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2003年05月 第 4週(19日〜25日迄)

 2003年05月19日(月)
天 候 ポイント:秋の浜 水 温 20℃〜21℃
風 向 き 北風4m 透 明 度 13m〜15m
気 温 (最高:最低) 18℃:14℃ 波 高  2,0m
日中の降水確率     60% 流 れ 無し
満潮:干潮(中潮) 05:51 13:05
 一日中シトシトと降り続く雨、まぁ海に入れば濡れる訳だし、外仕事も諦めてしまえば気が楽になるし、それはそれで良いのですが・・・とは言え、そろそろスカッとした青空も恋しくなってきました。ここ数日、ポツポツとクラゲが漂い何か変わった物が流れて来ないかと?変な期待にワクワクしながら潜っています。昨日は何とも妙な魚がお客さんによって撮影されたのですが、今日もエントリーしてすぐにアカクラゲに付いたアジ系の魚達を確認しました。しかし波打ち際ではカツオノエボシも沢山打ち上げられているので注意も必要な様です。さて水深20m付近では、マツバスズメダイがそろそろ巣作りを始めそうです。これからジョーフィッシュ(ニラミアマダイ?)にとっては、受難の日々が訪れそうです。何故かと言うと、巣作りの為にすぐ巣穴を潰されてしまうのですから、堪ったものではありません。水深15m付近で面白い光景を目撃しました。目の前を70cm程のクエが通ったのですが、その後にニザダイホウライヒメジが数十匹でゾロゾロと連なっていたのです。大型の魚に小魚が付く光景や、小魚が大型魚を集団で追い払う光景は時折目撃しますが、左程大きくもないクエを20cm以上も有りそうなニザやヒメジが集団で追い掛けているのは、何とも奇妙でした。魚の世界にもイジメがあるのでしょうか?水面に沢山千切れたホンダワラが浮いていたので、何か居ないかと眺めていたら、トビウオの群れ(20匹前後)が現れました。水面を鰭を広げて滑空するのも確認できて一寸感動でした。水面を飛ぶトビウオはよく船の上から観察されますが、水中からは見る機会はなかなか無いと思います。ビデオに収められたら面白かったのですが、それは一寸無理でした。先にお伝えした謎の魚は、topicsphotoにアップしました。何か情報をお持ちの方がいらっしゃいましたらご連絡頂けると嬉しいです。
(担当 柳場)


 2003年05月20日(火)
天 候 ポイント:/秋の浜 水 温 20℃
風 向 き 西2m 透 明 度 15m
気 温 (最高:最低) 21℃:15℃ 波 高 2,0 m
日中の降水確率 60 % 流 れ 無し
満潮:干潮(中潮) 06:25 13:50
 相変わらず水温の高い状態が続いています。透明度も良く5月とは思えないコンディションです。今日は正面に行ってきました。雨が降り水中が暗かったせいか、ホタテ・ヤシャ等のハゼは姿を見ませんでした。その変わりヒメジョーフィッシュは元気に顔を出していました。その他オグロベラ・クレナイイトヒキベラ・カシワハナダイyg・カワリオニハゼ(仮称)も見れました。久しぶりにアカオビコテグリの立派な♀に出会いました。しかもお腹の大きな♀です。しかし、今年は数がすごく少ないので心配です。今年も産卵は見れるのでしょうか?? 浅場の石の下にはまだキンチャクガニがいます。ではテングダイyg・アサヒハナゴイyg・マダラハナダイyg・ナガハナダイyg・ケラマハナダイygが見られたそうです。ハナダイ街道と再び呼ばれる日も近いかもしれませんね。今日のお魚キラキラハゼの近似種です。大島にいる2種類のキラキラ近似種のうちの1種です。1種は前回紹介した久米タイプと呼んでる種類です。今回のは通称モンナシキラキラハゼと呼ばれているタイプです。典型的なキラキラハゼとは、@体の暗色横帯が帯びにならず、途切れ途切れになる事。A第1背鰭に黒斑が無く鰭条の上に黄色い点が並ぶ事等で区別出来ます。すでに画像掲示板にアップしてありますのでご覧下さい。過去にはキラキラハゼの♀または幼魚ではないかと言われていたのですが、今では別種扱いになっている事が多いようです。つまり、非常に残念ですが大島にTHEキラキラハゼはいない!!という事になります。いつか大島で「これがキラキラハゼだ」という魚を見たいものです。
(担当 有馬)


 2003年05月21日(水)
天 候 晴れ ポイント:/秋の浜 水 温 21℃
風 向 き 北東5m 透 明 度 15m〜20m
気 温 (最高:最低) 23℃:16℃ 波 高 1.5m
日中の降水確率 0% 流 れ 無し
満潮:干潮 (小潮) 07:03 14:40
  大島(東京)では11日ぶりの晴れだそうで、久しぶりに明るい海に潜りました。水温も相変わらず高く21℃、気持ちの良い海です。昨日までお腹の大きかったハナタツの雄ですが、今朝ハッチアウトしたようです。柳場がビデオを撮りましたので機会がありましたら見てくださいね。今回はなんと1ヶ月以上もかかったようです。実物を見ていない私ですが、雄が一生懸命お腹を動かして少しずつチビが出てくる姿はとても感動的ですね。今日は久しぶりに左の砂地に行ってきました。水玉イロイザリウオは2cm近くに育ち、なんと黄色くなっていました。はじめは真っ白だったのに、着々と育ってきていますね。水玉はまだあるのですが、わりと普通のイロイザリっぽくなってきました。今回の個体は大沼氏が見つけてからずっと近くに居ついていたので成長を観察出来ています。きっともう少しすると黄色やオレンジのよくあるイロイザリウオになってしまうのでしょうね。今日は出ていなかったらしいですが、ヒレナガネジリンボウも姿を見せているようです。他にも巨大なミナミダテハゼヒメオニハゼなど共生ハゼたちも活発です。正面ではヤシャハゼも元気に出てたようです。左の砂地ではよくよく探すとヒメアゴアマダイもたくさん見られます。ただ巣穴からほとんど顔を出さないので、撮影は難しいかもしれません。正面にいるチビのジョーとは少し違うようですが・・・・観察してみましょう! 担当 星野


 2003年05月22日(木)
天 候 晴れ ポイント:/秋の浜 水 温 20℃〜21℃
風 向 き 南西5m 透 明 度 10m〜12m
気 温 (最高:最低) 24℃:16℃ 波 高 1,5 m
日中の降水確率 0 % 流 れ なし
満潮:干潮 (小潮) 07:49 15:39
 昨日に引き続き、明るく気持ち良い海になりました。今日は久しぶりに右の砂地に行ってきました。右の駆け下りに差し掛かると目の前にタカベの群れが現れました。その後ろには大きいブリが1匹。まるでタカベをからかって遊んでいるかのように、離れたりまた群れの中に突っ込んだりしていました。そのすぐ上にはイサキの大群がいました。右の砂地との際には1,2m程のネコザメが岩の間でじっとクリーニングされていました。秋の浜では珍しいコロダイの成魚も見ることが出来ました。小物はと言えばアワセイソハゼ属の1種・ホタテウミヘビ・ニシキアナゴ・ホタテツノハゼ・カワリオニハゼ(仮称)等が見られました。前々からいるタツノイトコ(ペア)は産卵したのでしょうか?♂と思われる個体のお腹が大きく見えました。まーイトコの雌雄の差は外見だけでは見分けが付きづらいのでなんとも言えませんが、僕にはそう見えました。今日のお魚ミヤケヘビギンポです。この魚、実のTHEヘビギンポに似ています。外見だけではこの2種の区別はかなり難しいのではないかと思います。この2種の差一体どのにあるのかというと前鼻管の皮弁の分岐が違います。THEヘビでは2分岐、ミヤケでは3分岐になります。こんな違いを水中で見分けるのは大変な作業です。じゃーなぜ大島にミヤケヘビギンポがいると言えるのかというとそれは婚姻色のおかげです。産卵シーズンに♂が出す婚姻色がTHEヘビとは全く異なるのです。一体どうなるかと言うと第2背鰭・頬を中心とした頭部全体・胸鰭の先端が黒くなり、体は一様明るいオレンジ色になります。体には体側中央までの白線が3本入るのも特徴です。THEヘビギンポよりやや浅目の水深で産卵行動をする事が多く、これも似た種類同士の棲み分けナのかな〜とも思われます。個人的には、常時区別を付けられる様にしたいと思うのですが、この時期だけ見れる(区別が付く)特別な魚というのもなんか面白くていいな〜とも思います。未記載種が多いヘビギンポ科の魚、まだまだ大島でも新しい発見があるでしょう。実に楽しみです。余談ですが日本の海水魚の載っているミヤケヘビギンポは実はクロマスクだそうですよ〜。ミヤケヘビギンポの婚姻色は画像掲示板にアップしてあります
(担当 有馬)


 2003年05月23日(金)
天 候 曇り ポイント:/秋の浜 水 温 21℃
風 向 き 東4m 透 明 度 10m〜15m
気 温 (最高:最低) 23℃:16℃ 波 高 1.5 m
日中の降水確率 20% 流 れ 無し
満潮:干潮 (小潮) 09:03 16:52
サェンバェノー(こんにちは:モンゴル)今日はあまり天気もよくなく少々むし暑い1日でした。秋の浜は午前中は少しうねりがはいっていたのですが午後からは風がかわりだいぶ落ち着いてきました。例年に比べると水温が高いため平日はついついダイブタイムが長くなってしまいます。今日は共生ハゼ地帯にいってきました。ホタテツノハゼヤシャハゼヒレナガネジリンボウネジリンボウカワリオニハなどが見られます。少し移動すればキラキラハゼの近似種も見れます。正面の際ツキノワイトヒキベラもほとんど♂になりかけており一見の価値ありです。水深20mのヒメヒラタイザリウオは場所を変えまた前の場所に戻ってきました。そっちのほうが居心地がいいのでしょうか?昨日セミナイトにいってきたのですがアカオビコテグリはすでに産卵を始めていました(去年もこの時期から)。今年は昼間にほとんど♂をみかけなかったのですが昨日の夕方には計3個体、確認できました。♀はどれもサイズが大きい奴ばかりでした。でもそれぞれ場所が少々離れており去年にくらべたら少ないような気がします。これから増えてきてくれるといいのですが・・・産卵場所が確定できたらまたお知らせ致します!!(担当 荻島)


 2003年05月24日(土)
天 候 晴れ ポイント:秋の浜 水 温 20℃〜21℃
風 向 き 東北東5m 透 明 度 12m〜15m
気 温 (最高:最低) 22℃:16℃ 波 高  2,5m 
日中の降水確率  10% 流 れ 無し
満潮:干潮 (小潮) 11:10  06:23
 多少薄雲がかかっていましたが、穏やかな一日でした。今日は、”正面”と”右トサカ林”の2DIVE.。1本目はジョーフィッシュ(ニラミアマダイ?)から”際”のケラマハナダイ左のウミテングへと回ってきました。昨日産卵したハナタツ(ヌマコとタツマ)はいつものお気に入りの場所に鎮座し、近くにはベニイザリウオも居ました。浅場はムツの子供マアジの子供が海藻の間に群れ、いかにも春の海という感じでした。しかしこの時期にしては異常に水温が高いので、海藻もすぐに取れてしまうのではと思われます。右のトサカはとても元気良く、巨大に見えました。水深32m付近にある行燈の様なトサカは、直径が1m近くも有りました。有馬情報では、テングダイ幼魚の模様がすでに成魚と同じになっていたそうです。意外と早く変わるものですね。セルフで潜っているA/Iさんが、英名Sharp-eye dwarf goby (ベニハゼ属の一種)を見つけました。一応グローバルでは初確認・・・しかし良く見つけるものですね。感心してしまいます。オット!私もガイドの端くれだった。感心ばかりはしていられませんね。頑張らねば・・・(苦笑)セルフのお客様から、「畳四畳半程の所で、ヤシャ・ヒレネジ・ネジリン・カワリオニ・ホタテツノぜ〜んぶ見れる〜〜。」との嬉しいコメントが有りました。水温が暖かいってイイですね〜。ベラ類も順調に育っているし、ちょっとワクワクしてしまう今日この頃です。
(担当 柳場)


 2003年05月25日(
天 候 薄曇 ポイント:秋の浜 水 温 20℃〜21℃
風 向 き 北北東6m 透 明 度 12m〜15m
気 温 (最高:最低) 20℃:16℃ 波 高  3,0m
日中の降水確率  10% 流 れ 無し
満潮:干潮 (長潮) 13:10   07:34 
 昨日同様薄雲が掛かり、すっきりしないお天気でした。おまけに秋の浜は風波が立ち、時折大きなウネリも入っていました。波の割には、左程サージは強くないのですが、千切れた海藻は海面近くまで舞っていました。さて今日も”右トサカ林”and”正面ハゼ地帯”を潜ってきました。昨日と比べウミトサカは少し元気が無く、お目当てのクダゴンベも見当たりませんでした。右の砂地には、ミナミホタテウミヘビが戻っています。昨年半年近く観察されていた場所と同じです。砂に潜って冬眠していた訳でも無いと思うので、きっとこの場所がお気に入りなのでしょうね。ハゼ地帯は今日も豪華でした。ホタテツノハゼは背鰭を広げ、ヤシャハゼはペアでホバーリングし、キラキラ近似種共生エビと一緒に観察できました。お客様から次々と南方系の稚魚情報が入ってきます。すでにカンムリベラツユベラ・コガラシベラ・コガネキュウセン等が観察され、チャイロヤッコアマミスズメダイ等も出ているようです。ベラ類もかなり活発になってきました。イトヒキベラ♂はすでに婚姻色が出て♀を追いかけています。オトヒメベラも♀達の間を忙しなく動き回り、オハグロベラ♂はすでに焦げた焼きトウモロコシ状態になっています。段落ちの壁下では、セホシサンカクハゼが卵を守っているそうです。キンギョハナダイも♂に婚姻色が出て、♀に一生懸命アタックしていました。セダカスズメダイミヤケスズメダイもゴロタや岩壁に産卵準備をしています。ネンブツダイ達もペアになり始めました。ここ数年観察を続けているベニイザリウオ達も例年の場所に戻りつつあります。昨年と同じペアが何組観察されるのか?楽しみです。着々と繁殖期に向けて準備に余念の無い海の生物達・・・見たいシーンが沢山あって困るシーズン到来ですね。
(担当 柳場)