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2004年03月 第 1週( 01日〜07日迄)

 2004年03月01日(月)
天 候 ポイント:秋の浜 水 温  14℃
風 向 き  北東8m 透 明 度 7m
気 温 (最高:最低)  8℃:6℃ 波 高  3,0m
日中の降水確率     50% 流 れ なし
満潮:干潮 (若潮) 10:01 19:42
久し振りのならい(北東の風)に秋の浜は荒れた海になりました。梯子の上まで波がかかり、サージもきつかったです。岩肌に付いた藻や海藻がちぎれ中層に舞い、より一層透明度を落としていました。今日は正面の際を流してきました。暗いせいか魚の数が少なく見えました。しかし、岩の亀裂を覗くと明るい海ではあまり見ない甲殻類達が、結構表に出てきていました。ちょっと面白いウミウシに出会いました。オオミノウミウシの仲間でCerberilla affinisと思われる個体です。砂に半分位潜って居る所を見つけました。もしかしたら夜行性で明るい日は砂の中に潜っているのかもしれませんね。今日は暗かったので表に出ていたのかもしれません。あとサガミウミウシも見られたそうです。ヤリイカの卵はまだ子イカの姿は見えません。中にイカが見えるようになれば楽しいのですが。ちょっと変わったカニを見ました。カルイシガニの仲間です。この種類分類学的にはっきりしていないらしく、詳しい事は分かりません。しかし、長くてゴツイ腕が非常に目立つカニでした。フタイロイハナゴイのチビが穴の奥でまだ元気にしていました。そばにカシワハナダイも居ます。なぜかいつもこの穴にいます、温かい水でも奥から沸いているのでしょうか?今日のお魚オオモンイザリウオです。この時期には珍しく可愛いオオモンのチビが見られています。オオモンに限らずよくイザリウオの区別の仕方を聞かれることがあります。専門的に答えるなら背鰭第2棘を覆う皮膚が〜〜〜などと説明しなければいけないのですが、そんな事を言われたって分かる人がどれ位いるでしょう?しかも海の中では全く分からないと思います。という訳で簡単に見分ける方法を教えます。まず、オオモンイザリウオはカイメン類を好んで寄り添うことが非常に多いです。大島ではオオパンカイメンやザラカイメン、ワタトリカイメンやジュズエダカリナ等です。そして見てもらいたいのは皮膚感です。カイメン類を好んで寄り添う為かその皮膚はカイメンに似てアバタ面っぽくなり、かなりボツボツしています。「え〜〜本当に〜?」と思った方は、大島に遊びに来て下さい。今なら可愛い黄色のオオモンイザリちゃんが待っていますよ。その顔を一目見れば皆さんにも分かっていただけるでしょう。
(担当 有馬)


 2004年03月02日(火)
天 候 曇り ポイント:/秋の浜 水 温 15 ℃〜 14℃
風 向 き 南西9m  透 明 度 15 m
気 温 (最高:最低)  12℃:3 ℃ 波 高 2,5m 
日中の降水確率  10% 流 れ なし
満潮:干潮 (中潮) 13:01 08:49
 海はすっかり静かになりました。透明度も元に戻り一安心です。今日はあまり深く行かずに浅場をゆっくり潜ってきました。久しぶりにコケギンポSPを見に行きました。水温が上がりホッとしたのか赤・黄色共元気に顔を出していました。正面ゴマフビロウドウミウシの黄色バージョンを見ました。1,5cm位の可愛いサイズでした。昨日比べ明るい海だったせいか、昨日いっぱい見た甲殻類達はすっかり穴の奥に潜っていました。それでも亀裂を覗きこんでいるとゼブラホンヤドカリという綺麗なヤドカリに会いました。2度目の出会いです。低水温ですっかり死滅してしまったかと思ったのですが、やはり中にはしぶとい奴がいるのですね。雄輔さんより発見されたハナタツはまだ同じ海藻に付いています。このハナタツの様に砂地にある転石に出るタイプは、形が少し変わっていて個人的には普通のハナタツでは無いと思っています。その他オレンジのイロイザリウオ・ウミテングも元気にしていました。今日のお魚イチモンジハゼです。大島ではもっともよく見るベニハゼの仲間です。大抵、岩の亀裂に逆さまについています。吻端から尾鰭まで幅の広い暗色線があり、背鰭基部から吻端までの同色の細い線を持ちます。そして、目の下から下唇を通る蛍光色に見える水色の線が見えます。最近、岩の亀裂をよく覗いているせいか正面を向いているイチモンジハゼによく会います。吻端の暗色部とその下にある蛍光水色の線がまるで笑っているように見え、こちらもちょっと笑ってしまいます。ハゼにして見ればいきなりライトを当てられ、いい迷惑なのでしょうがついついその面白い顔見る為ライトを当ててしまいます。どの魚でも結構正面顔は面白いものです。今度皆さんも見てください。
(担当 有馬)


 2004年03月03日(水)
天 候 晴れ ポイント:/秋の浜 水 温 14℃
風 向 き 東南東4m 透 明 度 15m
気 温 (最高:最低) 10℃:4℃ 波 高 2m
日中の降水確率 50% 流 れ なし
満潮:干潮 (中潮) 14:40 09:34
 本日も穏やかな海でした!!少々うねりが残っているものの透明度もなかなかです。水温はちょっと低めですが・・・今日は深場へいってきました。オカワリではキシマハナダイygが多くみかけらます。数は少なめですがキシマハナダイ♂マダラハナダイ♂なども見られます。水深30mの砂地ではカドリナウミウシがいました。なんと大きさは30cmもあります・・・25m岩の近くではまだクジャクベラ♀が頑張っているようです。浅場のお勧めはヒメギンポの繁殖行動です。。派手な色を出して頑張っています。何気にクマノミもお勧めです。イソギンチャクに体を包みこんであまり動きません。なので写真が撮りやすいですよ〜でもクマノミの体色はちょっとくすんでいるかも・・・・その他のお勧めはアカホシカクレエビです。ミギマキやアカエソをよくクリーニングしています。ゆっくり寄っていけばしばらく観察できますよ〜(担当 荻島)


 2004年03月04日(木)
天 候 はれ ポイント:/秋の浜 水 温 14 ℃
風 向 き 西南西11m 透 明 度 15 m
気 温 (最高:最低) 12℃: 4℃ 波 高 3 m
日中の降水確率 0 % 流 れ 少し有り
満潮:干潮 (大潮) 15:27 10:05
なかなか透明度の良い状態が続いています。午後になって西風が強く吹き多少波が回り込んできましたが、結構静かな海でした。 今日は正面の際砂地に行ってきました。では、オオモンイザリウオやアサヒハナゴイ・フタイロハナゴイ等が見られました。ウミウシ達も多く見られ、コガネミノウミウシ・イガグリウミウシ・ウデフリツノザヤウミウシ・サガミウミウシ等がいました。砂地では、ハナタツが同じ岩に今日もついていました。先日、卵を産んでいたキヌヅツミガイの仲間が交接していました。大小で付いているのですがやはりペアでした。この間大きい方が産卵していたので判明しました。相変わらず砂地の転石地帯にタマガシラがいます。こんなに長い間観察しているのは、私は初めてです。今日のお魚セミホウボウです。ホウボウと付きますが、実はホウボウの仲間ではなくセミホウボウ科に属する立派な別種です。小さい時は非常に可愛く、頭部にある小さな鰭をピコピコ立てて泳ぎます。まるでリモコンの玩具みたいにみえます。今、左の砂地に大変大きいサイズのセミホウボウがうろうろしています。このセミホウボウ左側の鰭が半分かけています。泳ぐ分にはなんの障害もないようですが、見ていて可愛そうです。しかし、個体の識別には大変楽で砂地に行くたびに探してしまいます。観察してみるとかなり行動範囲が広く面白いです。
(担当 有馬)


 2004年03月05日(金)
天 候 晴れ ポイント:秋の浜 水 温  14℃〜15℃
風 向 き  南西8m 透 明 度  15m〜18m
気 温 (最高:最低)  11℃:7℃ 波 高  2,5m
日中の降水確率  0% 流 れ 無し
満潮:干潮 (大潮) 16:06 10:34
 朝からとても良いお天気に恵まれました。しかし、午後から南西の風が強くなり、ログの中に居てもゴーゴー風の音が聞こえてきます。明日は又波が高くなる予報です。西風なので秋の浜は問題無いと思いますが、船が心配ですね。さて今日は、右から正面へゆっくり潜ってきました。浅場のハナタツに挨拶をして、青いフリルに包まれたムカデミノウミウシをからかいながら、ゴロタの斜面へ・・・。斜面ではネコザメの卵探し。しかし始めの5個は全て殻だけ、6個目にしてやっとBABY入りを発見!結局、この1個体しか見つからず、”ネコザメBABYのシーズン”早くも終了の予感。右砂地の際では、相変わらずゴージャス(見方に拠ってはみすぼらしい?)なコートに身を纏ったヒシガニを観察、側ではアカホシカクレエビミギマキを一生懸命クリーニング中。正面では、ジョー(ニラミアマダイ)に軽く会釈を交わしてから、際へ・・・。壁のフクイカムリを探すも見つからず、砂地へ出てウミテングで少し心和ます。上がり際のアオリイカの卵はまだ荒らされず、とても綺麗。中の一粒々が早く成長するのを楽しみに待つ心境。段を上がったゴロタでは、この水温に関わらずキンチャクガニ確認、キマダラハゼは3個体、タカマユウツボや名前の判らないカニやエビ・・・「う〜ん石の下は面白い!」と一人ほくそ笑む・・・。
(担当 柳場)


 2004年03月06日(土)
天 候 晴れ ポイント:秋の浜 水 温  15℃〜℃
風 向 き  西風12m 透 明 度  15m〜18m
気 温 (最高:最低)  13℃:5℃ 波 高  5m 
日中の降水確率  10% 流 れ 無し
満潮:干潮 (大潮) 16:43  11:03
 昨日の午後から吹き出した風は夜半頃から更に激しさを増し、西側の海は大時化となってしまいました。その為、大型船以外は全て欠航、お天気は良いし秋の浜も潜れるのですが・・・。
とは言え、秋の浜の沖は真っ白な三角波が立ち、エントリー口も左側から波が回り込んでいました。水中も思いの外サージがあって、身体が振られます。さて今日は、”寂しい根”から”アサヒの根”を回ってきました。寂しい根の上の縁には、大きなイズカサゴが鎮座し、根の中ほどのヤギにはウキフネキヌヅツミガイが10個体以上付いていました。一つのヤギでこれ程沢山見たのは初めてです。アサヒの根には、マツバスズメダイがグチャ〜っと群れていました。しかし、まだ中層に固まっているだけで巣作りは始まっていません。根の中には、キンチャクダイのbaby(2cm程)やツルグエキツネダイナガハナダイサクラダイ等、色々居て楽しかったです。水深30m付近のゴロタにいるミスジスズメダイも、今日は良く目に付きました。多少水温が上がったせいでしょうか?今現在、浅場の岩壁では、ヒメギンポが繁殖のピークを迎えています。真っ黒な婚姻色の出た♂と、お腹の大きな♀をあちらこちらで見かけます。昨年ビデオでしっかり卵を確認したのですが、相変わらず、肉眼では認識できません。岩壁に向って何度も首を傾げる自分に気付き、思わず苦笑いしてしまいました。
(担当 柳場)


 2004年03月07日(
天 候 晴れ ポイント:秋の浜 水 温  15℃〜 ℃
風 向 き  西北西3m 透 明 度  15m〜18m
気 温 (最高:最低)  10℃: 2℃ 波 高  3m
日中の降水確率  10% 流 れ 有り
満潮:干潮 (大潮) 05:41   11:32 
 良いお天気に恵まれました。風も穏やかで気温の割には過ごし易かったです。今日は久し振りにムレハタタテ捜索に左の砂地へ行ってきました。しかし、予想外に流れがきつく、しかも水深に拠って方向が変わるのでとても泳ぎにくかったです。結局15分近く泳ぎ続けて左奥まで行ったのですが、群れには遭遇できず、そのまま沖に出て泉津方向の流れに乗りました。砂地の斜面をプカプカ流されていくと次第に水深が深くなっていきます。見慣れた景色が出てきたと、フト!水深を見ると”左砂地の飛び根”水深45まで落とされていました。急な砂地の斜面からは、千切れた海藻がコロコロ転がるように流れ落ちてきます。滅多に水の中では動揺しない私ですが、流石に今日の流れにはドキドキしながら砂地の斜面を這い上がりました。(苦笑)流れに乗ってる時には、「イエ〜ィ!ビーチ ドリフト〜」とご機嫌だったのですが・・・。さて、正面際のヤリイカの卵が大分成長してきて、小さな赤い目が見え始めています。チャンスがあれば、今年はハッチを狙ってみたいですね〜〜〜。この所あまり目に付かないベニイザリウオですが、久々に薄ピンクの個体を確認しました。段落ちの壁には、今日もど派手なカイメンガニが張り付いていました。昨年同じ場所で、トサカやヤギを付けたまま脱ぎ捨てられた殻を見つけましたが、もしかして同じ個体かも知れませんね。しかし、ここまで着飾ると脱皮するのが惜しくなってしまいそうです。(と言うか?勿体無い気がしますね。)荻島は、潮に乗って流れてきたオオタルマワシを確認したそうです。早朝潜ったお客様の話では、サルパウリクラゲが沢山発生してたとの事でした。そろそろ海の中にも、春の気配を感じる季節がやってきたようですね。
(担当 柳場)