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2003年02月 第 2週(10日〜16日迄)

 2003年02月10日(月)
天 候 曇り ポイント:秋の浜 水 温 15℃〜16℃
風 向 き 東風5m 透 明 度 13m〜15m
気 温 (最高:最低) 13℃:10℃ 波 高  2,0m
日中の降水確率     20% 流 れ 無し
満潮:干潮(長潮) 09:41 17:51
 先週末から慣れない東京へ出て、本日やっと大島に戻ってきました。イヤ〜色んな事がありました。島に戻ると”ホッ”としますね〜。また海に潜ると、更に”ホッ”とします。水は冷たいんだけど、気持ちは”ホット”なんてね。さて、そんな久し振りの秋の浜、昨日の影響がまだ残り透明度は多少落ちていましたが、水温は逆に上がってまずまずの海でした。今日は1本目、スクーターを使ってトサカ林へ行ってきました。サドルに跨り、林の間を縫う様に進んで行くとネンブツダイイサキの群れが次々と現れ、実に爽快、つい時間の経つのも忘れそうになります。しかし、スクーターの悪い所は、フィッシュウォチングが疎かになってしまう事ですね。そんな訳で、子ネコザメ以外は殆どゆっくり観察せず、1本目は終わってしまいました。2本目は、そんな事ではいけないと左砂地で物探し。左奥では、クマドリイザリに挨拶し、カイメンを食むマクロパスカスザメヒメヤマノカミウミテング、浅場では、イロイザリミアミラウミウシツマジロオコゼ等を観察して上がってきました。殆どが毎回見ている生物達なのですが、数日間空けていただけでとても新鮮に感じます。そして、同じ場所に居る事が判ると、とても安心するのです。
 さて、冒頭に書いた東京行きは、ダイフェスand映像祭参加が目的でした。そして、東京では沢山の方達とお会いする事ができました。見掛けてお声を掛けてくださった方、又、映像祭に足を運んでくださったお客様、本当にありがとうございました。この場を借りて心から感謝いたします。
(担当 柳場)


 2003年02月11日(火)
天 候 曇り/晴れ ポイント:/秋の浜 水 温 16℃
風 向 き 北東3m 透 明 度 15m
気 温 (最高:最低) 14℃:7℃ 波 高 2,0 m
日中の降水確率 60 % 流 れ なし
満潮:干潮(若潮) 10:28 19:16
 昨日の雨のせいでもっと濁りが入るかと思っていたのですが、一昨日程は濁っていませんでした。ただ日差しが無い分水中は非常に暗く感じました。今日は1本目左の砂地・2本目正面に行ってきました。ヒヅメコシオリエビ・ウミエラカニダマシ・トゲトサカテッポウエビ等の甲殻類やコガネミノウミウシ・クロスジウミウシ・マクロパス等のウミウシ達がいました。チビハナダイ・クマドリイザリウオ・コロダイ3匹・ウミテング4匹も健在です。正面では相変わらず中層にアオリイカの大群がいます。こちらにも甲殻類が多くアカホシカクレエビ・ウミカラマツエビ・クシノハカクレエビ・トサカガザミ・モンハナシャコ・カゲロウカクレエビ等が見られました。海綿の中に産み付けられたオビアナハゼの物と思われる卵を見ました。まだハッチアウトまでは時間がかかりそうな感じでした。今後どう変わっていくかが楽しみです。産卵と言えばボウシュウボラが産卵をしていました。もっと暖かい時期に観察した記憶があるのですが、こんな時期でも産卵するもんなんですね〜 今日のお魚ソラスズメダイです。温帯種のスズメダイ科の魚の中では一番カラフルな種類だと僕は思っています。幼魚の時ほど青と黄色が鮮明で大変綺麗です。幼魚が集まる夏などまるで水族館の水槽中を泳いでいるみたいです。産卵は初夏から秋にかけて行われ♂が石の下に作る産卵床に♀が卵を産み付けます。その後は♂が孵化までその卵を守り続けるのです。しかし、たまにその卵を他のソラスズメダイが大勢で食べているのをみます。なんの為にこんな共食いをするのか分かりませんが大勢で仲間の卵を襲う光景はあまりにも惨たらしく見えます。そんな悪食にソラスズメダイですが、、今日はそのソラスズメダイが犠牲になっていました。突然目の前に青い物体が飛び込んできたので良く見てみると鰓から後ろが無い(ほとんど頭だけ)ソラスズメダイが泳いでいました。鰭は腹鰭が残っているだけで、泳ぐというより転がると言った方がピッタリくる感じです。しかし、その動きちゃんと石の下に隠れようとしていました。いくら痛覚が無いと言ってもあんな状態でどうして動けるのでしょう?本当、魚はすごいですね。  (担当 有馬)


 2003年02月12日(水)
天 候 曇り ポイント:秋の浜 水 温 15℃〜16℃
風 向 き 北風7m 透 明 度 13m〜15m
気 温 (最高:最低) 10℃:4℃ 波 高  2,5m
日中の降水確率  10% 流 れ 少々
満潮:干潮 (中潮) 11:51 07:21
 時折薄日が射しますが、ドンヨリした肌寒い一日でした。秋の浜は駐車場まで飛沫が掛かる程、大きなウネリが入っていましたが、思いの他サージは弱く潜ってしまえば何も問題ありませんでした。今日も右のトサカ林から正面・砂地際と、一巡してきました。トサカ林には、体長20cmにも満たないテングダイが、10匹前後の塊であちらこちらに群れていました。ゴロタの斜面から少し離れ中層を進むとタカベ・イサキの群れがグチャ〜っと居ます。岸近くの表層にはメジナ、水深25付近の中層にはアオリイカ群れと・・・全体的にとても魚影は濃く感じました。エントリー口で、有馬がイロイザリの新たな個体を見つけました。2cm程の朱色の個体で、とても可愛いです。数日前孵化した場所に、新たなオビアナハゼの卵が産み付けられていました。まだ薄グリーン色で透き通った感じです。以前にもスタッフログでご紹介したかも知れませんが、”段落ちの壁”にとてもカラフルなモクズショイが居ます。通常モクズショイは千切ったカイメンや海藻を身に纏うのですが、この個体は、カイメンだけでは飽き足らず、海藻・イソバナ・コケムシ・トゲトサカ等、何でも身に着けています。更に今日はウミヒドラまで付け、パワーアップしていました。しかし、この派手ないでたちが、彼をとても目だ立たせています。本来はカモフラージュの為にカイメン等を着けるのに・・・・・”過ぎたるは及ばざるが如し”とは、この事ですね。
(担当 柳場)


 2003年02月13日(木)
天 候 晴れ ポイント:秋の浜 水 温 16℃〜17℃
風 向 き 西南西4m 透 明 度 20m
気 温 (最高:最低) 12℃:4℃ 波 高  2,0m
日中の降水確率  10% 流 れ なし
満潮:干潮 (中潮) 13:45 08:52
 昨日のうねりが嘘のような静かな海でした。日差しも暖かく絶好のダイビング日和となりました。今日は正面の際右のトサカ林に行ってきました。正面の際には相変わらずマダラ・キシマ・カシワ等のハナダイとツキノワ・クレナイ・ヤリ・クジャクベラ・キツネベラ等が見られました。オイランヨウジも健在でした。今日ちょっと新発見がありました。アヤトリカクレエビを見ようとナシジイソギンチャクを見ていたら、イソギンチャクの隙間にカニの足らしきものを見つけました。少し押し出してみるとそれはシンイボテガニというカニでした。このカニは、ナシジやウスアカ等のイソギンチャクに穴を開け住んでいる様です。そのせいかこのカニがいた部分のイソギンチャクには、なんの模様も無く白く変色していました。図鑑によれば大抵ペアでいるらしいので次回は♂♀両方探してみたいと思います。右の駆け下りでは久しぶりにソウシイザリウオを見ました。トサカ林にはトサヤッコがチョコチョコと泳ぎ回り、イトヒキベラ系も多数見られました。林の中にあるウスアカイソギンチャクにもシンイボテガニが付いていました。今まで気にしていなかっただけで、もしかしたら大抵のイソギンチャクには付いているのかも知れませんね。昨日見つけた1,5cmチビイロイザリはもうその姿を消していました。昨日のうねりで飛ばされてしまったみたいです。残念・・・ 今日のお魚ニザダイです。ニザダイはニザダイ科の魚の中で唯一温帯に適応している種類です。そのせいかカラフルな奴が多いこの科の中で一二を争う地味さです。釣師の間では尾柄部模様からサンノジ(三の字)と呼ばれています。(ま〜良く見ると四の字なのですが) 今日そのニザダイが怪しい行動をとっていました。お腹の大きな♀と思われる個体に、興奮時に出す独特の白い模様を出した個体(多分♂)が寄り添い・前に回り込んだりとまるで求愛としか思えない様な仕草をしていました。ニザダイの産卵行動については不明な点が多く詳しくは分かりませんが、幼魚は初夏の頃から見ることが出来ます。もしかしたら冬から春にかけてが繁殖シーズンなのかもしれませんね。ある本によると浮遊卵が孵化後一回沖に流され、そこで育ってから再び沿岸に戻ってくるかも知れないとあります。これなら今の時期の産卵でもおかしくないのでは思っています。                 (担当 有馬)


 2003年02月14日(金)
天 候 晴れ ポイント:/秋の浜 水 温 16℃〜17℃
風 向 き 北2m 透 明 度 15m
気 温 (最高:最低) 12℃:5℃ 波 高 2,0 m
日中の降水確率 0 % 流 れ なし
満潮:干潮 (大潮) 14:55 09:42
 昨日に引き続き水温の高い状態が続いています。このまま少し今の状態が続いてくれれば魚達も一息つけるのですが・・・ 先週末14℃まで下がったせいか、今日は弱っている魚を結構目にしました。久しぶりに見たヒレナガネジリンボウは遠目に見てもやせ細り、段落ちにいたキリンミノは体の模様も薄くなり弱々しく壁の隙間に入り込んでいました。セダカハナアイゴも色が黒くなっていました。先日、見つけたオビアナハゼの卵は段々と目らしきものが見え始めてきました。ハッチアウトが楽しみです。正面では甲殻類が多く、ナカソネカニダマシ・イソコンペイトウガニ・カゲロウカクレエビ・フクイカムリ・クシノハカクレエビが近い場所に密集して生息している為、あまり移動せずに見る事が出来ます。その他にはシロタスキベラ・クレナイ・ツキノワ・イズカサゴ・チャイロヤッコ・イロイザリウオ等が観察出来ました。左の砂地クマドリイザリウオは相変わらず元気だったそうです。今日のお魚ナミノハナ属の1種です。今、水面近くに沢山のイワシの仲間がいます。その中に少し形の変わった魚が混じっています。その形はすごく特徴的で、頭のすぐ後ろが一番体高が高く、そのまま尾鰭に向かって除々に細くなっていきます。すごく頭でっかち尻つぼみな魚です。頭部と胸部には鱗が無いため他の部分より異様に光って見えるのも特徴です。図鑑では日本には未記録種を含め3種類がいると書いてあります。しかし、和名が付いているのはナミノハナだけであとはまったく謎の魚です。残念な事に肉眼や写真での種の同定は無理のようです。波当たりの強い場所を好んで生息している為、あまりダイバーが目にすることが少ない魚だという事も謎が解明されない一つの原因かもしれませんね。水面近くをキラキラ輝きながら泳いでる魚達が一体何者なのか前々から興味があります。いつか名前をはっきりとさせたいと思っています。ところでナミノハナ波の花という意味なんでしょうか?誰か知ってたら教えてください。   (担当 有馬)

 2003年02月15日(土)
天 候 晴れ ポイント:秋の浜 水 温 15℃〜16℃
風 向 き 北東5m 透 明 度 15m〜20m
気 温 (最高:最低) 11℃:6℃ 波 高  2,0m 
日中の降水確率  0% 流 れ 無し
満潮:干潮 (大潮) 15:44  10:21
 比較的風も穏やかな、過ごし易い一日でした。秋の浜は多少波が有りましたが、まずまずのコンディションでした。今日は右から正面へ回り、際をゆっくりと上がってきました。水深20m付近で、ガレ場に点在するウミトサカを端から観察してみたのですが、約3割の確立で、ナカソネカニダマシが付いていました。とても綺麗なカニですが甲長数mmと小さく、ポリプの間を逃げ回るので中々観察には骨が折れます。際の水深25付近の亀裂には、大きなマツバガニが入っていました。こちらは先のカニとは大違い、大島で観察されるカニの中で最も大きな種類です。甲の幅が20cm以上、大きな太い爪を持ち足は鋭い棘で覆われています。通常30m以深での観察が多いのですが、餌でも求めて浅場に上がって来たのでしょうか?際のキシマ♀の所で、ソウシイザリウオの20cmサイズが居たとの情報が入りました。しかし午後には移動してしまったのか?確認できませんでした。久し振りに浅場オーバーハングでベニイザリウオ♀を確認しました。昨年のシーズン中、2度程産卵を確認した個体です。今年も昨年と同じ♂が現れるのか?はたまた別の♂とペアになるのか?とても興味深いところです。お客様情報ですが、”アサヒの根”で100匹以上のブリ群れと遭遇したそうです。この時期にはあまり無い事ですが、西側に流れが掛っているので、黒潮の反流が入っているのかも知れませんね。暫く暖かい潮が入って、南方系の魚達が一息つけると良いですね。
(担当 柳場)


 2003年02月16日(
天 候 ポイント:秋の浜 水 温 15℃〜17℃
風 向 き 北北東4m 透 明 度 15m〜20m
気 温 (最高:最低)  9℃:5℃ 波 高  2,0m
日中の降水確率  70% 流 れ 有り
満潮:干潮 (大潮) 16:27   10:57 
 朝から雨降りの肌寒い一日でした。午前中、波は比較的穏やかだったのですが、水中は陽が無いのでとても暗く感じました。水温が高めで、透明度が良いのが救いです。1本目は、お客様のリクエストがあり、スクーターを出して潜ってきました。右のトサカ林に行ったのですが、タカベイサキの群れが凄かったです。とても冬とは思えない、魚影の濃さでした。テングダイの子供達は4〜5匹でグループを作り、あちらこちらに群れています。おそらく以前から観察していたものと同一個体と思われますが、センナリイソギンチャクに13センチ程のクダゴンベも付いていました。今まで観察してきた中では最大級です。この他に、今日スタッフがお客様にお見せしたものです。イソコンペイトウガニ・ホシベニサンゴガニ・フクイカムリ・アヤトリカクレエビ・クリアクリーナーシュリンプ・ナカザワイソバナガニ・ウミカラマツエビ・イボイソバナガニ・ウミエラカニダマシ・コマチコシオリエビ・トゲトサカテッポウエビ・ミドリアマモウミウシ・ニセイガグリウミウシ・アオサメハダウミウシ・キイロイボウミウシ・ヒラミルミドリガイ・メリベウミウシ・オオエラキヌハダウミウシ・アオウミウシ・ハナタツ・キツネダイ・キシマハナダイ・マダラハナダイ・ツキノワイトヒキベラ・オグロベラ・フタホシキツネベラ・サクラダイyg・イロイザリウオ・コクテンベンケイハゼ・クロスジギンポ・ベニイザリウオ・コブダイ70cm・ヒメギンポ・ガラスハゼ・ヤセアマダイ・ミスジスズメダイ・クジャクベラ・ジョーフィッシュ仲間・アカオビコテグリ・シロタスキベラ・ハナハゼ・オニハゼ・シマヒメヤマノカミ・ホウボウ・ハナミノカサゴ・ミノカサゴ・ネッタイミノ・キリンミノ・ウメイロ・スジハナダイ・ホウキハタ・クマドリイザリウオ・ササハゼ・ホシテンス・キツネベラyg・シロボシスズメダイ・オイランヨウジ・イレズミハゼ・オキナワベニハゼ・ツマジロオコゼ・・・・・等など