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2002年08月 第 1週(7月29日〜04日迄)
| 2002年07月29日(月) | ||||
| 天 候 | 晴れ | ポイント:秋の浜 | 水 温 | 22℃〜24℃ |
| 風 向 き | 北北東4m | 透 明 度 | 12m〜15m | |
| 気 温 (最高:最低) | 29℃:23℃ | 波 高 | 2,0m | |
| 日中の降水確率 | 10% | 流 れ | 少々 | |
| 満潮:干潮(中潮) | 20:16 | 13:46 |
| 全体的に透明度が落ちてきました。とは言え、10m以上は見えるので、ここ数日間が良かっただけかも知れませんが・・・・。台風後、数が減っていたベニイザリウオが、だいぶ戻ってきました。今日は4ペア+♂2個体で、合計10個体確認しました。段落ちのハナタツもペアで居ます。突然♂が現れ夕べは仲むつまじく絡み合っていたので”もしかしたら産卵???”と期待したのですが、今日のところはまだ♂のお腹に変化は見られませんでした。ポツポツとネジリンボウ・ヒレナガネジリンボウの確認情報が、入ってくる様になりました。皆の情報を集めると、今の所左砂地で4箇所、正面で3箇所確認されています。今日スタッフが、イトベラの放精放卵を確認したそうです。イトベラの♂はあまり個体数が多くないのですが、その為か?かなり広範囲を縄張りとしているようです。スタッフの話に因ると、水深15m付近のゴロタ地帯を20cm近く有りそうな大きな個体が凄いスピードで泳ぎ回っていたそうです。そしていきなり目の前に来て♀を見つけ、海底から2m程上昇して放精放卵したそうです。そしてすぐさま猛ダッシュして7〜8m離れた次の♀の所に行ったのだそうです。そして次から次へと10m近くも離れた♀を見つけては、放精放卵を繰り返していたそうです。スタッフも一生懸命後を追って見ていたらしいのですが、あまりの速さで右へ左へと移動していくので、息が切れたと言っていました。しかし、同じベラでも色々な方法があるものですね。オハグロベラの様に、一つの岩を縄張りにして数十匹のメスを従え、次から次へと1対1で行うタイプ。ホンベラやニシキベラの様に♂♀入り乱れて、数十匹が一度に行うタイプ。そう言えば、カミナリベラもイトベラに近い産卵方法の様ですね。皆さんがベラだとしたら、何ベラになりたいのでしょう?因みに私は、ホンソメワケベラを希望します。(笑) |
| 2002年07月30日(火) | ||||
| 天 候 | 晴れ | ポイント:野田/秋の | 水 温 | 22℃〜25℃ |
| 風 向 き | 南南西6m | 透 明 度 | 10m〜15m | |
| 気 温 (最高:最低) | 31℃:25℃ | 波 高 | 1,5m | |
| 日中の降水確率 | 0% | 流 れ | 少々 | |
| 満潮:干潮(中潮) | 07:48 | 14:13 |
| 今日も暑い一日でした。西側も東側も水温は高いのですが、水は今ひとつ良くありません。スコーンと抜けた青い潮が恋しいですね。さて今日は、野田浜1DIVE、秋の浜に3DIVEしてきました。野田浜のアーチに向かう壁に綺麗なムラサキウミコチョウが2個体付いていました。以前はあまり目に付かなかったウミウシですが、最近は良く目にします。しかも殆どの場合ペアで居るのですが、この時期に繁殖しているのでしょうか・・・?夕べ、スタッフの有馬がチビヌメリの産卵を確認してきたそうです。「砂地から10cm程しか上がらず、あっけ無かったっすよー」と話していました。昨夜、島の”歯科技工士加藤さん”が、段下のベニイザリウオの産卵を確認しました。ここは前回ビデオにも収めた場所ですが、何時も産卵の日になると、昼間から♀にピッタリと寄り添う2匹の♂の姿が観察されていました。1個体は少し小振りですが、綺麗なオレンジ色、もう1個体は少しピンクがかった、どちらかと言えばちょっと汚れた感じの個体でした。ピーチちゃんと名付けられた♀は綺麗なオレンジちゃんが好きらしく、産卵の時に選ばれるのは何時も彼でした。昨夜もピーチちゃんに選ばれたオレンジちゃんは、何時もの様に彼女のすぐ後ろに控えてその時を待っていたそうです。ととと!!ところが、ナント!!いきなり壁の上からスルスルと降りてきたウツボが加藤氏の目前で彼を食べてしまったのです。如何に自然の掟とは言え、「それは無いだろう・・・・・!!」加藤氏は一瞬呆然としてしまいました。そして、ウツボは下のゴロタ地帯まで降り、咥え直したオレンジちゃんをゴックンと飲み込んでしまったそうです。彼を亡くしてしまったピーチちゃん、一体どうするんだ?・・・と我に返り観察を続けていると、ナント!嫌われ者のピンク君が「オレの出番だ〜」とばかりに、鰭をビンビンに広げ凄い勢いで、右手から現れたそうです。そして、彼は居なくなったオレンジちゃんに代わって、ピーチちゃんにピッタリ寄り添い、数分後には目出度く思いを遂げたのだそうです。状況が今ひとつ伝わらないかも知れませんが、これってもの凄いドラマだと思いませんか?なかなか目にするチャンスは有りませんが、平和そうに見える海の中、実は常にこの様な事が起きているのでしょうね。人間界も悲惨な事件が後を絶ちませんが、色々と考えさせられる出来事でした。(ウチワのベニと、段落ちはずれのベニが産卵しました。) |
| 2002年07月31日(水) | ||||
| 天 候 | 晴れ | ポイント:秋の浜 | 水 温 | 22℃〜26℃ |
| 風 向 き | 南南西5m | 透 明 度 | 10m〜18m | |
| 気 温 (最高:最低) | 31℃:25℃ | 波 高 | 1,5m | |
| 日中の降水確率 | 0% | 流 れ | 無し | |
| 満潮:干潮 (小潮) | 08:37 | 14:41 |
| 秋の浜の水深20m付近までは、暖かな綺麗な潮が入っています。西側は少し冷たく、透明度も今ひとつです。数週間前、野田浜にハタタテハゼが出現しましたが、今日秋の浜でも1個体確認しました。3cm程の可愛いサイズです。浅場ではニセカンランハギやクギベラの幼魚も確認しました。黒潮に乗って流れて来た南方系の魚達も徐々に増えつつあります。暫くの間、定期的に観察された右ゴロタのソウシイザリウオ♀が、現れなくなりました。産卵時期が終了したのかも知れませんね。30m付近では、♂と思われる個体が岩肌に張り付いていました。左の砂地では、コウベダルマガレイの求愛行動や縄張り争い等が、活発に行われています。砂地に這いつくばって周囲を注意深く見ていると、色々な魚達の生態が見えてきてなかなか楽しいです。今日、オーバーハングのベニイザリウオが産卵しました。水温が上がってきたせいか、産卵の間隔がかなり短くなりました。毎日何処かのペアが産卵するので、観察に急がしい日々です。しかし、何度見ても放精放卵の瞬間は感動します。生でお見せする事はできませんが、潜りにいらした時にはせめて映像でご覧ください。面白いですよ。 |
| 2002年08月01日(木) | ||||
| 天 候 | 晴れ | ポイント:秋の浜 | 水 温 | 22℃〜26℃ |
| 風 向 き | 南南西5m | 透 明 度 | 10m〜15m | |
| 気 温 (最高:最低) | 31℃:26℃ | 波 高 | 2,0m | |
| 日中の降水確率 | 0% | 流 れ | 無し | |
| 満潮:干潮 (小潮) | 09:38 | 15:12 |
| 今日も秋の浜は凪でしたが、水深15m付近から潮が暗くなり水温も下がります。浅場は暖かくて天国の様なのですが・・・・・。今日の1本目、ハナタツの産卵を確認しました。とは言っても、私はお客さんの伊藤・Aさんに呼び止められて見せて頂いた側なのですが・・・・・。ビデオには、卵しか映せませんでしたが、呼ばれた時には♂♀が中層に浮き上がり、卵の受け渡しをしている最中でした。しかし、気力と体力+人並みはずれた好奇心、探究心を持った伊藤さんには頭が下がります。物凄い努力の結晶を、たまたま通りかかった私が見ていいものか?ちょっと気が引けましたが、正直言って嬉しかったです。伊藤さんありがとう!!昨年はこの時期、クマノミの産卵に嵌っていました。一昨年はアカオビやヤマドリの産卵・・・・・。この時期、色々な魚達が繁殖に大忙しです。観察する側も朝夕に関係なく潜っています。しかし他のスポットでは色々な制約があって、観察もままならない状況が殆どでしょう。生態に興味がある人達は沢山いると思うし、それらの人達がそれぞれのフィールドで興味の対象をジックリ観察できたら、沢山の貴重なデーターが集まる事でしょう。”海がもっと自由に楽しめる様になると良いのになぁ〜・・・”と思う、今日この頃です。取り合えず私は、”大島がフィールドで良かった”と、感謝しています。 |
| 2002年08月02日(金) | ||||
| 天 候 | 晴れ | ポイント:秋の浜 | 水 温 | 19℃〜26℃ |
| 風 向 き | 南西5m | 透 明 度 | 8m〜20m | |
| 気 温 (最高:最低) | 30℃:24℃ | 波 高 | 2m | |
| 日中の降水確率 | 20% | 流 れ | なし | |
| 満潮:干潮 (小潮) | 10:55 | 15:58 |
| 南からの風が吹き、陸上は頭がボーっとしてくるほどの暑さでした。海の中は暖かくて、そこそこ綺麗な海面近くの潮と、その下の濁ってやや冷たい潮、そして更にその下の澄んで冷たい潮の3層になっていました。マアジの群れや大きなブリ数匹などの他、死滅回遊魚もいろいろ出てきました。アカヒメジ8匹、コガネキュウセン、ソメワケベラ、モンツキベラ、ハタタテハゼ、シコクスズメダイ、ミツボシクロスズメダイ、ミナミハコフグ、アオヤガラなどそれぞれとても小さいサイズなので可愛いです。砂地ではネジリンボウがペアを作っていますが、コウベダルマガレイが2匹で追いかけあいをしたりして泳ぎ回っているので驚いて引っ込んでしまうことも多いようです。ベニイザリウオはウチワのペアがまたお腹が大きくなってきました。今年に入ってから何度も産卵しているたくましいペアです。生み出す卵の量も他のペアよりずっと多いようです。現在ベニイザリウオの個体識別用の表を作って行動を追っていますが、10m近く離れた別のメスに近付いたと思ったら、またもとのメスのところに戻ってきたオスや、ちっとももてずにウロウロ動き回るだけのオス、ドラマチックな産卵の最中にウツボに食われてしまったオスなど、様々なドラマが観察され楽しいです。また、昨日卵を受け渡されたハナタツのオスは、重そうなお腹を抱えながらイソバナにしがみついていました。こちらも経過を観察して時々ご報告したいと思います。 |
| 2002年08月03日(土) | ||||
| 天 候 | 晴れ | ポイント:野田/秋の浜 | 水 温 | 21℃〜25℃ |
| 風 向 き | 北北東4m | 透 明 度 | 10m〜15m | |
| 気 温 (最高:最低) | 31℃:24℃ | 波 高 | 1,5m | |
| 日中の降水確率 | 10% | 流 れ | 無し | |
| 満潮:干潮 (長潮) | 12:46 | 17:46 |
| 何処に行っても一時も途切れない蝉の声に、夏真っ盛りと言う感じですね。今日は久々に3DIVEで終わりました。(笑)魚影は濃いし、定番のベニイザリやハナタツは沢山居て楽しいのですが、群れが霞んでしまうのが淋しいです。さて今日は”左の砂地”でメガネウオと遭遇しました。しかも、大島では珍しいメガネウオが何と!並ぶ様にして3個体砂に潜っていたのです。1個体はかなり大きかったです。冬場の魚と言うイメージがあるのですが、3個体も固まって居ると、遂、産卵????と思ってしまうのは、考えすぎでしょうか?近くでは、久し振りにツキヒガイも確認しました。この貝は帆立貝の様な二枚貝ですが、片面が白く、もう一方が赤っぽい色をしている事から、”月日貝”と呼ばれています。日中は砂に潜っていてあまり目に付きませんが、今日は薄っすらと砂を被っているだけでしっかりと輪郭が判りました。そしてこの貝は、とても泳ぎ上手なのです。危険を感じると、海水をジェット噴射しながら10m以上一気に飛ぶ事ができます。しししっしかし・・・ツキヒガイを見つけラッキーと思った私は、すかさずボードに”この貝はよく飛びますよ〜”と書いたのです。なのに今日に限って飛んでくれませんでした。疲れていたのか?危機感を感じない鈍い奴なのでしょうか?飛ぶはずだった、飛ばない貝を砂地にそっと置いた私は、何とも言えないブルーな気分になってしまいました。(とは言え、すぐにメガネウオの登場で気分はハッピーになりましたが・・・・単純ですね〜〜〜。)右トサカ林のクダゴンベが隣のウミトサカに移動していました。何時もの場所に姿が見えず、ドッキリ!!しましたが、居てくれて良かったです。浅場のゴロタで面白い光景を目にしました。比較的大きな個体のゴンズイが、7〜8m四方の範囲で数十匹てんでんばらばらに泳ぎ回っていたのです。普段いくら蹴散らしてもすぐに一塊になるのですが、どうした事でしょう?先日の泳ぐハオコゼ集団といい、日頃見慣れている魚にも色々と気付かなかった生態があるのですね。2箇所のベニイザリウオpairが、そろそろ産卵しそうです。1シーズンでどの位の卵を産むのでしょう?色々興味の種が尽きませんね。だから海は面白いのですが・・・・・。 |
| 2002年08月04日(日) | ||||
| 天 候 | 晴れ | ポイント:秋の浜 | 水 温 | 21℃〜24℃ |
| 風 向 き | 西南西7m | 透 明 度 | 12m〜15m | |
| 気 温 (最高:最低) | 29℃:23℃ | 波 高 | 1,5m | |
| 日中の降水確率 | 30% | 流 れ | 無し | |
| 満潮:干潮 (若潮) | 14:55 | 19:36 |
| 今日の一本目は、久々に右トサカ林へ”アヤトリカクレエビ”を見に行ってきました。トサカ林へ向かうゴロタ斜面は、イサキで埋め尽くされていました。帰り掛けBigジョーに寄ったのですが、巣穴が3箇所開いていました。ジョーは2個体しか確認できませんでしたが、もしかしたら仲間が増えたのでしょうか?二本目は正面にハナダイのbaby達を見に行ってきました。まだキシマやフタイロハナゴイは健在です。アサヒハナゴイもキンギョに混ざって元気に泳いでいました。根を降りていく途中では、大きなトビエイとも遭遇しました。水深20m付近の際には、まだ透き通った様なヤマシロベラの幼魚が、30匹程固まって群れていました。段落ちを上がった所では、今年初のシロタスキベラ幼魚を確認しました。同じ砂溜まりには、ヒメテグリの♀が20匹以上集まっていました。お客様からヨコシマエビのリクエストを受け、上がり際にゴロタの下を一生懸命探したのですが、どうしても見つかりません。15分ほど探し諦めかけた頃、すぐ近くを探していた仲間の人が合図を送ってきました。見に行くと、お目当てのヨコシマエビがゴロタの隙間をピョンピョン飛び跳ねていました。しかも見ていると出て来る出てくる合計6個体程がそのゴロタ周辺から出てきました。夕方、段落ちのベニイザリウオ(ウチワの・・・と呼んでいる)のお腹を確認する為潜ったのですが、中4日ですでにお腹がパンパンになっていました。もしやと思い、暗くなってからビデオを用意して行ったのですが、産卵は終わり、お腹の凹んだ♀と、澄ました(済ました・・・?)顔の♂が何食わぬ顔をしてこちらを見ていました。やはりプレッシャーを掛けないと、産卵時間も早まるようですね。最近浅場のゴロタに生える海藻が、ゴワゴワの石灰藻に変わりつつあります。貝や魚の餌にもならない、あまり歓迎されない海藻です。水質が変わった為でしょうか?一寸心配です。 |