴れたのはいつ以来でしょうか。海の中は言うと、ま〜あまり快晴という感じではありません。しかし、春濁りの時に良く言われる「ドブ潮」って程では無いので、まだ許せます。今日は正面に行ってきました。降りて行くとオグロベラのオカマがウロウロしています。あんなに数が居たのに、最近ではすっかりその姿を見られなくなってしまいました。黄色いイロイザリは全く同じ所に乗っかっていました。今日こそはとハゼを狙って降りてみました。ネジリンボウ&ヒレネジの姿は見られました。ヒレネジはまだサイズが小さい個体でした。最近、良くガイドで使っているグビジンイソギンチャクに付いているアカホシを見に行きました。触手に体が隠れる事も無く、非常に撮りやすいです。ま〜あまりイソギンチャクが綺麗ではなのですが・・・ 段落ちではイソコンやベニイザリが見られました。ヘビギンポも産卵を始めました。低水温が続いたり、春濁りが遅かったりとなんとな〜く、最近おかしな海が続いていますが、魚は何で季節を感じているのでしょうか?実に不思議です。今日のお魚シロボシスズメダイです。幼魚の頃は、輝く様な青紫色で実に目を引きますが、大人になるとこんなに地味にならくてもいいのに・・・ と思う程目立たない魚になります。水深15m以深で中層をマツバスズメコガネスズメに混じって泳いでいます。とにかく体高が高く、一度目に入ると実に目立ちます。その名の通り鱗に白い斑紋を持ちます。この特徴はこの種の種小名「albomaculatus」=「白い斑紋を持つ」にも同じく使われています。成魚の体色は暗い暗灰色で、泳いでいる時にはこの白点はあまり目立ちません。しかし、今日2匹のシロボシがクリーニングをされていました。クリーニングをされている時には、大半の魚が体色を変えます。シロボシは薄い灰色になっていました。この色だと実に白点が目立ちました。まさに「albomaculatus」!その名の通りだと実感しました。名前は人間が勝手に付けたものですが、その名の通りその生物が認識出来るとちょっと嬉しい物があります。
(担当 有馬)


2006年05月13日(土)
天 候 大雨 ポイント:王の浜・野田浜 水 温 17℃〜18℃
風 向 き 北東6m 透 明 度 5m〜7m
気 温 (最高:最低) 15℃:12℃ 波 高 2,5m 
日中の降水確率 70% 流 れ なし
満潮:干潮(大潮) 17:43 10:59
 朝から激しい雨が降り続いています。北東の風が強く秋の浜にはちょっと入れませんでした。と言う訳で西側の海に行ってきました。1本目は王の浜に行ってきました。透明度はあまり良くありませんでしたが、カメが居たり大きなクエが居たりと大物も充分に楽しめました。もっと水が良ければはっきり見えたのですが、大きなブリの群れに遭遇しました。浅場では、へビギンポが多く繁殖行動をしていました。2本目は、野田浜に行ってきました。王の浜よりも透明度は悪かったですが、70分も潜ってしまいました。定番のベニイザリを見ながらアーチへ向かうと、ヤリイカの卵の房が落ちていました。中に子イカの姿は見えるのですが、全く動かずどうやら皆死んでしまっているようでした。アーチの脇にある岩の亀裂を覗くと4cm程のマツカサウオのチビが現れました。小さい頃は本当に可愛いですね。イバラの根で一緒に潜っていたカナさんに出会いました。「ベニイザリが2匹いるよ〜」と教えてもらいました。連れて行くとまず1匹目が亀裂の奥〜〜の方に入っていました。見た瞬間「うっ見辛い」と思ったのですが、2匹目がこれまた見辛い所にいました。穴に頭を入れ横を向かないと見えませんでした。その後、裏道にオオセがいると聞き、連れて行ってもらいました。水の悪い中、浅場に戻って行くと壁の下に大きな穴が開いています。それを覗いた後、カナさんから「シクシク〜〜」のサインが・・・ 「え〜 い、いないんですか・・・」と一同目が点に・・・ ま〜生き物ですからこういう事も勿論あります。「しかし、ここまで戻ってきて何も見ない訳には」と思い亀裂を片っ端から覗いているとカナさんがライトを振って呼んでいます。どうやらオオセが居たのようです。ホッと胸を撫で下ろし穴を覗くと見えるのは海藻ばかり・・・ 「凄い奥に入っちゃってる〜」とカナさんの声が聞こえてきました。しかし、いくら見ても見えるのは海藻ばかり。絶対居るはずだ〜と自分を励まし目を凝らすと、これまた奥〜〜の方に尻尾が見えてきました。頭を奥に突っ込んでいるので見えるのは尻尾だけ・・・ ま〜生き物ですからこういう事もありますとも。その後はウミフクロウで遊び楽しくEXしたのでした。 長くなったので「今日のお魚」はお休みします、「今日のカナさん」でご勘弁下さい。(笑)
(担当 有馬)


2006年05月14日(
天 候 雨後曇り ポイント:秋の浜 水 温 16℃〜17℃
風 向 き 南 3m 透 明 度 6m〜8m
気 温 (最高:最低) 18℃:12℃ 波 高 2,0m
日中の降水確率 20% 流 れ 無し
満潮:干潮(大潮) 04:39  11:31 
 小雨交じりの雲の多い一日でしたが、風が変わり秋の浜は凪ぎになりました。しかし、透視度は相変わらずです。さて今日は、”正面〜際”をノンビリ回ってきました。この所少し色が黒ずんできた、赤白コケギンポSPを見て”ガレ場地帯”に降りると、目の前でオハグロベラ♂が喧嘩をしていました。同じ位の大きさなので、中々優劣が付きません。まるでダンスを踊ってるかのようにクルクル回ったかと思うと、昔の剣豪の戦いの様に勢いよく突進しぶつかり合ったりします。お互い鰭を全開にして噛み付きあったり、本当に激しい戦いでした。もうすぐ繁殖時期に入るので、テリトリーを守る為に必死なのかも知れません。更に降りて”−25の岩”付近に差し掛かると、沖のほうからヘリシロウツボが泳いできました。写真を撮ろうと近づいた時、私の右横でダテハゼが巣穴に引っ込むのがチラッと見えました。すると、その時!!目の前まで迫ってきてたヘリシロウツボが、猛然とダテハゼの穴に頭から潜り込みました。巣穴に逃げ込んだダテハゼを、捕食の為に追い掛けたのです。10〜15cm程頭を突っ込んだ状態で、身体を大きくクネラセたり、更に奥へ入ろうとする事数十秒・・・崩れかかった砂穴から出てきたヘリシロウツボはしっかりダテハゼを咥え、アッと言う間に飲み込んでしまいました。ヘリシロウツボだけでも珍しいのに、その捕食シーン・・・ビデオが無いのが悔やまれました。”アサヒの根”から”際”へ進むと”オカワリ”方向から60cm程のマハタが泳いできました。大島でこのサイズのマハタは、初めて見ました。”際”の凹みでは、かなり以前から黄色いベニハゼSPが観察されています。今日覗くと、2cm程の可愛いbaby が仲間入りしていました。そして其の横の穴には大きなクロアナゴが・・・ギョロリした目と大きな口は、かなり迫力がありました。帰り際、先日沈めたアオリイカの産卵床に寄ってみました。まだイカは来ていませんが、ウツボはしっかり枝の間に身を潜めていました。私達とは違う目的で、彼もアオリの産卵を心待ちにしているのでしょう。いや〜な奴ですね〜。”段落ちの壁”に、かなり立派なお腹をしたハナタツ♂が居ました。皮弁があり中々格好いい奴です。
(担当 柳場)