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2002年07月 第 4週(22日〜28日迄)

 2002年07月22日(月)
天 候 晴れ ポイント:野田/ケイ/秋 水 温 19℃〜22℃
風 向 き 南風5m 透 明 度  5m〜20m
気 温 (最高:最低) 30℃:24℃ 波 高  1,5m
日中の降水確率     10% 流 れ 激流
満潮:干潮(中潮) 16:54 09:31
 久々に3ポイント潜りました。週末天国の様だった西側は、少し透視度が落ちてしまいました。20m位は見えますが、多少水温も落ちたので黒潮が離れたのかも知れません。しかし流は相変わらず強烈でした。秋の浜は週末より更に透視度が落ちてしまいました。エントリー口から見ても、まるでバスクリーンを入れた様な海です。お昼頃にスクーターを出して、激流のブラザーズロックへ行ってきました。あまりにも流が強いので、魚達も中層にいません。イサキタカベまで、根と根の間に入り潮の流を避けていました。ヒゲダイも根の窪みで3個体固まっていました。週末にハンマー(シュモクザメ)が出たと聞いてたので少し期待があったのですが、ドチザメ数個体しか見れませんでした。帰りがけ”18の砂地”に差し掛かった処で、いきなり凄い勢いで向かってくる銀色の一団がありました。何と!!それは、1m近い丸々と太ったマグロの群れ(何マグロかな不明)でした。40〜50匹は居たと思われるのですが、ビデオのスイッチを入れる間も無く、アッ!と言う間に物凄いスピードで通り過ぎてしまいました。スクーター全開でも根を乗り越えるのに一苦労する激流の中、弾丸の様なスピードで泳ぎ去った彼らの泳力は当に驚異でした。つくづく人間の非力さを感じてしまいました。夕方、情報収集の為、秋の浜に潜ったのですが、昨日産み付けられたナカハラタナバタウオの卵は、きれいさっぱり貝に食べられてしまいました。私が見た時にはすでに卵を守っている筈の親は見当たらず、昨日卵を確認した岩肌には、2cm位の貝が15個程、びっしりと付いていました。更にショックな事が一つ、一寸した油断の隙(空白の35分間)に、ベニイザリウオの産卵を見逃してしまいました。数少ないチャンスを逃してしまい、とても残念です。


 2002年07月23日(火)
天 候 晴れ ポイント:野田/秋の 水 温 20℃〜22℃
風 向 き 西南西9m 透 明 度  5m〜15m
気 温 (最高:最低) 31℃:24℃ 波 高  2,5m
日中の降水確率  0% 流 れ 有り
満潮:干潮(大潮) 17:30 10:17
 台風9号の影響と思われるウネリが西側・東側共に入ってきました。見た目には穏やかな良い海ですが、水の動きは結構あります。明日以降が心配です。西側の透視度は普通に戻ってしまいました。しかし秋の浜が最悪なので、2本目に潜ると相変わらず、天国の様です。(笑) 左の梯子の所に、モンツキハギの幼魚が出現しました。鮮やかな黄色がとても目立ちます。段落ちでは、ニシキフウライウオが確認されました。昨日の夕方確認したソウシイザリウオは、又しても定位置から消えてしまいました。昨日、惜しくも産卵を逃してしまったベニイザリウオも、やはり♂しか見当たりませんでした。昨夜、ベニイザリウオの観察中、面白い光景に遭遇しました。近くの岩の上に、甲長4cm程の溢れんばかりに卵を持ったスベスベマンジュウガニが居ました。良く見ると卵を抱えているお腹部分を、屈伸でもしている様にバフバフ!!させています。更に良く見るとその部分から何かが出ています。何と!孵化の真っ最中だったのです。mmにも満たない小さな小さな幼生でした。手元にあったビデオを早速構えたのですが、そんな時に限って、ビデオライトのバッテリーが・・・・・・・・・。このバッテリー交換で、空白の35分間が生まれてしまったのです。欲張ってはいけませんね。


 2002年07月24日(水)
天 候 晴れ ポイント:潜水不可 水 温 ℃〜℃
風 向 き 北北東8m 透 明 度 m〜m
気 温 (最高:最低) 30℃:23℃ 波 高  5⇒6 m
日中の降水確率  60% 流 れ
満潮:干潮 (大潮) 18:02 11:00
 台風9号の影響で、島全体にウネリが入ってしまいました。西側の沖は静かなのですが、岸近くは急に海面が盛り上がり、浅場は真っ白になってしまいます。野田浜のガイドロープ付近は、洗濯機状態になっていました。秋の浜は、風波とウネリで大荒れです。エントリー・エキジット口付近は、海底の沈殿物が巻き上がっているのか、まるでカフェオレの様な色になっていました。おそらく、視界は0に近いでしょう。夏休みに入ったばかりだと言うのに、全島遊泳禁止になってしまいました。子供達も可愛そうですね。私は、段落ちやオーバーハングの、ベニイザリウオpairが心配です。昨日大沼氏が見つけたニシキフウライウオも、消えてしまうでしょう。あまり生物にダメージが無い様祈ります。さて今日は、海の仕事が無くなってしまったので、カメラに入っていたビデオテープをチェックしました。一昨日スタッフの有馬が撮ったテープの中に、とても興味深いシーンが有ったのでご紹介します。野田浜で撮影されたのですが、何と!!ハオコゼが大移動しているのです。ハオコゼはかなり個体数も多く珍しくありませんが、普段あまり泳ぐところは見た事がありません。ところがこの日は、数百匹のハオコゼが一斉に”左の溜まり”に泳いで集合していたのです。話を聞くと、少し小振りの個体が多かったらしいのですが、次から次へと根を乗り越え、集まってきたそうです。他のオコゼ類同様、あまり泳ぎは上手ではなく、ぎこちなく感じますが、一生懸命泳いでる様は何故か微笑ましく感じました。しかし、何の為の行動なのでしょう?魚が集まるのは身を守る為、もしくは産卵の時等が多いのですが、彼らは台風で荒れる事を予測して根に囲まれた溜まりに逃れてきたのでしょうか?兎に角、思わず首をかしげたくなる、不思議な光景でした。


 2002年07月25日(木)
天 候 曇り ポイント:野田浜 水 温 19℃〜22℃
風 向 き 北東6m 透 明 度 10m〜15m
気 温 (最高:最低) 28℃:23℃ 波 高  4m
日中の降水確率  20% 流 れ あり
満潮:干潮 (大潮) 18:32 11:39
 今日は午前中は秋の浜に大きな東からのうねりが入っていたため野田浜へ、そして午後も話に聞いたハオコゼの行動を観察したくて野田浜に入りました。ずっと流れ続けているためか、土砂による濁りも無く、まあまあの透明度でした。(うねりは残っていましたが・・・)アーチの中には大きなアオブダイイラが入っていました。バライロマツカサウミウシも健在でした。さて、問題のハオコゼです。大移動が見られたのが午後3時半ぐらいとの事だったので、3時40分にエントリーして左の溜まりへ急ぎました。それらしい光景が見られず、「1日限りの事だったのかな・・・。」と思いながら潜っていると、タカノハハイツの根元あたりで中層に浮いて泳いでいるハオコゼ達に出会いました。単独で泳いでいるもの、ペアで泳いでいるもの、5−6匹の群れで泳いでいるものなどさまざまで、進む方向もバラバラなのですが、皆一生懸命に泳ぎ、3−5mほどの高さのある根を乗り越えて泳いで行きます。やはり小型の個体が多く、5−6匹の集団には1匹大きな個体が混じっていることもあり、まるで先生に率いられて、泳ぎの練習をしているかのようです。お腹の大きいメスと、成熟したオスと思われる一回り大きな個体は、何時ものとおり海底に着底していて、この泳ぎ回っている仲間が近付くと、追い払っています。中層に浮いたハオコゼたちは、追い払われたり、うねりに体を持っていかれたりしながらも泳ぎ続けています。背鰭をたたみ、尾鰭を激しく震わせ、胸鰭でバランスをとりながら泳ぐハオコゼを見上げると、太陽の光がバックに見える・・・何という不思議な光景でしょうか!!もし、この行動が見られるのが、夕方だけだとしたら、一体何のための行動なのでしょう??すっかりハオコゼに心を奪われた1ダイブでした。


 2002年07月26日(金)
天 候 晴れ ポイント:秋の浜 水 温 19℃〜24℃
風 向 き 南西5m 透 明 度 15m〜20m
気 温 (最高:最低) 30℃:25℃ 波 高 3m
日中の降水確率  10% 流 れ 無し
満潮:干潮 (大潮) 19:00 12:15
 台風通過後初めての秋の浜です。少しうねりは残っているものの、今までの濁りは消え、水は青くて暖かく、いい海でした。潜っているだけで、幸せな気分になれるような海でしたが、残念なことに皆のアイドルだったウミテングbabyや、タツノイトコの子供達ニシキフウライウオ等は消えてしまいました。アカオビコテグリbaby掌サイズのセミホウボウ、などは無事が確認されました。ベニイザリウオも半分以上が見つからなくなってしまいましたが、段落ちウチワのペアはすごいです。メスはお腹が大きく、オスと並んで、鎮座していました。身重の体で、大荒れの海の中どこに隠れていたのでしょうか?嵐に負けないそのたくましさに、感心してしまいました。マツバスズメダイに巣穴を掘りかえされていたジョーフィッシュは、台風で砂が動いてマツバスズメダイが少なくなったためか、またせっせと新しい巣を掘り始めていました。エキジット間際のアイドル、パイプのニジギンポは世代交代したのか?はたまた手狭になって売り出したのか?小指サイズのニジギンポに家主が代わっていました。今まで住んでいたニジギンポは周辺をウロウロと泳ぎ回っていました。右の水深30付近には何時ものソウシイザリウオがペアで居たそうです。ゴロタのソウシは消えてしまいました。グリーンのモシャモシャの砂溜まりには、1cm程のクツワハゼの子供が沢山居ます。砂をなぞるとピッ!ピッ!と跳ねて、中々楽しいです。


 2002年07月27日(土)
天 候 晴れ ポイント:秋の/野田 水 温 20℃〜25℃
風 向 き 北北東2m 透 明 度 13m〜18m
気 温 (最高:最低) 31℃:24℃ 波 高  2,0m 
日中の降水確率  10% 流 れ 少々
満潮:干潮 (中潮) 19:26  12:47
 秋の浜に、明るくて暖かなとても良い潮が入ってきました。反対に野田浜はウネリが入り、逆潮で透視度もあまり良くありません。今日の秋の浜は、左砂地を重点的に潜ってきました。相変わらずコウベダルマガレイが沢山居ます。ヒレナガネジリンボウも3箇所で確認できました。未確認情報ですが、消えたと思っていた、ウミテングbabyも見つかったそうです。アカオビ狙いでセミナイトに行ってきました。私のチームは、取りあえず2回産卵を確認する事ができました。帰り掛けには、コウライトラギスの産卵も観察できました。昨夜、ベニイザリウオの産卵狙いで潜ったのですが、タッチの差で失敗してしまいました。その代わり、近くでイソカサゴの産卵を確認し、ビデオに収める事ができました。”捨てる神あれば拾う神あり”とは、この事でしょうか? 自分では、”転んでもただでは起きない”ぞ!!と、思っているのですが・・・・・(笑) 


 2002年07月28日(日)
天 候 晴れ ポイント:秋の浜 水 温 21℃〜26℃
風 向 き 西南西3m 透 明 度 13m〜18m
気 温 (最高:最低) 31℃:25℃ 波 高  2,0m
日中の降水確率  0% 流 れ 少々
満潮:干潮 (中潮) 19:51   13:18 
 午前中多少雲が多めでしたが、午後には暑い夏空が戻ってきました。秋の浜は相変わらず暖かい潮です。南方系の魚達が、又少しづつ増えてきました。浅場にはテンクロスジギンポクロスジギンポモンツキハギミナミハコフグ等の幼魚達、野田はでは、ゴマチョウハタタテハゼの報告も有りました。黒潮がまだ近くを流れているので、色々期待できそうです。この他に、今日お客様にお見せしたものをご紹介します。ヒメテグリトウシマコケギンポネコザメの卵ヘラヤガラルリハタアカホシカクレエビミツボシクロスズメ卵を持ったクシノハカクレエビアカオビコテグリニラミアマダイオキゴンベベニイザリウオ6個体クマノミbabyヒメセミエビタツナミガイイサキ群れカシワハナダイキシマハナダイygフタイロハナゴイygダイダイヨウジタツノイトコセミホウボウygオドリカクレエビコロダイygササハゼヒレナガネジリンボウネジリンボウヒメオニハゼオニハゼヒラメレンテンヤッコムツの群れネンブツダイの群れクダゴンベテングダイアヤトリカクレエビマハタygケラマハナダイザラカイメンカクレエビイガグリウミウシ黄コケギンポspハナタツ赤ハナタツ黄ハナタツ白イワアナコケギンポタナバタウオボウシュウボラノコギリヨウジygハナハゼコウベダルマガレイヒメマダラウミウシモクズショイコクテンベンケイハゼオキナワベニハゼ産卵中のマツバスズメダイ産卵中のソラスズメダイ卵を守るセダカスズメダイマアジの群れトラフケボリタカラガイBigジョーセナキルリスズメミノカサゴygダイオウタテジマウミウシホソテンロクケボリガイミナミハコフグアオヤガラの子供達イソスジエビ等など・・・・・。ヌマタツ(グローバルのみの呼び名)が、夕方ペアになっていました。♀のお腹が大きいので、近々産卵するかも知れません。数日前から観察していたベニイザリウオペアが産卵しました。しかも確認したのは、お客様・・・・・・・150分潜水の成果でした。1,000本近く潜ってるとは言え、アマチュアでしかもフィールドでベニイザリウオの産卵に立ち会ったダイバーは、あまり居ないのではないでしょうか?産卵に掛ける情熱と努力には頭が下がります。