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2003年07月 第 1週(6月30日〜7月6日迄)

 2003年06月30日(月)
天 候 曇り後晴れ ポイント:/秋の浜・野田浜 水 温 19℃
風 向 き 西北西4m 透 明 度 15m
気 温 (最高:最低) 26℃:20℃ 波 高  1,5m
日中の降水確率     10% 流 れ なし
満潮:干潮(大潮) 04:25 11:25
 今日はまるで湖の様な海になりました。ダイバーがどこで潜っているのか陸から見ていても排気で分かる位です。秋の浜正面ジョーフィッシュは産卵のためか最近巣穴をよく変えます。今日も今まで見ていた巣穴にその姿は無く、2m程離れた場所に居ました。アカホシカクレエビ・ビシャモンエビ・イソコンペイトウガニ等の甲殻類、ブチススキベラ・ツユベラ・スミツキベラ・シロタスキベラ(全て2〜3cm)等も見られました。野田浜ではネコザメ2匹・クリアクリーナーシュリンプ・コロダイ・産卵中のニシキベラ等が観察できました。今日のお魚セダカスズメダイです。大抵の図鑑には載っている非常にポピュラーなスズメダイです。成魚は実に地味ですが幼魚は凄く可愛いです。上半身は淡い緑色で尾鰭側は白くなります。背鰭には黒い眼状斑があります。いくつかの図鑑には幼魚と言って載ってはいますが、多分実物と結び付けられる人はいないのではないでしょうか?それほど幼魚の頃は可愛いのです。今、卵を守っているのをよく見ます。他のスズメダイの仲間は1匹の♀に卵を産ますとその卵がハッチするまで♂が守ります。しかし、このスズメダイは毎日の様に♀が産卵を行います。そのため色の違う卵が1度に見られます。卵は黄色から灰色そして銀色へと変化していきます。「セダカスズメダイの3色卵」なんてボードに書くのもしばしばです。他のスズメダイは産卵床にダイバーが近づこうものなら容赦なく噛み付いてきますが、セダカはすぐに逃げて行ってしまいます。と言っても岩の後ろに周るだけですが、それでも卵から簡単に離れてしまいます。やはり頻繁に産卵をするためかもしれませんね
(担当 有馬)


 2003年07月01日(火)
天 候 ポイント:/秋の浜 水 温 20℃〜17℃
風 向 き 東北東2m 透 明 度 8m〜20m
気 温 (最高:最低) 23℃:20℃ 波 高 2,0 m
日中の降水確率 70 % 流 れ
満潮:干潮(大潮) 05:00 12:03
 また梅雨が戻ってきてしまいました。天気が悪いせいで水中はどんよりとしていました。深い所では透明度はとても良いのですが、水温が17℃台まで下がっていました。まだまだドライのシーズンなのでしょうか?今日は正面の際に行ってきました。クレナイ・ツキノワにまじりクジャクベラの♂がいます。まだ婚姻色といった感じではないのでこれからが楽しみです。週末からあるエイの死骸にマツバガニが食らいついていました。その大きな体は結構迫力があります。一緒に食べていたアカイシガニモドキが心なしか小さく見えました。2箇所でダイダイヨウジが抱卵をしていました。ピンク色の卵がとても綺麗です。今日のお魚ゴマサバです。今秋の浜の浅場を大きな群れをいなして泳いでいます。恥ずかしい事に、つい先日までマイワシだとばかり思っていたのですが、今日ゴマサバだと断定しました。よく似た種類にマサバがいます。こっちも大島で確認されているので、サバだと気が付いた時マサバかと思ったのですが、大きな間違えでした。図鑑を見るとゴマサバには体側腹部に小点があると書いてあります。しかし、この点いまいち水中では確認出来ませんでした。決め手は体側中央に並ぶ点です。背中の縞模様の下に少し大きめの破線が並ぶのです。いや〜こういう魚はダイビングではなかなか出会える機会がないので、いつも迷ってしまいます。それにしてもかなりの大きな群れで泳いでいます。迫力がありますよ!!
(担当 有馬)


 2003年07月02日(水)
天 候 晴れ ポイント:/秋の浜 水 温 18℃〜21℃
風 向 き 南西4m 透 明 度 7m〜20m
気 温 (最高:最低) 25℃:19℃ 波 高 2.5m
日中の降水確率 20% 流 れ 無し
満潮:干潮 (中潮) 05:37 12:42
  久し振りに晴れて明るい海です。透明度も深場はかなり抜けていて綺麗です。先週末にお客さんのKさんが見つけたイバラタツも単体ですが元気に見られています。右の駆け下りではコロダイの成魚が2個体(1個体は1m近い老成魚です)根づいています。正面でも1個体見られます。一つのイシサンゴにはアカスジウミタケハゼが10個体以上付きはじめています。右下ではクダゴンベが相変わらず元気で今では8cm程に育ちました。他にもトサヤッコ・ツキノワイトヒキベラ・クジャクベラ・オグロベラなども数個体近くに見られています。ベラといえばヤリイトヒキベラも2個体は見られるようですが、1個体は6cm位まで育っていてもう立派な大人の色に変わっていました。今日はひさし振りにウミウシもヒットし、正面ではニシキウミウシを捕食中のキイボキヌハダウミウシイシガキリュウグウウミウシではサラサウミウシを捕食中のキイボキヌハダウミウシキイロウミウシなどが見られました。 担当 星野


 2003年07月03日(木)
天 候 晴れ ポイント:/秋の浜 水 温 17℃〜21℃
風 向 き 南5m 透 明 度 10m〜20m
気 温 (最高:最低) 26℃:22℃ 波 高 1,5 m
日中の降水確率 50 % 流 れ なし
満潮:干潮 (中潮) 06:15 13:21
 今日も実にいい天気になりました。すでにセミも鳴き始め陸上はすっかり夏気分です。しかし、水中に入るとかなり厳しい水温になっています。水深20mを超えた辺りから急に寒くなりなんと17℃台!!ドライスーツの水温です。週末いらっしゃるお客様、ドライをお持ちの方はドライスーツで来て下さいね〜〜 正面では、そんな低水温にも負けずヤシャハゼが元気にホバリングしていました。ツキノワ・クジャク・クレナイの♂も求愛中です。浅場で卵を守っているフトスジイレズミハゼを見つけました。♂は卵の上に鎮座し卵に新鮮な水を送っています。しつこくライトを当てると嫌がって逃げていきますが、またすぐに戻ってきます。そばにはお腹の大きな♀がいます。しばらくここで観察が出来る予感がします。今日もゴマサバが大群で周ってきました。銀色も魚の群れを見る事など少ないのでついつい見とれてしまいます。もう少し水が良ければワイドでもいけるのですが・・・ 今日のお魚オキナヒメジです。今日浅場で1匹のヒメジの幼魚に眼が止まりました。一見ホウライヒメジに見えるのですが、尾柄部の黒色斑が凄く薄く、初め全く無いのかと思ったくらいです。ライトを当ててよく見ると、なんとその黒色斑は側線(体の中央部にある感覚器官、魚類・両生類にのみ見られる)を超えていないではないですか。大島にいっぱいいるホウライヒメジは、この側線を背中側からまたぐ様にして黒色斑が広がります。その点から判断して今日見たヒメジはオキナヒメジであると思われます。僕が大島でオキナヒメジを見たのは(認識したのは)今日が初めてです。南日本では普通に見られると大抵の図鑑には書いてあるんですけどね。しかし、実際の所ホウライヒメジも含めこの手の種類は分類に曖昧な所が多く、いまいちはっきりしていません。もしかしたらその内ホウライヒメジオキナヒメジは同じ種類でしたなんて事になったりするかもしれませんね。
(担当 有馬)


 2003年07月04日(金)
天 候 晴れ ポイント:/秋の浜 水 温 20℃〜18℃
風 向 き 南西10m 透 明 度 10m
気 温 (最高:最低) 24℃:21℃ 波 高 3,0 m
日中の降水確率 10 % 流 れ 無し
満潮:干潮 (中潮) 06:58 14:01
 昨晩降った雨のせいか、いまいちの透明度でした。今日は正面の際から左の砂地に行ってきました。では、スミツキベラ・モンツキベラ・クロフチススキベラのyg達、シャープアイピグミーゴビー等が見られました。砂地では、イバラタツ・セジロノドグロベラyg・ネジリンボウ・ササハゼ等を観察する事が出来ました。浅場でペア産卵しているホンソメワケベラを見ました。いつもは偶然目撃する事が多いのですが、今日はその♂の動きから予想がついてしまいました。オハグロベラがクリーニングをねだって来ても、お構いなしに♀へ求愛をし続けていたからです。♀がその気になれば後は他のベラ達のペア産卵となんら変わりません。2匹で上昇し放精放卵を行います。昨日見つけた穴では今日もフトスジイレズミハゼの♂がせっせと卵の世話をしていました。段落ちにはまた新しいツユベラの幼魚が顔を見せました。今度のはしばらくいて欲しいものです。今日のお魚カンムリベラです。カンムリベラは幼魚から成魚へと激しく体色を変化させるベラの仲間として有名です。やはり縄張りを持つ魚の幼魚は親と違う体色をしているものなのですね。(そうでない種類もいっぱいいますが・・・) 流れてきたばかりの幼魚はまだ体が透け、背中の赤と頭部の黒点だけが見える程度です。シーズン中には毎年流れて来るカンムリベラですが、成魚は今までに2回しか見た事はありません。初めて見たのはケイカイでしたが一瞬なんの魚か判別出来ませんでした。成魚と言っても♀で、♂までなった個体は見た事はありません。♂の尾鰭の形に由来していると言われる「冠ベラ」いつか大島でその「冠」を拝みたいものです。
(担当 有馬)


 2003年07月05日(土)
天 候 晴れ ポイント:秋の浜 水 温 16℃〜20℃
風 向 き 南西5m 透 明 度  8m〜15m
気 温 (最高:最低) 26℃:19℃ 波 高  2,0m 
日中の降水確率  10% 流 れ 無し
満潮:干潮 (中潮) 07:49  14:43
 多少雲は有りましたが真夏を思わせるような一日で、秋の浜も凪いでとても良い状態でした。しかし、浅場は相変わらず潮が悪く、水深30を過ぎた辺りから透視度が上がって水が冷たくなります。今日は久し振りにニタリが大当たりしました。何と!ガイドに出ていたスタッフ全員(4人)が目撃しました。しかも時間帯はバラバラ・・・と言う事は、かなりの時間潜水水域にニタリが居た事になります。私は水深33mでベラ達を観察している時に遭遇しました。距離は数メートル、しっかりと目が見えて久々に興奮しました。人気の高い共生ハゼは、水温が低かったせいか?殆んど姿が見えませんでした。ハナダイベラの仲間達は相変わらず元気に泳ぎ回り、♀を追いかけていました。際ではソウシイザリウオ♂が出現し、水深10m付近には20cm程の可愛いヘラヤガラも居ました。オーバーハングの壁に居るベニイザリウオはペアで観察されました。段落ちの壁付近は、入れ替わり立ち代りマアジゴマサバの群れが現れます。透視度が悪いので今ひとつ迫力に欠けますが、相当な数が回っています。ヌマコ(ハナタツ)とペアになり、観察を続けていたタツマが数日前に消えてしまいました。先月の20日に3回目の抱卵を始めたので次の放仔(ハッチアウト・・・チョット意味が違いますが)を楽しみにしていたのですが、とても残念です。まだ繁殖シーズンなので、ヌマコの傍を離れる訳は無く捕食されてしまったとしか考えられません。まだ幼そうな個体だったので、ちょっと油断があったのでしょうか?しかし、まだ次の卵をお腹に持っている(・・・と、思われる)ヌマコはこれからどうなるのでしょう?シーズン中に次の♂が現れるのでしょうか?色々と気になる今日この頃です。
(担当 柳場)


 2003年07月06日(
天 候 ポイント:秋の浜 水 温 19℃〜20℃
風 向 き 北東6m 透 明 度  6m〜10m
気 温 (最高:最低) 23℃:19℃ 波 高  2,0m
日中の降水確率  50% 流 れ 無し
満潮:干潮 (小潮) 08:53   15:29 
 昨日と打って変わり、皆が「やっぱり梅雨なんですね〜〜〜」と納得してしまう様な、一日でした。秋の浜に向かう一周道路はガスが掛かり、50m位の視界しかありません。水中は昨日より更に悪く、水深30m近く行くとまるでナイトダイビングの様で、水中ライト無しでは魚の判別も付かない程でした。それなのに魚達はライトに反応しすぐに隠れようとします。水温は高めで嬉しかったのですが、本当に仕事のやり辛い海でした。(苦笑)
さて、ひとしきり愚痴った後ですが・・・海情報に入りましょう。正面際は相変わらずベラ達で賑やかです。毎回必ず観察できるのは、ムスメベラ・オグロベラ♂♀・ヤマシロベラ・ツキノワイトヒキベラ・クジャクベラ・クレナイイトヒキベラ・フタホシキツネベラ・コガネキュウセン・クロフチススキベラ・モンツキベラ・腐るほど居る(失礼!)イトヒキベラ・ヤリイトヒキベラ♀成魚に成りかけ、等などです。ちょっと失礼な言い方をしてしまったイトヒキベラですが、今♂の婚姻色がメチャ綺麗で、これが数匹しか居なかったら、さぞかし人気が高いだろうな・・・と思わせます。特に今日の様に薄暗い中でヒラヒラ舞うメタリックブルーの体色には、ドキッ!とさせるものがあります。今日の圧巻はゴマサバ・・・毎回潜る度に見てはいるのですが、今日のは凄かったです。量的には5立米?程でしたが、ビッシリと詰まっていました。要するに密度が濃かったのです。水が悪いので、遠目には黒い雲の塊の様に見えましたが、その黒い雲が様々に姿を変えながら縦横無尽に泳ぎ回っていました。かなりサイズも育ってきたので、近付いて来るとそれなりに迫力も有ります。暫く岸近くに居てくれると楽しいですね。
(担当 柳場)