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2004年06月 第 4週(21日〜27日迄)

 2004年06月21日(月)
天 候 曇り ポイント:秋の浜 水 温 16℃〜20℃
風 向 き 南南東8m 透 明 度 5m〜20m
気 温 (最高:最低) 27℃:22℃ 波 高 4m〜7m
日中の降水確率    50% 流 れ なし
満潮:干潮 (中潮) 05:54 13:03
台風6号の影響で船は全便欠航となりました。西側の海には大きな波が打ち付けています。秋の浜はと言うと大きな波長の長いうねりが入り、浅場は海藻が舞い、白く濁っていました。サージも時にはきつく、−15m位までは揺れていました。こんな時だから?今日は深場に行ってきました。いつも通りのハナダイ達が顔を連ねてします。キ○マ・マ○ラ・イトヒ○・シロ○ビ等です。ちょっと思いっきり書くのは気が引ける種類ばかりですが、暗い水中でもやはり彼らは美しく見えますね。その他クロオビスズキやダイダイヨウジ等の深場ならではの魚も多く見られました。なぜかこんな深場にアカオビコテグリの♀も居ました。帰り道、中層を泳いでいるとイサキとタカベの大きな群れに会いました。実に大きな群れで、個体大きさも大きく結構な迫力でした。前々から観察しているヘビギンポSP(尻鰭の黄色いタイプ)の♂がいるのですが、婚姻色は出しているももの、いつも1匹で寂しくいる所しか見た事がありませんでした。それが今日そばに♀がやって来ているのを発見!!しかも♀の産卵管は立派に突出していました。浅場は結構サージがきつかったのですが、産卵まで確認しなければ!!と岩にしがみ付き観察すること5分、立派に産卵行っていました。これからペアでガイド出来る事でしょう。今日のお魚ミサキウバウオです。大島で私は9種のウバウオ科の魚を見た事があります。その中で数が多いのがこのミサキウバウオTHEウバウオの2種でしょう。このミサキウバウオ実はクリーナーで、よくウツボやタカノハダイの体にペタッとくっ付いているのを目にします。そういう時はクリーニングしている瞬間です。今日もウツボの体をクリーニングしていました。実に念入りに掃除していて体から口の近くまで広範囲に移動していました。一体なにをそんなに一生懸命食べているんだろうとライトを当てるとさすがにミサキウバウオは岩の方にピュ〜っと移動していまいました。残ったウツボの体をじっと見ると何か細い物がニョロニョロと動いています。初めて見た訳では無いのですが、じっくり見ると実に気持ちが悪い物です。小さすぎていまいち正体は分かりませんが、ウバウオにしてみればこれがご馳走なのかもしれませんね。
(担当 有馬)


 2004年06月22日(火)
天 候 晴れ ポイント:/秋の浜 水 温 17℃〜19℃
風 向 き 南南西8m 透 明 度 15〜20m
気 温 (最高:最低) 27℃:21℃ 波 高 4m
日中の降水確率 10% 流 れ やや有り
満潮:干潮 (中潮) 06:30 13:39
 台風も過ぎさって温帯低気圧に変わり大島も素晴らしい天気になりました!!秋の浜のウネリもとれ透明度も上がり(水温はちょっと低目ですが)なかなかのコンディションになりました。今日はハナダイの根にいってきました。相変わらずキシマハナダイygが数多く見られます。今日は明るかったせいかいつもより多くの個体が目に入りました。多いといえばシモダイロウミウシ(交接していた個体もいました)やキイボキヌハダウミウシもたくさんいます。根のトップ付近ではハクセンアカホシカクレエビがミギマキをクリーニングしていました。その他はシマキツネベラygアサヒハナゴイygチゴハナダイが見られました。もちろんキシマハナダイ等の♂もいます。根を少しあがったところでは何故かネコザメの卵が転がっていました・・・正面の際ではコロダイ(若魚)カミナリベラの産卵なども確認できたそうですしペアーになっていた3組のベニイザリウオはどれもこれもどうやら産卵した模様です。浅場のお勧めはミナミハコフグygです。動きと顔がとてもカワイクて見てるととても癒されてしまいます。(担当 荻島)


 2004年06月23日(水)
天 候 晴れ ポイント:/秋の浜 水 温 18℃〜19℃
風 向 き 南西6m 透 明 度 8m〜15m
気 温 (最高:最低) 27℃:21℃ 波 高 2m
日中の降水確率 10% 流 れ やや有り
満潮:干潮 (中潮) 07:10 14:17
 昨日に引き続き今日も天気に恵まれた1日となりました!!風があるとはいえ大島もかなり暑いです・・水温はちょっと低目ですが午後からは透明度があがってきたようです。さて今日はアサヒの根にいってきました。根のトップ付近タカベの群れに出会いました。なかなか迫力ある光景です。相変わらずキシマハナダイygナガハナダイygがよく目に付きますし根のトップ付近ではチゴハナダイも観察できました。柳場さんの話ではその上の砂地ではヤシャハゼ(3箇所)ヒレナガネジリンボウ(4箇所)もみられたそうです。。また落っこちそうな岩の下でアカエソキタマクラを口に入れていたそうです。しかしながらキタマクラはパンパンに体を膨らませていたのでなかなか飲み込めないアカエソの姿がかなり笑えたとのことでした。浅場のお勧めはネンブツダイの逆ナンパです。♀は♂に口内保育をしてもらわなければいけないからでしょうか必死に♂にアプローチをかけてる姿がよく観察できます。♀の求愛も見てるとなかなか楽しいものです!!♀といえばオハグロベラの♀のケンカを見る事があります。メスにもテリトリーなるものが存在しているのでしょうか?(担当 荻島)


 2004年06月24日(木)
天 候 晴れ ポイント:/秋の浜 水 温 18 ℃
風 向 き 南南西6 m 透 明 度 10 m
気 温 (最高:最低) 29 ℃: 23℃ 波 高 1,5 m
日中の降水確率 30 % 流 れ なし
満潮:干潮 (小潮) 08:01 14:59
今日は実に蒸し暑い一日になりました。こう毎日暑いとドライの方にはまさに苦行です。水中はまだドライでいけますけど、なかなか難しい季節ですよね。今日は正面の際に行ってきました。アマミスズメダイのチビやオグロベラの♂などを見ながら降りていくと、大きなイサキの群れに会いました。しかし、透明度があまり良くないせいでいまいち迫力が伝わって来ませんでした。この透明度どうにかならないものでしょうか? お気に入り?のシンイボテガニにまた登場してもらいました。相変わらず可愛くないカニです。しかし、よく見るとお腹に赤い物が!!なんと卵を抱えていました。これにはちょっとびっくり。そのすぐ上にもう1匹います。どうやらこっちが旦那のようです。本によると根元近くにいるのが大抵♂だと書いてあるのですが、地域差、個体差というものなんでしょうか。しかし、卵抱えた嫁さんが危険な目に遭っているというのにイソギンチャクの間でヌクヌクとしているなんて!!まっ危険な目に遭わせてるのは僕ですけど・・・ と言う訳でしばらくの間、いじるのはやめようと思います。まっリクエストされる様なカニじゃないですけど。 アサヒ・フタイロ・キシマ等のハナダイ達は今日も元気でした。段の上にメシマウバウオ属の1種がいます。これがとにかく大きい!!体長4,5cmはあります。こんなに大きくなる種類なんですね。ハシゴの前でショウジンガ二のチビウツボのチビに食べられていました。ウツボは激しい勢いで襲う訳ではなく、ス〜っと近づいたかと思ったら一口でパクっと、カニのほとんどをその口に入れてしまいました。その静かな襲撃に一瞬何があったか分かりませんでした。ウツボの頬には食いちぎられた歩脚が3本くっ付いていました。あまりに一気に飲み込んだせいかウツボの喉の辺りがモゾモゾと動いていました。まだ中で生きていたのでしょう。あのまま飲み込んでカニの硬い殻はどうするのでしょう?安全な所で吐き出しゆっくり食べるつもりなのでしょうか?ウツボの捕食シーンは何度も見ていますが、こんなに静かなのは始めてでした。今日のお魚イシガキダイです。大島ではごくごく普通に見られるイシダイ科の仲間です。非常に頭が良いらしくなかなか釣れる事は少ないそうです。老成魚はクチジロと呼ばれ、その名の通り吻部が白くなります。幼魚から若魚にかけては白地に黒い斑点がはいります。その模様はまさに石垣模様です。若魚の頃は実に渋い美しさを持った魚です。幼魚は大抵、流れ藻に付いている事が多くいです。今までも何度か出合っていますが、体色は茶色の物が多い気がします。多分流れ藻に似せているのでしょう。イシダイとの交雑種でキンダイという魚がいます。ハイブリットに呼び名があるのは大変珍しい事です。それもそのはず、初め人工的に交配が行われたからです。しかし、自然界でもハイブリットが生まれているから面白い物です。大島でも流れ藻にこのキンダイの幼魚が付いているのを発見された事があります。しかし、キンダイとは人工交配を行った近畿大学から取られているというからちょっと笑えますね。
(担当 有馬)


 2004年06月25日(金)
天 候 曇り・雨 ポイント:/秋の浜 水 温 17 ℃
風 向 き  南南西8m 透 明 度 7 m〜10 m
気 温 (最高:最低) 24 ℃:23 ℃ 波 高 2,0 m
日中の降水確率 30 % 流 れ なし
満潮:干潮 (小潮) 09:11 15:48
久しぶりに雨も降り、涼しい一日になりました。それでもドライを着ると蒸し暑さが応えます。水中は17℃、なんて冷たいのでしょう!!ダイブタイムが長かったせいもあるのかもしれませんが、久しぶりに震えが来ました。まだまだ水中はドライがお勧めです。ハゼ地帯ヤシャハゼを見に行ったのですが、残念な事に不発に終わってしまいました。個体数は多くいるはずなのですが、水温のせいかもしれません。ヒレナガネジリンボウは顔を出していたので、ちょこっとヒレネジの方が低水温に強いのかもしれませんね。そのまま砂地をウロウロとしていると目の前にまたホシザメと思われるサメが現れました。体長1m位でしょうか、実に可愛いサイズです。左の砂地では、シマヒメヤマノカミのチビがまだいます。大きさは2cmちょっと、発見された時より少し成長していました。ヤドカリストの私としては大発見がありました。大島にはサガミイトヒキヤドカリ(八丈版エビカニガイドブックP81上段)という実に綺麗なヤドカリがいます。このヤドカリによく似ている「イトヒキヤドカリ」と言うヤドカリがいます。大瀬崎等で撮影された写真を図鑑で見た事があるので、伊豆近辺ではこっちの方が普通にいるのかもしれません。しかし、大島では始めて発見しました。前々から居るという噂は聞いていたのですが見たのは初めてでした。と言っても綺麗さから言えばサガミの方が断然綺麗ですが。興味のある方(無い方も)は是非、見て下さい。まるでオラウータンクラブの様なクモガニの仲間を柳場さんから教えてもらいました。いままで何度か見た事がありますが、キバナトゲトサカに着いているのは初めて見ました。黄色バックに赤いカニがとても綺麗です。浅場ではもうヒメテグリが求愛をしていました。まだメスにその気はなさそうでしたが、もう少しすれば産卵行動も見れそうです。今日のお魚カワハギです。砂地に行けば必ず目に入る魚で、良く砂地に水を吹きかけ飛ばされた餌を食べている姿を目にします。この行動必ず、流れの下側から水を吹きかけているのをご存知でしょうか?飛ばされた餌がうまく自分の方に流れてくる様に実は計算されているらしいのです。魚って頭いいですね〜 ♂♀の差は背鰭を見ればすぐ分かり、♂は軟条が糸状に伸長します。今日、行動の怪しいペアが居ました。カワハギは砂地に小さい山を作りそこに卵を産み付けます。今日見たペアは、どうやらこの山を作っていた様で、♀が一生懸命砂地に水を吹きかけていました。♂はというとその側でウロウロとしているだけでした。たまに♂はまるで♀をせかす様に♀を突いて追いかけていました。この行動が何を意味するのかよく分かりませんが、これから産卵が行われるであろう気配は十分にありました。残念ながら減圧に負け最後まで見ることが出来ませんでしたが・・・。その後、一体どうなったのでしょう?実に気になります。
(担当 有馬)


 2004年06月26日(土)
天 候 曇り時々晴れ ポイント:野田/秋の 水 温 17℃〜18℃
風 向 き 南風 7m 透 明 度 5m〜40m
気 温 (最高:最低) 27℃:23℃ 波 高 2,0m 
日中の降水確率 10% 流 れ 少々
満潮:干潮 (小潮) 10:40  16:50
 今日は久し振りに野田浜2本、秋の浜2本・・・野田浜は真っ青な潮が入り、透視度30mオーバー実に気持ち良かったです。アーチの中には、大きなイシガキフグが居て全然逃げませんでした。どん詰まりには、数ヶ月前から観察されているハナミノカサゴも健在でした。”タカノハハイツ”には、相変わらずテングダイが3個体、”左の溜まり”では、ベニイザリウオも確認できました。他に特に出物は無かったのですが、透視度だけで充分に満足できる海でした。そ・そ・そ・それに引き換え、秋の浜の水の悪さ・・・3バディを確認するのがやっと、5m進む毎に人数確認をしないと不安になる様な海でした。見た物は、定番のハナタツ♂♀ベニイザリウオ3個体巨大ニシキウミウシ2個体、おそらくもの凄い数?のイサキ若魚のみ、これだけ潮が悪いと生物探しと安全確認は両立しませんね。(苦笑)
(担当 柳場)


 2004年06月27日(
天 候 曇り ポイント:秋の/野田 水 温 18℃〜20℃
風 向 き 南西 1m 透 明 度 8m〜20 m
気 温 (最高:最低) 26℃:21℃ 波 高 1,5m
日中の降水確率 10% 流 れ 無し
満潮:干潮 (長潮) 12:19   06:14 
 今日も曇り空でしたが、波の無い穏やかな海でまずまずの週末を過ごす事ができました。さて今日も秋の浜と野田浜を潜ってきました。秋の浜は、早朝水が抜けていたらしいのですが、私達が潜る頃には昨日同様の潮になっていました。暗くて冷たい潮は嫌ですね。ハナダイ達もライトを当てるとすぐに隠れてしまいます。イサキの群れも居るのですが、目の前に来た瞬間は認識してもすぐに霞んでしまいます。まったく困ったものです。野田浜は昨日よりは多少透視度が落ちましたが、20℃近い水温で気持ちよかったです。アーチの入り口でセルフのSさんが、シマキツネベラの幼魚を見つけました。この魚、秋の浜では50m以深で観察されています。水深12mで見られるのはとても珍しいと思います。砂地には1m近いカスザメ”小アーチ”には、キンメモドキも30匹程固まっていました。小アーチの近くでは、久々にヤマドリを確認しました。ヤマドリと言えば、私が初めてこの魚を確認したのは野田浜でした。数十年前になりますが、初め名前が判らず色々調べた記憶があります。当時は、”見るもの全てが新鮮だったんだな〜〜〜”と、改めて時間の流れを感じてしまいました。
(担当 柳場)