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2003年10月 第 1週(9月29日〜10月05日迄)

 2003年09月29日(月)
天 候 晴れ ポイント:秋の浜 水 温 25℃〜26℃
風 向 き 北東8m 透 明 度 15m〜20m
気 温 (最高:最低) 25℃:19℃ 波 高  3m⇒4m
日中の降水確率     10% 流 れ 無し
満潮:干潮(中潮) 06:57 12:54
 台風16号のスピードが遅くなり、予報に反して秋の浜は潜れてしまいました。今日来る予定だったお客様、「ゴメンなさい」。とは言え、見た感じはとても大きなウネリが入ってきます。昼頃で潮が引いていたにも関わらず、時折梯子の所が滝の様になって、水を被っていました。しかし、潜ってしまえば多少のサージがあるだけで、問題ありません。相変わらず、暖かく綺麗な潮でした。そんな訳で今日は、お客様の居ない完璧な?リサーチDIVEとなってしまいました。(苦笑)今日は右砂地から正面へとハゼ探しに行ってきました。ヒレナガネジリンボウは計5箇所で確認されました。ヤシャハゼは大きな個体が1箇所、ネジレカラマツの下で、初確認のチビヤシャ(2cm程)も1箇所発見しました。オニハゼ類は一番数が多く、至る所で顔を出していました。ムレハタタテダイの絡んでいたトサカの近くでは、ヒメダテハゼも1個体確認しました。”アサヒの根”の上には、ウミテングが1匹。”段落ちの壁”イサキの子供が20匹程で固まっていたのですが、その中に黄色い帯の入った見慣れないアジ系の魚が居ました。帰ってから調べたところムロアジと判明しました。大島ではクサヤとして人気が高いのですが、小さい時には鮮やかな黄色が入る綺麗な魚なのですね。何時もコクテンベンケイハゼを観察する穴に、最近ウツボがよく入ります。今日も居たので覗いて見てみると、クリーニングを受けている最中でした。しかも超豪華版・・・何と!クリアクリーナーシュリンプウバウオノコギリヨウジ2個体からクリーニングを受けていたのです。気持ち良さそうに開けた大きなウツボの口からは、細いノコギリヨウジの尻尾が出ていました。当にヨウジ(爪楊枝)・・・思わず笑ってしまいました。
(担当 柳場)


 2003年09月30日(火)
天 候 晴れ ポイント:/野田浜 水 温 23℃
風 向 き 北北西2m 透 明 度 5m〜10m
気 温 (最高:最低) 25℃:19℃ 波 高  3,0m
日中の降水確率 0 % 流 れ なし
満潮:干潮(中潮) 07:47 13:26
 秋の浜の荒れ方は昨日より激しいものになりました。午前中はとても潜ろうという気にはならないほどの荒れ方でした。しかし、午後には風が止み落ち着いてきました。明日以降はどんどん回復に向かって行く予報なので少し安心です。と言う訳で今日は野田浜に潜ってきました。さすがに野田浜も荒れていて、ロープ際で大きなうねりが来ると目の前が真っ白になってしまうほどでした。しかし、生物はなかなか充実していました。アーチに向かう水路ではスミツキベラ・ナメラベラ・シロタスキベラ・アカハチハゼ・モンツキハギ・ツユベラ等が見られ、アーチにはキンメモドキが集まっています。アーチの根の先ではまだニシキベラが産卵しています。一体彼らの繁殖期間はどれ位の長さなのでしょう? 沖の転石にはムレハタタテダイが合計28匹もいました。ただ2ヶ所に分かれてしまっているのが残念です。帰り際ちょっと変わったニザダイ科の魚を見ました。特徴は尾柄部に白色帯を持つ事です。この特徴から考えるとクロハギオスジクロハギになるのですが、この2種の違いは胸鰭が透明か暗色かという事だそうです。かなりじっくり観察してきたはずなのですが、さすがにそこまでは見てきませんでした・・・・ いや〜まだまだ勉強不足だという事ですね。次回はここをじっくり見てきます!! 今日のお魚カスミアジです。南の島ではあまりにもポピューラーな回遊魚ですが、大島では年に数回見られる程度の魚です。見られるのはもちろん20pくらいまでの可愛いサイズです。今日野田浜のロープ際に2匹泳いでいました。その前に目の前をギンガメアジが数匹の群れで通り過ぎて行ったので、初めてっきりギンガメかと思ったのですが、良く見ると背中側が薄い緑色で、背鰭・尻鰭・尾鰭は青く色付いていました。大島ではっきりカスミアジを認識したのは今日が初めてでした。通常のダイビングではあまりじっくり観察出来ない回遊魚系が、多くなって来るのもこの時期の楽しみの一つですね。
(担当 有馬)


 2003年10月01日(水)
天 候 晴れ ポイント:/秋の浜 水 温 23℃
風 向 き 南西9m 透 明 度 20m
気 温 (最高:最低) 25℃:21℃ 波 高 2.5m
日中の降水確率 10% 流 れ 無し
満潮:干潮 (中潮) 08:46 13:58
  昨日の風とは打って変わり南西の風が強くなりましたが、秋の浜は久し振りにまったりとした状態でベストコンディションです。水温は少し落ちているようですが(それでも23℃)相変わらずずば抜けた透明度です。浅場ではカタクチイワシを追いかけるナンヨウカイワリが数個体、かなり育ったゴマサバもここ最近の中ではかなり大きな群れをつくっていました。真沖では相変わらずニシキフウライウオの雄が一人寂しくヤギにからんでいます。近くにはナシジイソギンチャクについたまだ小さいアヤトリカクレエビシンイボテガニが見られています。帰りの砂地の駆け上がりではキツネアマダイクロイトハゼが、根の上ではトゲトサカにセボシウミタケハゼスケロクウミタケハゼがかなりの数で付いているのが観察できます。しかしながらアカスジウミタケハゼはかなり個体数が減ってしまったのが残念です。左の駆け上がりではクロヘリイトヒキベラがきれいな雄になり、浅場のニシキイトヒキベラもかなり成長してきています。 (担当 星野)


 2003年10月02日(木)
天 候 晴れ ポイント:/秋の浜 水 温 23℃
風 向 き 南西12m 透 明 度 15m
気 温 (最高:最低) 25℃:18℃ 波 高 2,5 m
日中の降水確率 0 % 流 れ なし
満潮:干潮 (小潮) 10:06 14:34
 昨日から強く吹いている南西の風のせいで、西側のポイントは大荒れになってしまいました。秋の浜にも回り込み左側は風波が立っていました。透明度は若干落ちたもののまだ15m近くはあり、水温もまずまずです。今日は左の砂地をじっくり回ってきました。砂地に向かう途中大きなトゲチョウチョウウオに会いました。大島では珍しい成魚です。砂地の転石地帯にはムレハタタテダイが群れています。そのそばにテングハギヒメテングハギの子供がいました。なかなか区別の付きづらい種類なのですがテングハギはある程度大きくなると尾柄部にある骨質板(2つあるでっぱり)が青くなるので区別は容易です。ヒメテングハギに関しては不明な点が多いのですが、尾柄部と尾鰭の後縁が明らかに白いものはヒメであると考えています。砂地にポツンと生えているウミトサカに名前の不明な白いコシオリエビの仲間が多数着いています。そのそばにいるセトヤドリエビは抱卵中でした。ヤシャハゼ・ヒレナガネジリンボウ・カワリオニハゼ(仮称)等のハゼ達も健在です。今日のお魚テンスです。今までテンスのygだと思っていた魚は実はホシテンスのygだったという有名な話があります。大島ではあまり個体数が多くないせいか、僕も今回のを除くと過去に1回しか見た事がありません。伊豆半島から普通に見られる温帯種ではありますが、幼魚に関してはホシテンスより見れる回数は少ないと思われます。特徴は頭に細い線が2本入り、体には太い4本の褐色線があります。ホシテンスygの様に千切れた海藻みたいにヒラヒラと泳ぐわけではなく、砂地のちょっとした窪みにはまる様に居ます。当然、近づくと砂地に潜ってしまいます。幼魚に関しては、世に数多く出ている図鑑でも掲載されているのは、数少ないです。是非、見に来て下さい(ちょっと地味ですけど・・・・)
(担当 有馬)


 2003年10月03日(金)
天 候 はれ ポイント:/秋の浜 水 温 23℃
風 向 き 北東4m 透 明 度 15m
気 温 (最高:最低) 23℃:17℃ 波 高 2,0 m
日中の降水確率 10 % 流 れ なし
満潮:干潮 (小潮) 12:41 15:48
海の状況は昨日より少し良くなってきました。若干風波がありましたが、透明度はまずまずでした。今日はニュースがいっぱいです。まずヤノダテハゼがやっと顔を出し始めました。まだ尾鰭の半分位までしか黄色くないですが立派なヤノダテです。巣穴にはペアでコトブキテッポウエビが入っています。そして、なんとホタテツノハゼがまた登場しました。大島4個体目、今年2個体目です。大きさは3cm位でしょうか?前回出たのよりはサイズは大きそうです。しばらく居てくれると嬉しいのですが。その他、死滅もだんだんと数を増やし、ヨコシマクロダイ・ヒレグロコショウダイ・ミヤケテグリ・クログチニザ等等、実に秋らしくなってきました。今日のお魚Pseudocoris ocellataです。いきなり学名でごめんなさい。日本語で言うなら和名の無いシラタキベラダマシ属の仲間と言ったところでしょうか?ちなみにこの魚が載ってる図鑑を僕は見た事ありません。知ってる人は教えてください。数年前ひょっこり大島に現れ大沼さんに発見されたこのベラは、当時「大沼ベラ」と呼ばれ、約3シーズン秋の浜でその姿を見る事ができました。初め♀だったこのベラとうとう最後には立派な♂になり♀と仲良く泳ぐシーンも見ることが出来ました。実に不思議なベラで台湾とここ大島でしか確認されていないそうです。(少なくとも5〜6年前にはその様に言われていました)その後どこかで確認されたいう話もあまり聞かないので、多分まだこのままだと思われます。今回も大沼さんにより発見されました。今居るのは♀でソラスズメダイやミヤケスズメダイと混泳しています。一見ヤマシロベラの♀に良く似ていますが、鱗目がはっきりと見え尾柄部に黒点を持つのが特徴です。今のところこの1匹だけのようですが、まだまだ出現するのを期待しています。また、秋の浜で♂が泳ぐ姿を見たいものです。
(担当 有馬)


 2003年10月04日(土)
天 候 晴れ ポイント:秋の浜 水 温 20℃〜23℃
風 向 き 南風4m 透 明 度 13m〜15m
気 温 (最高:最低) 22℃:17℃ 波 高  2,0m 
日中の降水確率  10% 流 れ 無し
満潮:干潮 (小潮) 14:38  05:41
 お天気はまずまずでしたが、透視度は今ひとつパッとしません。水温も低めです。今日は正面と左砂地の2DIVE。昨日確認されたホタテツノハゼは、取り合えず出てはいたのですが、お客様にお見せできる所までは寄れませんでした。ヤノダテハゼは、2DIVEとも出ていませんでした。昨日はしっかり共生エビも2個体出ていたのですが・・・。右のクダゴンベは、紫色のヤギに絡んでとても綺麗でした。しかし、写真を撮るには逆にヤギが邪魔になってしまい、構図が難しそうでした。左の際では、相変わらずセミホウボウが食事中でした。腹鰭の棘?が変化してできた爪の様な足?で砂を掘り返しては出てくる何か?を捕食していました。昨日、大沼氏から教えてもらったムスジコショウダイのbabyも健在でした。体長1cm足らずで、とても可愛いです。”段落ち”では、3cm程のミヤケテグリも食事に精を出していました。今朝方、クリームちゃんと呼んでいるハナタツ♂が放仔(出産?)しました。近くに♀の姿は無く、シマオ君(♂ハナタツ)だけが傍で見守っていました。今回は、親の身体が小さいせいでしょうか?25匹前後しか産まれてきませんでした。しかし、何時見ても感動的なシーンですね。相変わらず左の梯子付近では、ゴマサバが回っています。すっかりエキジット間際のお楽しみとなってしまいましたが、何時まで居てくれるのでしょう?少しでも長く、楽しませてくれると良いですね。
追:何だか?が多いログになってしまいました・・・。(苦笑)
(担当 柳場)


 2003年10月05日(日)
天 候 曇り ポイント:秋の浜 水 温 21℃〜22℃
風 向 き 北東6m 透 明 度 12m〜15m
気 温 (最高:最低) 21℃:16℃ 波 高  2,0m
日中の降水確率  50% 流 れ 無し
満潮:干潮 (長潮) 15:13   07:20 
 薄曇のパッとしないお天気で、秋の浜も多少波立っていました。水中も白濁りして、今ひとつ冴えませんでした。陸上も気温が低く、海から上がってとても寒く感じました。まだ10月に入ったばかりだと言うのに、困ったものです。来週の連休には、もう少し海とお天気が良くなって欲しいものですね。さて今日は、”正面””左砂地”に行って来ました。正面はヤシャハゼ狙い。一応2箇所で確認しましたが、写真を撮れるほどには近付けませんでした。又、タイミングが悪かったのか?ヒレナガネジリンボウは全滅でした。有馬がホカケハナダイを確認しました。スズメダイ達の子供に混じって泳いでいたそうです。昨日確認できなかったヤノダテハゼは、健在でした。ターゲットライトをバンバンに当てても、引っ込もうとしない中々良い奴です。左の砂地では、水深16mでネジリンボウを確認しました。野田浜での出現を除けば、今までの中で一番浅い記録です。ヤシャハゼも水深18mで見られるし、近くにはオニハゼも数種類居ます。共生ハゼ狙いで”左砂地”と言うのも良いかも知れませんね。浅場の岩壁では、昼間からハナタツが求愛をしていました。日中観察できるのはとても珍しいのですが、産卵が近いのでしょうか?
(担当 柳場)