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2004年05月 第 2週(10日〜16日迄)
| 2004年05月10日(月) | ||||
| 天 候 | 雨 | ポイント:秋の浜 | 水 温 | 17℃〜18℃ |
| 風 向 き | 南南西5 m | 透 明 度 | 15 m〜18 m | |
| 気 温 (最高:最低) | 21℃:16℃ | 波 高 | 2,5m | |
| 日中の降水確率 | 90% | 流 れ | 無し | |
| 満潮:干潮 (小潮) | 07:13 | 15:04 |
| 昨日に引き続き今日も湖の様に静かな海になりました。天気が悪く海上に霧が立ち込めていたせいで、まるでどこかの湖畔にでもいる気分になりました。いつものハナダイを見に際を降りていくと中層にネンブツダイの大群が現れます。まるでそこだけ雲がかかっている様な密度の濃さです。ネンブツダイもこれだけ集まるとなかなか見ごたえがあります。根の上にはオグロベラ♂がいます。♂と言ってもまだまだチビの個体でした。大きな個体ばかりが♂になれるとは限らないのですね。まっ他に競争相手がいなかったからという事も考えられますが。水温の上昇と共に生態行動も盛んに行われる様になってきたみたいです。カワハギの♂やカミナリベラの♂は盛んに縄張り争いをし、クルクルと回っている所をよく目にします。キンギョハナダイの♂も一生懸命♀にアタックをかけています。最近、カシワハナダイやアマミスズメダイ等死滅の先発隊がジワジワと顔を出し始め、少し水中も賑やかになってきましたが、やはりまだまだ普通種を観察してみるのが楽しいかもしれませんよ。今日のお魚はホンベラです。キュウセン属の中では最も温帯に適した種で、大島でも数多く見る事が出来ます。しかし、♀はもちろん♂も地味なのでよほど気にしてみないと印象に残らない魚でもあります。今日、左の砂地で♂同士が噛み付き合いに喧嘩をしていました。かなりの時間噛み付き合い、やっと勝負が決まりました。当然、負けた方は一目散に逃げて行ったのです。勝った方の♂の後をつけて行くとまた新しい♂と出会いました。今度は自分より一回り体の大きな♂です。2匹が横向きに並び鰭を広げた瞬間、勝負は一瞬で決まりました。さっきまで勝者だった♂はあっという間にその場から逃げて行きました。そんな光景を見た次のダイビングで、なんとホンベラが集団産卵をしていました。もうこんな時期に?と目を疑ったのですが、間違えはありません。♂1匹に♀が5匹位はいました。スーっと泳いで来たかと思うといきなり放精放卵をしたのです。多分、1本目で見た様な力のある♂がこういったハーレムを作るんだるな〜と思っていまいました。(別に羨ましい訳ではないですよ) これからこういった光景を目にする機会が増えるかと思うと今から楽しみになってきます。 (担当 有馬) |
| 2004年05月11日(火) | ||||
| 天 候 | 晴れ | ポイント:/秋の浜 | 水 温 | 15℃〜 18℃ |
| 風 向 き | 南西4 m | 透 明 度 | 10 m〜30 m | |
| 気 温 (最高:最低) | 25 ℃:16 ℃ | 波 高 | 2,5 m | |
| 日中の降水確率 | 0 % | 流 れ | あり | |
| 満潮:干潮 (小潮) | 08:06 | 16:21 |
| 昨日のい雨が嘘の様ないい天気になりました。とてもじゃないですが店からドライを着ていく気にはなれませんでした。午前中深い所は水が冷たく透明度が良かったらしいですが、午後には少し濁りが入って来ていました。正面の際ではフタイロハナゴイのチビがいつもの亀裂に入っていました。普通なら同じ穴に入っているはずのアサヒはなぜか元気に外を泳ぎ回っていました。これもこれで撮影しづらそうです。左の砂地にアサヒガニが出現したという情報を聞きつけ、早速行ってみたのですが教えてもらった場所はすでにもぬけのカラ・・・ いまいち相性が良く無いみたいです。その近くに生えている海藻に綺麗なクリヤイロウミウシがついていました。そのまま浅場に戻って来ると砂地に1p程の可愛いコウイカの赤ちゃんがいました。まだ体の色は白く、チョコチョコと逃げる姿は実に愛らしかったです。やはりマツバギンポはイワアナコケギンポに穴を取られたみたいです。一体どこに行ってしまったのでしょう・・・ 今日もクロマスクを観察してきました。潮が引いてた事もあり、今日見つけた水深はー30cm。かなりベタ凪に近い状態だったのですが見るのがやっとと言う感じでした。今日のお魚はヤシャハゼです。大島にいる魚の中では、(ハゼに限らず)不動の大人気アイドルです。白い体に赤のライン、長くの伸びた背鰭、そしてエビはコトブキテッポウエビが大抵ついているという実に写真栄えするハゼです。もちろん見るだけでも可愛らしい事請け合いです。去年はなんとホタテツノハゼと同じ巣穴に入るという事もありました。水温が下がると巣穴から姿を出す事少なくなります。多分、水温が上がるまで砂穴の中でじっと我慢しているのでしょう。その証拠に水温が上がって来ると同じ巣穴から姿を現します。最近、水温は18℃で安定しているせいか、良く巣穴から姿を見せてくれます。これからどんどん観察されていくでしょう。首都圏から近くこれだけ確実にヤシャハゼが見られるのは、大島しかないのでは無いでしょうか?これだけ有名なハゼであるにも関わらず、なんとつい最近まで学名が与えられていませんでした。しかし、和名だけはちゃんとついているから面白いですよね〜 そしてやっと付いた学名はStonogobiop yasya そのままですね。 (担当 有馬) |
| 2004年05月12日(水) | ||||
| 天 候 | 薄曇り | ポイント:秋の浜 | 水 温 | 17℃〜18℃ |
| 風 向 き | 東北東7 m | 透 明 度 | 13m〜15m | |
| 気 温 (最高:最低) | 23℃:16℃ | 波 高 | 2,0m | |
| 日中の降水確率 | 20% | 流 れ | 無し | |
| 満潮:干潮 (小潮) | 09:56 | 05:44 |
| 薄雲の掛かったすっきりしないお天気で、おまけに秋の浜は波立ち、今日は何時もの海?に戻ったと言う感じでした。さて1本目は、昨日確認したアサヒガニ探しをメインに潜ってきました。”正面”でスケロクやナカソネカニダマシを見てから”左砂地”へ・・・タマガシラ・イボイソバナガニ・アケウス等レギュラー陣に挨拶して本腰を入れ探す事10分、居ました!水深20m付近に潜望鏡の様な目が2本。しかし、こちらが気付くと同時に潜望鏡は引っ込み、ズブズブと潜り込む本体の雰囲気。すぐにゲストに合図して、ざっくりと砂の中に○○を・・・そっと足元をくすぐるとモゾモゾと出てきました。しかしこのカニ、見れば見るほど面白いカニです。丸っこい身体に扁平の爪を持ち、後ろ足も砂を掘る為か?薄くシャベルの様に扁平です。そして逃げる時には、シャカシャカとお尻を振りながら前に走ります。横歩きがカニの代名詞になっている事を思えば、本当に可笑しなカニです。そして又、お尻から砂に潜ってしまうのも面白い習性ですね。浅場では久し振りにキンチャクガニも確認しました。2本目は、ハゼ地帯へ・・・水温が上がったせいでしょうか?ヒレナガネジリンボウ・ヤシャハゼ2箇所・ヒメオニハゼ等が確認されました。”オーバーハング”には、ここ数日姿が見えなかったベニイザリウオが戻ってきました。その壁の下には1cm弱のミナミハコフグのbaby も居ました。浅場のゴロタでは、ヒメギンポやヘビギンポの繁殖行動があちらこちらで観察できます。ヒメギンポの♂は鮮やかなオレンジ色にブラックマスク、ヘビギンポの♂は真っ黒な体色に白帯が鮮やかです。暫く観察できますので、上がり際に是非皆さんも見てくださいね。 (担当 柳場) |
| 2004年05月13日(木) | ||||
| 天 候 | 曇り | ポイント:/秋の浜 | 水 温 | 16℃〜18℃ |
| 風 向 き | 南南西 7m | 透 明 度 | 10m〜20m | |
| 気 温 (最高:最低) | 23℃:17℃ | 波 高 | 2.5 m | |
| 日中の降水確率 | 20 % | 流 れ | 無し | |
| 満潮:干潮 (長潮) | 12:29 | 07:18 |
| 今日は午前中は陽が射していたのですが午後からは曇が多く南西の風のためか気温、湿度共に高く蒸し暑い1日でした。海は相変わらず濁っています・・・しかしながら水深30mを越えると透明度はかなり良くなります。もちろん水温は下がりますけども。今日はアサヒの根と左の砂地に行ってきました!!アサヒの根ではヤリイトヒキベラ♂3匹、クレナイイトヒキベラ♂、ツルグエ、トサヤッコなどが見られました。左の砂地のお勧めは脱皮したてのイボイソバナガニです。まだ苔みたいなものも生えてないのでとても綺麗ですよ〜お知らせが一つ、ようやくアオリイカが産卵をはじめました!!漁礁の上で10匹くらいかたまっていたので近寄ってみるとすでに卵塊が産み付けられていました。近寄ったせいでアオリイカはいなくなったのですがしばらくすると戻って産卵を始めました!!♂が鰭や腕を大きく広げたり色を変えたりしながら威嚇しあっている姿も観察できました。また透明度もあまり良くなかったせいかかなり近寄れさせてくれたし大きい個体だったのでなかなか迫力のある光景でした。そこでの水温は17.7℃でした。今年はいっぱい集まってくれることいいのですが・・・(担当 荻島) |
| 2004年05月14日(金) | ||||
| 天 候 | 晴れ | ポイント:/秋の浜 | 水 温 | 17 ℃ |
| 風 向 き | 南南西5 m | 透 明 度 | 8m〜10 m | |
| 気 温 (最高:最低) | 23 ℃:16 ℃ | 波 高 | 2,5 m | |
| 日中の降水確率 | 10% | 流 れ | なし | |
| 満潮:干潮 (若潮) | 14:02 | 08:10 |
| 昨夜の雨が嘘の様ないい天気になりました。しかし、海の方はますます透明度が落ちてきた様に感じます。順調に春濁りがやって来たという所でしょうか・・・ 今日は左の砂地をメインに周ってきました。とうとう発見に成功しました、ア・サ・ヒ・ガ・ニ。「5m先を探せ!!」と言う柳場さんからの助言をもとに砂地をじっくり眺めると、居ました居ました白い潜望鏡の様な眼が2本出ていました。近づくとその眼は砂の中に、もちろん仕事熱心の私は、この時ガイド中という事でアサヒガ二をお客様にご紹介すべくカニさんに表へ出ていただきました。その素早い動きに初め戸惑いましたが、あっという間に疲れてしまった様で動きが鈍くなりました。また、砂地に行く楽しみが増えました。いつものカイメンにはアケウスが3匹集まって来ていました。昨日までは1匹だったのですが・・・ ヤシャハゼはまた顔を出していました。今日はあまりホバーリングはしてくれませんでした。昨日産卵していたというアオリイカの姿は今日はなく卵だけが寂しげに着いていました。浅場ではもうヒメテグリのygが出現しました。こんな時期に幼魚が出始めとは・・・毎年秋には産卵行動が確認されているヒメテグリ。本当に死滅回遊魚まのでしょうか??今日のお魚はアナハゼです。大島では3種類のアナハゼの仲間が見られます。その中でも一番少数なのがこのTHEアナハゼではないでしょうか?大抵海藻や岩の上に居て、獲物を狙っています。結構なんでも食いつき、変わった所ではホソウミヤッコやハナタツをくわえている所を目撃した事があります。アナハゼの仲間は交尾後メスの体内で受精が行われ産卵されます。放精放卵や産卵後♂が精子をかけて受精させるのが主流の魚類の中ではかなり珍しい事です。先日、お腹パンパンのアナハゼが壁沿いを落ち着かなげに泳いでいました。良く見るともう産卵管が飛び出していました。多分、産卵場所を探していたのでしょう。かなり慎重に探していました。図鑑によると産卵期は1や2月となっています。こんな時期には珍しい話です。大島でも他のアナハゼの仲間は2月位がもっとも盛んに産卵をしています。アナハゼはホヤに産卵すると言う話を良く耳にしますが、大島ではそういった卵を目撃した事はありません。大抵、カイメンが多いです。やはり立派なホヤが少ないというのが理由かもしれません。当たり前の事ですが地域によって細かい違いが生まれて来る物なのですね。 (担当 有馬) |
| 2004年05月15日(土) | ||||
| 天 候 | 晴れ | ポイント:/秋の浜 | 水 温 | 18℃〜 16℃ |
| 風 向 き | 東5m | 透 明 度 | 5 m〜12 m | |
| 気 温 (最高:最低) | 23 ℃: 16℃ | 波 高 | 2,0 m | |
| 日中の降水確率 | 20% | 流 れ | なし | |
| 満潮:干潮 (中潮) | 15:01 | 08:50 |
| 昨日に引き続きいい天気になりました。休日というのに深場行って来てしまいました。頭の紫色のベニハゼの1種と黄色の体色で目の周りピンクの入ったベニハゼの1種、キ○マハナダイ、イト○キハナダイ、ヤリイトヒキベラ♂、クレナイイトヒキベラ♂等、マニアックダイバーにとっては垂涎の品々が揃っていました。今日はニュースがいっぱいです。まず浅場にキシマハナダイのygが登場。こっちは伏せ字にする必要の無い水深です。次にコンシボリのスリットに居たベニイザリのチビが場所を変えて復活しました。次は浅場出たアサヒハナゴイです。今まで見ていた個体よりずっと浅く、そして小さいです。最後に大ニュース。またコウリンハナダイが現れました。ちょっと深い水深ですが、3cm程の小さい個体で実に可愛いですよ。これもなかなか見れる魚では無いので見たい方は、是非お早めに〜〜〜 今日のお魚はシマキツネベラです。これまた深場の魚ですみません。大島では普通に生息しているベラです。しかし、その生息水深は45m以深、なかなか通常のダイビングでは見れない魚です。赤い体にクリーム色と白い縦線が入ります。残念ながら水深が深いせいでその綺麗な赤は黒に見えてしまいます。と言う訳で水中で見たそのイメージは黒に黄色のラインという感じです。今日行った深場では大小2個体見る事ができました。小さい方は大きさ4・5cm本当に可愛い個体です。水深はちょっと深いのでじっくり撮影という訳にはいきませんが・・・ ♂♀の違いが明確じゃ無いのでいまいち区別はつきません。2匹でイチャイチャしている所でも確認出来ればいいのですが。今後、そういうチャンスに恵まれる事を期待したいものです。 (担当 有馬) |
| 2004年05月16日(日) | ||||
| 天 候 | 曇り | ポイント:秋の浜 | 水 温 | 18℃〜17 ℃ |
| 風 向 き | 南南西10m | 透 明 度 | 8m〜12 m | |
| 気 温 (最高:最低) | 23℃:18℃ | 波 高 | 2,5m | |
| 日中の降水確率 | 40% | 流 れ | 無し | |
| 満潮:干潮 (中潮) | 15:47 | 09:25 |
| 朝から曇り空で、時折小雨のぱらつくお天気でした。こんなお天気が暫く続くのでしょうか?先日”梅雨の走り”とか週間予報で言ってましたが、そんな言葉が有ったんですね。知りませんでした。さて、秋の浜は凪ぎでしたが、相変わらず透視度は最悪です。しかし水温が少し上がったのは嬉しい事です。数週間前に比べるとかなり魚影も濃く感じました。今日も正面では沢山のイサキが群れ、際でも若魚が大きな塊りを作っていました。浅場の海藻地帯は、大分育ったメバルやマアジのbaby がやはりあちらこちらに固まっています。時折シマアジや得体の知れない幼魚等も混じっていて、ジックリ観察してみると思わぬ発見があったりします。今日は2本とも正面から際を回ってきましたが、昨日の林先生の講義の影響でしょうか?アメフラシやタコノマクラがやたらと気になりました。普段何気なく見ている光景の中にも様々な発見が有り、視点を変える事に拠って更に何かが見えてくる・・・と言う事が良く判りました。際のハナダイ達は海が暗いせいでしょうか?亀裂の中に入ってあまり出てきません。動かないので写真には収め易いのですが、見方によっては追い詰めた様に見えるかも知れませんね。やはり明るい海でバックを抜いて撮りたいですね〜。浅場で確認されたベニイザリウオand カンムリベラのbaby を確認してきました。ベニイザリウオは消えたのと同じ個体だとすると、2倍ぐらいに成長していました。カンムリベラは、1,5cm程で体の大半は透明です。ミナミハコフグの1cm弱も出てますし、例年よりかなり早い死滅の登場に今年は色々期待できそうですね。オンシーズンが楽しみです。さて昨日の午後、ハナタツフリークを代表するセルフのお客様 A・I さんが、ゴージャスand チビ太君の産卵を目撃し、激写してきました。”必ず午前中に産卵するだろう”との私の定説は脆くも崩れてしまいました。先週は産卵とハッチアウトを観察したA・Iさん・・・2週連続の快挙には本当に脱帽です。しかし、ハナタツの卵も魚の卵だったなぁ〜・・・(独り言・・・) (担当 柳場) |