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2004年07月 第 3週( 12日〜18日迄)

 2004年07月12日(月)
天 候 曇り ポイント:野田・秋の 水 温 23℃〜17℃ 
風 向 き 南西 5m 透 明 度 20m〜8m 
気 温 (最高:最低) 28℃:24℃ 波 高 1,5m
日中の降水確率    0% 流 れ あり(野田浜)
満潮:干潮 (長潮) 14:46 07:24
やっと暑さも和らぎ過ごしやすい一日になりました。1本目は野田浜に行ってきました。黒潮が当たっているせいか、アーチの周りは23℃程の温かい潮が入っていました。しかし、岸近くや水底近くには17℃位の冷たい潮が溜まっていました。相変わらず透明度は良く、気持ちのいい海でした。テングダイやネコザメ等もコンスタント見られています。秋の浜はと言うと昨日に引き続き悪い塩潮が居座っています。本当に同じ島のなのか?と思ってしまうほど対照的です。しかし、さすがに小物は秋の浜の方が多いです。ジョーフィッシュを見に正面をのんびり回って来ました。そのすぐ側にはまたお腹がパンパンのアカオビコテグリがいます。もうはち切れんばかりにお腹が膨らんでいました。クレナイイトヒキベラの♂も元気に泳ぎ回っていました。イサキ・タカベの群れにも遭遇しましたが、すべて霞んで見えました。段落ちではベニイザリウオのペアやハナタツ等が見られました。今日のお魚アオヤガラです。大島では通年見られる。このヤガラの仲間は大きい物で1m以上になります。今日みたいな透明度の悪い時には中層を泳ぐその細長い姿を、一瞬他の生き物に見間違えて仕舞うこともあります(ニタリの尻尾とか) 昼夜共に見る事が出来ますが、ナイトでは面白い事に大抵縞模様になっています。この体色の変化はほぼ安定しており、必ずと言っていいほどシマシマです。今、ハシゴのすぐ下に若魚サイズが数匹います。幼魚と成魚はほとんど変わり無いのですが、尾びれの形状がちょっと違います。成魚では長い紐状の尾鰭が細長く伸びるだけですが、幼魚では上下に2本紐状の棘が伸び、その間を薄い皮膜が覆っています。これを止まって居る時も動いて居る時も開いているので、その昔初めてygを見たときは違う種類かと思ってしまいました。成魚ではこんな尾鰭は見た事はないので、幼魚の時だけの特徴という事になるのでしょうか? 大島には良く似た種類のアカヤガラという魚も見られます。こっちは高級魚として扱われています。アオヤガラの方はどうやらあまり美味しくないみたいです。見た目はほとんど同じ魚なんですけどね・・・
(担当 有馬)


 2004年07月13日(火)
天 候 はれ ポイント:/秋の浜 水 温 21 ℃〜18 ℃
風 向 き 南6 m 透 明 度 5 m〜12m
気 温 (最高:最低)  29℃: 24℃ 波 高  2,5m
日中の降水確率  0% 流 れ なし
満潮:干潮 (若潮) 15:51 08:16
一体いつまでこの濁りが続くのでしょう・・・ 相変わらず透明度5mの潮が溜まっています。やや深場まで降りると10m以上は抜けるのですが、上に暗い潮が居座っているため薄暗い状態です。正面のイソギンチャクでクマノミが卵を産み付けました。昨日の午後産んだのでしょうか?それとも朝一に産んだのか?いまいち正確な時は不明ですが、やっとクマノミも繁殖シーズンに入りました。繁殖と言えば今日非常に珍しい光景を目にしました。岩の上に1匹のテナガダコが乗っていました。その長〜い足を何故か岩の下に向けて伸ばしています。その下にはもう1匹のテナガダコがいました。そいつの体の中にその伸ばした手を入れていました。イカ・タコ類は♂が精子の入ったカプセルを♀に渡し受精をします。このシーンに偶然出合ったという訳です。我々が周りを取り囲んでも逃げようともせずそのままでいました。しばらくすると♂はそそくさと逃げ始めそばの岩陰に潜りこんでしまいました。正面の際には相変わらずキシマのygが数多くいました。なんと右にも出現したそうです。ここの方が水深は浅く見やすいようです。アカホシカクレエビが卵を持ち始めました。不思議なことに卵を持ち始めると何処からとも無く♂が群がってきます。今まで見た感じだと産卵が終われば♂はまた移動して行くようです。今回もそうなるのか実に楽しみです。今日のお魚イバラタツです。先週末なんと一度に2匹も出現しました。1匹はすでに見失ってしまいましたが、もう1匹はまだ観察する事が出来ます。チョコチョコ場所を移動するので100%という訳にはいかないかもしれませんが・・・ イバラタツは体中に棘状突起を無数に持ちます。ハナタツに比べると吻も長く、非常にカッコ良いタツノオトシゴの仲間です。大島に出るのは大きくても10cm程の大きさにしかなりません。しかし、図鑑によるとなんと17cmにも達するようです。確かに海外などで異様に大きなイバラタツを見た記憶があります。小さい個体だけが見られると言う事は、やはりイバラタツも立派な死滅回遊魚なのでしょう。なんと言っても写真栄えする種類ですので、撮りたい方はお早めに〜〜 余談ですがよく「イバラダツ」と間違えて呼ばれている事を多く目にします。ちょっと間が抜けた様にも聞こえますが「イバラタツ」が正解です。まっ私もこの仕事に就くまでは勘違いしていた方ですけど・・・(笑)
(担当 有馬)


 2004年07月14日(水)
天 候 晴れ ポイント:/秋の浜 水 温 17℃〜19℃
風 向 き 南南西7m 透 明 度 8m〜15m
気 温 (最高:最低) 29℃:26℃ 波 高 2m
日中の降水確率 10% 流 れ なし
満潮:干潮 (中潮) 16:31 09:02
 例年よりちょっと早め梅雨明けとなりました!!今年は空梅雨でしたね〜秋の浜はようやく回復の兆しが見え初めました。30m付近からは冷たいですけれどもキレイな潮が入ってました!!正面の際から左の砂地にいってきました!!正面の際ではカシワハナダイ♂キシマハナダイygフタイロハナゴイなどが見られました。28mのフタイロハナゴイはあまり隠れないのでお勧めの被写体です。根の上のキシマハナダイygも結構寄れます!!コロダイygも場所をかえましたがまだ健在です。砂地ではカスザメヤシャハゼヒレナガネジリンボウなどが観察できます。ヤシャハゼは寄れますがヒレナガネジリンボウは結構シャイですぐ引っ込んでしまいました・・・一昨日、香奈さんが見つけたコウワンテグリygに似たネズッポの仲間もまだ頑張ってくれてました。2本目は野田浜にいってきました。ネコザメ2匹、ベニイザリウオテングダイアオブダイイシヨウジカスザメ2匹等が観察できました!!透明度は20m水温は22℃ありました。  (担当 荻島)


 2004年07月15日(木)
天 候 はれ ポイント:/王の浜 水 温  27℃
風 向 き  南南西6m 透 明 度 30 m
気 温 (最高:最低)  32℃: 23℃ 波 高 1,5 m
日中の降水確率  10% 流 れ あり
満潮:干潮 (中潮) 17:02 09:44
梅雨明けいきなりから物凄い暑い一日になりました。朝からケイカイの草刈りや秋の浜のハシゴ修理等を行い、これでもかと言うほど熱くなった体を冷やすべくスクーターを使い王の浜のず〜〜っと左の根に行ってきました。先日、香奈さんが行って来たそうで初めての僕を連れて行ってくれると言うのです。期待に胸を膨らませつつ、王の浜へエントリーしました。そこにはまるで大島では無いような別世界が広がっていました。透明度30m、水温27℃まるで沖縄、いやモルディブみたいでした。黒潮の中をスクーターで飛ばしていくと、とてつもないく大きな根に当たりました。亀裂には王の浜ならではのマツカサウオの群れ、根の上ではカシワハナダイが群れ、婚姻色を出した♂が求愛までしていました。南方系の魚も多く、すでにイッテンチョウチョウウオが流れて来ていました。ブダイはありらこちらで放精放卵をしていました。とにかく秋の浜と同じ島の中とは思えない程素晴らしい海でした。岸近くにもすでにクロユリハゼの子供達やニセカンランハギ等も見られました。いつも秋の浜にしか潜っていないゲストの皆様には信じられないでしょうが、ぜ〜んぶ本当の話です。今日のお魚マダラエイです。大島で見られる中で、一番大きなエイではないしょうか?今まで見たマダラエイの中で一番大きかったサイズで全長3m以上、体盤幅で2mはありました。体はまん丸で灰色の背中に無数の黒斑を持ちます。今日言った根を周り込んだ所には大きな砂地が広がり、そこになんと3匹ものマダラエイがいました。1匹は非常に大きく我々に気が付いたのかさっさと泳いで行ってしまいました。いつも泳いでいる所を目撃する事の多いマダラエイですが、ちゃんと砂に潜るんですね〜。 しかもキレイに、すっぽりとあの大きな体を砂に埋めるのはなかなか大変そうですね。こんな大物でさえ普通に思えてしまう程ダイナミックな1本でした。
(担当 有馬)


 2004年07月16日(金)
天 候 晴れ ポイント:/秋の浜 水 温 19〜22℃
風 向 き 南西 透 明 度 6m〜12m
気 温 (最高:最低) 31℃:25℃ 波 高 2m
日中の降水確率 0% 流 れ 無し
満潮:干潮 (大潮) 17:31 10:24
 今日も朝から暑い1日でした・・・今もセミが鳴き続け夏真っ盛りといった状態です!!秋の浜ベタなぎなのですが相変わらずの透明度です。午前中はそこそこだったのですが午後からはまた濁ってきました。今日は正面の際にいってきました。25mの岩付近では相変わらずクレナイイトヒキベラ♂が見られます。その下の共生ハゼも健在です。水深15m付近でニタリと遭遇しまた。ゆっくり回ってくれる個体でした!!明日もでてくれるといいんですけども・・・今日はベニイザリウオをたくさん観察できたのですが何故か♂を多く見かけました。段落ちの壁の個体はライトを当てると急に口をパクパクさせながら泳ぎはじめました。15秒くらいは泳いでいたでしょうか?怖い物知らずな奴です。しかしあまり見かけない行動ですのでちょっと得した気分です。段落ちにはクリアクリーナーシュリンプカガミチョウチョウウオ等がみられました。浅場では小さめのキマダラハゼを観察できます。冬場はよく見かけたのですが最近あまり目にしませんでした。。相変わらず写真は撮りずらそうですが・・・(担当 荻島)


 2004年07月17日(土)
天 候 晴れ ポイント:秋の/野田 水 温 19℃〜21℃
風 向 き 南西 5m 透 明 度 3 m〜20m
気 温 (最高:最低) 31℃:25℃ 波 高 2,5m 
日中の降水確率 10% 流 れ 少々
満潮:干潮 (大潮) 17:59  11:03
 海の日絡みの連休初日・・・秋の浜の透視度は回復せず、厳しい幕開けとなりました。何故?こんなに潮が悪いのでしょう。西側はいいのにね〜〜〜。さてそんな秋の浜の1本目、初めてのお客様もいらしたので、正面をゆっくり回ってきました。エントリーしてすぐの岩には、ヒメテグリの成魚がだいぶ増えてきました。水深7m付近のイバラカンザシが付いたサンゴでは、巣穴に戻れなくなったトウシマコケギンポが、所在無げにたむろっていました。しかし、巣穴に入っていないとやはり落ち着かないらしく、しきりにキョロキョロしているのが可笑しかったです。”オハギの岩”の近くでは、クレナイイトヒキベラ♂が鰭を全開にして美しさを誇示していました。周囲に♀の姿は無かったので、ザ・イトヒキベラ♂と張り合っていたのかも知れませんね。”25の岩”周辺は、凄い数のイサキが群れていました。しかし、この透明度・・・水が良ければかなり迫力が有ったと思われチョット残念でした。”正面の際”では、コウリンハナダイが確認されました。又、スミレナガハナダイの幼魚も出現したそうです。野田浜は波が有ったせいでしょうか?昨日より多少透視度が落ちてしまいました。しかし、秋の浜とは比べ物にならない位気持ちの良い海です。今日も流れが掛かっていて、アーチの先ではホンベラニシキベラが競い合うように放精放卵をしていました。側では大きなメジナが卵を狙っているのですが、ベラ達も時折フェイントを掛けたりする様子が窺え、魚同士の駆け引きもあるのかな?と感心してしまいました。小アーチに向うえぐれには、相変わらずネコザメが2個体入っています。夜は餌を探して出歩いてると思うのですが、日中は必ず定位置で休んでいるから不思議です。彼らのナビゲーション能力、中々侮れませんね。
(担当 柳場)


 2004年07月18日(
天 候 晴れ ポイント:王の・野田・秋 水 温 17℃〜24℃
風 向 き 南西7m 透 明 度 3m〜18m
気 温 (最高:最低) 31℃:24℃ 波 高 2,0m
日中の降水確率 10% 流 れ 有り(西側)
満潮:干潮 (大潮) 04:42   11:40 
 連休2日目、さすがに何処のポイントもダイバーで埋め尽くされていました。秋の浜の透視度が影響してか?ケイカイにもかなりの数が潜っていたようです。しかし、西側は激流で数組が流されるトラブルも発生しました。何かの拍子に水面に出てしまうと、あっ!と言う間に潮に乗ってしまいます。気をつけないといけませんね。さて今日は、王の浜トリプルアーチのボートDIVEを含めて5DIVE・・・久々に”い〜〜〜っぱい”潜りました。(笑)”トリプルアーチ”は多少白濁りしていましたが、水温は24℃透視度15mとまずまずのコンディションでした。アーチの中には大きなクエ、小アーチにはテングダイ、そして根の凹みにはドチザメネコザメ、時折イサキタカベの群れも現れなかなか楽しい海でした。2本目のボートは海が荒れてきた為に一旦見送りとなり、ビーチから王の浜にもぐりました。岸近くは相変わらずホンダワラが生茂りまるで大草原に居る感覚です。V字の根の始まりには、大きなハマフエフキが10個体以上居て、中々見応えがありました。又、ツノダシや大きなフエヤッコダイも今年初めて確認しました。野田浜は冷たい潮と暖かい潮が入り交じり、変な流れが入っていました。アーチの根の先端では、今日もニシキベラが数百匹で集まり、産卵ショーを展開していました。小アーチとアーチへ続く壁の凹みには相変わらずネコザメyg が入って居ます。海水浴場側の砂地では、大きなカスザメも確認しました。さて、今日の締めくくりは、オキノスジエビの行進・・・と言っても、今日のガイドは荻島、私は斥候役として潜ってきました。最近潮が悪いのでエビの行動が今ひとつ読めないのです。それでお客様にエントリーして頂く前に、スタッフが水中の暗さ確認とエビの様子を見に潜るようにしているのです。さて今日の段取りは、私が先に入りオキノスジエビが上がり始めたらフロートを上げ、フロートを確認してから、ガイドチームはエントリーするという作戦でした。しかし、今日に限ってエビが全然上がってきません。透視度が悪いので水中はとっくに暗くなり、昨日ならば既にエビの行進が終わっている時間になってしまいました。何度か深い所まで様子を見に行ったのですが、エビは確認できず減圧が出始めました。こりゃヤバイぞ!と思った私は、取り合えずフロートを揚げてガイドチームのエントリーを促す事にしました。水面にフロートが出たのを紐の弛みで確認し、数分してからフロートの回収作業に入りました。しかし、水面でパンパンに膨らんでいるフロートを簡単に手元に引き寄せるのは不可能でした。多少水中に引きずり込めれば体積が減って浮力も減少すると考え、私も水深5m位まで浮上しロープを掴んで強引にヘッドファーストで潜降しようと試みました。潜って行こうと少しバタバタしていたその時・・・目の前にス〜っと大きな白い影が現れました。何と!水面間近の中層で3m近いニタリと接近遭遇してしまったのです。透視度からして数メートルの至近距離と思われました。”ヤバイ!”早くフロートを回収して潜らなければ、減圧が気になりましたが水面まで出てエアーを急いで抜き紐をまとめながら下をライトで照らすと又しても足元にニタリの姿が・・・。今までどんなに近くでニタリと遭遇しても、怖いと言う感覚は微塵も有りませんでした。しかし、流石に今日のシチュエーションにはビビリました。薄暗い、透視度3〜4mの中、水面で大きなサメに足元を回られるのは決して気持ちのいいものではありません。毎日でも見たいと思う憧れのサメですが、”今日ばかりはごめん被りたい”と心底思いました。結局サメに喰いつかれたり、ダイコンにエラーを出す事もなく、無事エキジットできたので良かったのですが、色々な面でドキドキハラハラの1DIVEでした。(勿論、ガイドチームもオキスジの大行進を観察する事ができました。)
(担当 柳場)