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2003年04月 第 3週(14日〜20日迄)
| 2003年04月14日(月) | ||||
| 天 候 | 薄曇 | ポイント:秋の浜 | 水 温 | 16℃〜17℃ |
| 風 向 き | 東風5m | 透 明 度 | 15m〜18m | |
| 気 温 (最高:最低) | 18℃:12℃ | 波 高 | 2,5m | |
| 日中の降水確率 | 10% | 流 れ | 無し | |
| 満潮:干潮(中潮) | 15:27 | 9:41 |
| 浅い所に少しサージがありましたが全体的には静かないい海でした。今日は水玉イロイザリを見てきました。そばにいるオオエラキヌハダウミウシも変わらずいます。浅い方に戻ってくると昨日もいたダイナンウミヘビが顔を出していました。段落ちで2cm程のハナキンチャクフグygがいました。この時期にもうこんな幼魚が流れて来たのでしょうか?一昨日ペアになったハナタツはもう早速産卵をしたらしく♂のお腹が大きくふくらんでいたそうです。ミミイカの卵も数が増えており、そろそろまた生態観察シーズンがやってきそうな予感です。段の上でネコザメの成魚がいたそうです。もしかしたらこいつも産卵場所を求めて来たのかもしれませんね。今日のお魚はキビレミシマです。このキビレミシマはダイバーが近づくとあっという間に砂から飛び出し逃げて行きます。今日も1m位近づいたら一目散に逃げて行きました。そのまま50m以上は追いかけたでしょうか?やっと落ち着いてくれました。大島でミシマオコゼ科の仲間といえばメガネウオが有名です。しかし、その他の仲間はほとんど聞いたことがありません。分布域的には7種の内6種は見られるはずなのですが・・・ よく似た種類にミシマオコゼというのがいます。外見はよく似ているのですがどうやら水深によって棲み分けするらしくキビレミシマより深場に生息するようです。どんな魚も棲み分けはちゃんとするものなのですね。この事は魚の種類を判別する上で、体の特徴だけでなく棲んでる場所・水深等も貴重な情報になるという1つのいい例ではないかと私は思います。 (担当 有馬) |
| 2003年04月15日(火) | ||||
| 天 候 | 雨 | ポイント:/秋の浜・野田浜 | 水 温 | 17℃ |
| 風 向 き | 北東8m | 透 明 度 | 12m | |
| 気 温 (最高:最低) | 11℃:8℃ | 波 高 | 2,5 m | |
| 日中の降水確率 | 70 % | 流 れ | なし | |
| 満潮:干潮(大潮) | 16:14 | 10:13 |
| 「春に3日の晴れなし」とはよく言ったもので、また生憎の天気になってしまいました。秋の浜は結構荒れた海になりました。正面ではキラキラハゼの近似種が2個体見られ、ヤリイトヒキベラyg・アサヒハナゴイyg等が見られました。野田浜は思ったより静かでした。ベニイザリウオ2匹・ハナタツ1匹・カスザメ・テングダイ等が見られ。ウミウシはマツカサウミウシ・バライロマツカサウミウシが産卵していました。卵と言えばヤリイカの卵は2ヶ所とも健在で、その中では子イカがピョコピョコ泳ぎ回りハッチアウトも間近かと思われます。今日のお魚はエゾイソアイナメです。この魚はチゴダラの仲間の中で我々ダイバーが目にすることが出来る数少ない種類です。昼間は岩陰に隠れている事が多く通常ではあまり目にする事はありません。今日は海が暗かった事もあり亀裂の入り口付近まで出ていました。エゾイソアイナメにはよく似た種にチゴダラがいます。この2種は異名同種(シノニム)ではないかと言う話もあるほどです。体色と目の大きさが体型的な差という事になっています。もう1つこの2種を区別する上で重要なのが生息水深です。昨日の話ではないですが、この2種もちゃんと棲み分けがされているそうです。エゾイソアイナメは10m以浅、チゴダラは150〜650mでチゴダラの方が深い所に棲んでいます。目の大きさはチゴダラの方が大きく、これは水深の深さに関係があるのではとも個人的に考えています。そう思って他の深海魚を見てみるとよほど深い水深(1000m〜位)の魚でなければ比較的目は大きい種が多い様に見えます。やはり光を多く取り入れる為に目が大きく進化したのかもしれませんね。そう考えると2種はもともと同じ種類だったのかもしれません。それならよく似ていているのも納得がいきます。 (担当 有馬) |
| 2003年04月16日(水) | ||||
| 天 候 | 晴れ | ポイント:/秋の浜 | 水 温 | 16℃〜17℃ |
| 風 向 き | 北東7m | 透 明 度 | 20m | |
| 気 温 (最高:最低) | 18℃:11℃ | 波 高 | 1.5m | |
| 日中の降水確率 | 0% | 流 れ | 無し | |
| 満潮:干潮 (大潮) | 16:59 | 10:47 |
| 昨日に引き続き綺麗で暖かい海です。昨日からの風も比較的早くおさまり波もなくよい状態です。昨日の波で岸近くに流れてきた海藻にはかわいい4cmサイズのイシガキダイがかくれていました。真沖の33mではキラキラハゼの近似種が2個体見られています。1個体は5cm、もう1個体は3cm程で、両方とも背鰭に黒斑のないタイプです。大沼さんの話では通年わりと深いところで見られているそうで、今も他にも数個体いるそうです。周りにはカワリオニハゼやその他オニハゼの仲間も多く見られます。残念ながら今日はヤシャハゼ・ネジリンボウは確認できませんでしたが、週末に期待したいと思います。最近水温が高くなってきたのでクジャクベラやツキノワイトヒキベラも活発になってきています。正面の25m付近ではオグロベラのオスも見られています。浅場では稚魚がかなり多く、ムツ・マアジ・タカベなどの2〜3cmサイズの子供たちが群れています。今日は浅場でヒラマサが2個体通過して行きました。甲殻類では小さめのクシノハカクレエビやホシベニサンゴガニのペア、卵を抱えたオルトマンワラエビなどがお勧めです。 (担当 星野) |
| 2003年04月17日(木) | ||||
| 天 候 | 晴れ | ポイント:/秋の浜 | 水 温 | 17℃〜18℃ |
| 風 向 き | 南南西9m | 透 明 度 | 20m | |
| 気 温 (最高:最低) | 21℃:14℃ | 波 高 | 2,0 m | |
| 日中の降水確率 | 0 % | 流 れ | なし | |
| 満潮:干潮 (大潮) | 17:44 | 11:23 |
| 今日は特に透明度がいい海でした。水温も18度近くあり最高です。こんな日はのんびり浅目に潜るのがいいですよね〜 と言うわけでゆっくり正面の根の上を周ってきました。正面では大好きなオトヒメベラの♂が他のベラに混じって泳いでいました。(やっぱりオトヒメベラが一番綺麗でしたけど) ジョーフィッシュも相変わらず顔をだしていました。ナカソネカニダマシ・クシノハカクレエビ等の甲殻類も見られました。段落ちではまだヒメギンポが産卵をしています。明るい海で減圧も気にせず生態行動を観察するのは実に楽しいです。久しぶりにヤマドリ♂を見ました。ここ数年数が減ってしまったのかあまり姿を見ません。今年はまた産卵を見たいものです。今日のお魚はイワアナコケギンポです。このコケギンポ属の魚は、あまり図鑑に顔を出したことが無い種類なので、名前を聞いた事のない方も多いのではないでしょうか?特徴はトウシマによく似ており、背鰭に斑紋がなく頭頂部に皮弁を持ちます。どこが違うかというと眼上皮弁の数が微妙に違います。イワアナコケギンポの方が1〜3本程少ないのです。「こんな微妙な違い水中でわかるの?」とよく聞かれますが、この2種の場合は見た目違う様に見えます。それは眼上皮弁の長さがイワアナの方が短いからです。それに枝分かれしている数も少ないのでかなり頭が寂しく見えます。それに個人的にですがトウシマに比べ単独で生息している事が多いようにも思えます。生息水深もトウシマと同じかやや浅い方に多く居るように感じます。中には赤などの派手な色をしたのも居て写真に撮るにはいい被写体です。コケギンポの仲間はいまいち種類のはっきりしない未記載種が多く、大島にも今3種類ほどいます。(この3種ももしかしたら同じ種類なのかもしれませんが・・・)これについては今度ゆっくりこのコーナーで御紹介したいと思います。 (担当 有馬) |
| 2003年04月18日(金) | ||||
| 天 候 | 晴れ | ポイント:/秋の浜 | 水 温 | 17℃ |
| 風 向 き | 南南西6m | 透 明 度 | 20m | |
| 気 温 (最高:最低) | 22℃:14℃ | 波 高 | 2,0 m | |
| 日中の降水確率 | 0 % | 流 れ | なし | |
| 満潮:干潮 (大潮) | 18:31 | 11:59 |
| 今日も非常に暖かくまさにダイビング日和な一日になりました。昨日に引き続き素晴らしい海でした。今日は正面を周ってきました。砂地ではネジリンボウ・ミナミダテハゼが顔を出していました。コケギンポの1種(赤と黄色)・ガラスハゼ・ジョーフィッシュ等の定番の魚も元気です。ジョーフィッシュが巣穴を大きくすり鉢状に広げていました。穴が大きくなったおかげていつもはよく見えない胸鰭付近まで見えました。浅い所ではキンギョハナダイが沢山群れ、光が差し込み明るい海にそのオレンジ色を輝かせていました。正面のやや深い所では、キヌヅツミガイの仲間が産卵していたそうです。今日のお魚はキラキラハゼの近似種です。正確にはヤツシハゼ属の1種と書くのが正しいのでしょうが、それだと少し幅が広くなりすぎてしまうのであえて近似種と表現させて頂きます。大島には2種類のキラキラハゼ近似種がいます。今日紹介するのはその内に1種類です。水深30m以深に通年生息するこのハゼは、テッポウエビの仲間と共生しています。特徴はTheキラキラハゼに比べ体の横帯がやや斜めに5本入り、体の背鰭側から頭部にかけて綺麗な黄色の点が入ります。何と言っても鰓蓋付近と1本目の横帯に入る黄色線が目立ちます。このハゼは久米島・奄美大島・柏島などで観察されており、久米島から撮られた写真を一番多く目にします。キラキラハゼには他に数種(多分2種)近似種がいるため、僕はこれを個人的に「久米タイプ」と呼んでいます。写真を見たい方は「ハゼガイドブック」P160中段の写真をご覧下さい。少し水深が深いのですが今、個体数は多いです。もう1種は通称モンナシキラキラハゼと呼ばれている種類でこれについては次発見した時に御紹介したいと思います。明日は5週間ぶりに晴れ間の見える土曜日になるそうです。海も綺麗ですし楽しみですね (担当 有馬) |
| 2003年04月19日(土) | ||||
| 天 候 | 晴れ | ポイント:秋の浜 | 水 温 | 15℃〜17℃ |
| 風 向 き | 南南西10m | 透 明 度 | 15m〜18m | |
| 気 温 (最高:最低) | 23℃:17℃ | 波 高 | 2,5m | |
| 日中の降水確率 | 20% | 流 れ | 無し | |
| 満潮:干潮 (中潮) | 5:52 | 12:37 |
| 風は南風でしたがかなり強く、秋の浜の沖にまで”白いウサギ”が飛んでいました。この所、お天気の良い日にエントリー口から水面を見下ろすと、水が緑色に見えます。数週間前に波で洗われ白くなったゴロタに、うっすらとグリーンの苔が付き始めた為です。知らない人は春濁りかと思うほどです。 さて、浅場の水面近くには、イワシの子供や半透明の稚魚が沢山群れています。周囲ではそれを捕食しようとアオリイカが狙っています。時折群れに突進していくのですが、実際に獲物を捕らえるのはとても大変そうです。水深30m付近では、ミギマキがフタホシキツネベラにクリーニングを受けていました。余程気持ちが良かったらしく、50cm程まで近付いてもポケーっと口を半開きにしていました。水深28m付近のゴロタの下に、ピンクのイソギンチャクを付けたキンチャクガニが居ました。何時もは水深5〜6mの浅場で見掛けるので、まさか?と思ったのですが、こんな深い水深にも棲息しているのですね。ベニイザリウオの個体数が増えてきた様に思えます。今日は合計5個体確認しました。他の人の情報に拠るとこの他に2個体確認されています。正面の際では、婚姻色の出たキンギョハナダイの♂が早くも♀に魅力をアピールしていました。浅場で観察しているミミイカの卵が、ここ数日で4倍に増えていました。左上の7粒の他に20粒程が新たに産み付けられています。ところで、先日撮影に訪れたカメラマンに聞いた話に拠ると、コウイカの卵は産んでから砂をまぶしつけられ、ホスト?に吊り下げられるそうです。ミミイカも砂をまぶしてから天井に貼り付けるのでしょうか?砂をまぶしてからでは、天井に付かない気もするし、砂を運んで吹きかけるにはあまりにも大変そうだし・・・しかし、自分の子孫を残す為には、皆、色々な知恵を使うものですね。自然界の営みには本当に感心してしまいます。(写真は、トピックスの履歴を参照して下さい。) (担当 柳場) |
| 2003年04月20日(日) | ||||
| 天 候 | 雨 | ポイント:秋の浜 | 水 温 | 14℃〜16℃ |
| 風 向 き | 南南西7m | 透 明 度 | 8m〜15m | |
| 気 温 (最高:最低) | 21℃:17℃ | 波 高 | 2,5m | |
| 日中の降水確率 | 30% | 流 れ | 無し | |
| 満潮:干潮 (中潮) | 6:18 | 13:16 |
| 一日中ジトジトした雨降りで、秋の浜は凪いでいるのですが今ひとつ冴えない週末でした。おまけに海の中は透視度が落ちてしまいました。午後には冷たい潮が上がってきて多少回復したようですが、このまま濁り水が居座らない事を祈りたいですね。さて今日は”アサヒの根”から”正面際”を潜ってきました。久々のアサヒの根は、以前よりもソフトコーラルが増えた様に感じられとてもカラフルでした。特に変わった出物は無かったのですが、キンギョハナダイの群れやマツカサウオ・フタホシキツネベラやレンテンヤッコ・コクテンカタギ等が、それらの付着生物に華やかさを添えていました。際では、クジャクベラやツキノワ・ヤマシロベラ・クレナイ等が相変わらず元気です。このまま連休過ぎまで居てくれると、夏がとても楽しみなのですが・・・・・。浅場のゴロタでは、ヒメギンポが産卵に励んでいました。数十センチの所までマスクを近づけてもその場から離れようとしません。「今日こそは産み付けられた卵を確認してやろう!」と、目を皿のようにして岩肌を観察したのですが、海藻の表面にキラキラした所はあるものの、卵かどうかは判別できませんでした。 (担当 柳場) |