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2002年07月 第 3週(15日〜21日迄)

 2002年07月15日(月)
天 候 晴れ ポイント:秋の浜 水 温 16℃〜19℃
風 向 き 南西8m 透 明 度 13m〜18m
気 温 (最高:最低) 30℃:26℃ 波 高  3,0m
日中の降水確率     10% 流 れ 無し
満潮:干潮(中潮) 07:44 14:30
 西側には、台風7号の影響と思われる大きなウネリが入ってきました。岸に当たり砕け散る飛沫は、10m近い高さが有ります。前回の6号と大きさ・コース共に非常に似ているのですが、ウネリの高さは数倍大きく感じられます。反面、秋の浜は昨日の夕方感じられたウネリも収まり、とても良い状態でした。しかし、水深10m付近から水温が下がってしまいます。昨日の夕方に観察したソウシイザリウオのペアは、見えなくなってしまいました。♀の下腹部がかなり膨らんでいたのと、♂がピッタリ寄り添っていた状況から、間違いなく昨夜産卵したものと思われます。”段落ち沖”ベニイザリウオも、昨夜産卵してしまいました。これで先週の金曜日に観察を続けた3組とも産卵済みとなってしまい、また暫く待たなければなりません。なかなかタイミングを掴むのは難しいですね。Bigジョーが卵を持っていないかと気になり、確認に行ってきました。2個体とも出ていたのですが、口内保育をしている雰囲気はありませんでした。左の砂地(水深36m付近)で、ヒメクサアジのペアと遭遇しました。カメラを向けると、どんどん浅い方へ逃げてしまい、遂追い掛けてしまう破目になってしまいました。水深15m位まで来た処で、なんと!!彼らは、いきなりお尻から空気を出し始めました。この魚とても変わった習性を持っていて、自分でガス抜き(空気袋から排気する)ができるのです。簡単に言えば、私達が浮上の際にBCやドライのエアーを抜くのと同じ事をするのです。この特技のお陰で彼らは、水深40m近い所から一気に浅場まで上がって来れるのです。海の中には様々な技を持った生物が沢山居ます。そんな生態を目撃した時の感動が、30年近くもダイビングを続ける事になった原動力なのかも知れません。たとえ映像ででも、それらの感動を少しでも皆さんに伝えられたら・・・と思う、今日この頃です。


 2002年07月16日(火)
天 候 暴風雨 ポイント:/ 水 温 ℃〜℃
風 向 き 南東11m 透 明 度 m〜m
気 温 (最高:最低) 31℃:25℃ 波 高  8m
日中の降水確率  20% 流 れ
満潮:干潮(小潮) 08:46 15:14
 台風7号の上陸で、午前中は大荒れの状態でした。9時頃に元町港と秋の浜を見てきたのですが、元町港は桟橋が完全に波を被り、5〜6メートルの波飛沫が上がっていました。グローバル前の道路も真茶色の泥水が川の様に流れていました。秋の浜は、嘘の様に静かでしたが、一周道路(トンネルを出た所付近)からの泥水が濁流の様になって流れ込み、エントリー口の左側はかなりの範囲に広がって真茶色になっていました。沖合いを見ると、岡田港方面からと思われる茶色の雨水が、帯状になって広がっていました。またしばらく、沈殿した泥に悩まされそうです。困ったものですね。


 2002年07月17日(水)
天 候 雨後曇り ポイント:秋の浜 水 温 18℃〜19℃
風 向 き 西風9m 透 明 度 10m〜12m
気 温 (最高:最低) 28℃:24℃ 波 高  3,0m
日中の降水確率  30% 流 れ 無し
満潮:干潮 (小潮) 10:02 16:03
 台風7号の影響が心配でしたが、秋の浜に限って言えば、左程ダメージはありませんでした。多少泥が沈殿して透明度は良くありませんが、浅い所のハナタツベニイザリウオ達も全て無事で”ホッ!!”としました。左砂地のウミテングbabyアカオビコテグリの極小babyも元気でした。右のソウシイザリウオ♀も定位置に戻っていました。口内保育中のニラミアマダイ(ジョーフィッシュ)を確認に行ったのですが、2箇所の巣穴が、マツバスズメダイに掘り返されていました。マツバ達も産卵の為に巣作りが必要なのは判りますが、メチャメチャ腹が立ってしまいました。しかし、ニラミアマダイは巣穴を壊されどうしているのでしょう?砂(小砂利)に埋もれてしまったのでしょうか?卵にはしっかり目が見えていて、成長を楽しみにしていたのですが、ちょっとがっかりです。無事で、また巣穴を掘ってくれれば良いのですが・・・・・。


 2002年07月18日(木)
天 候 曇り ポイント:秋の浜 水 温 20℃
風 向 き 南南西5m 透 明 度 12m
気 温 (最高:最低) 27℃:24℃ 波 高  2、5m
日中の降水確率  50% 流 れ 無し
満潮:干潮 (小潮) 11:35 17:06
 水温が上がりました。今日は水深による水温の変化も無く、安定していました。心配していた台風後の土砂の沈殿も、思ったほどでは有りませんでした。左の砂地に潜ったスタッフからは12cmの小さなヒラタエイや、1cmほどのシマウミスズメ、コウベダルマガレイの求愛行動、ヒレナガネジリンボウ、オドリカクレエビ、等の報告がありました。右側では、ソウシイザリウオ、クダゴンベ、セナキルリスズメダイ、カミソリウオ等、それぞれ健在だったそうです。段落ちでは、ベニイザリウオを2ペア確認。1ペアは既にお腹が大きく、これから目が離せなくなりそうです。午後2時ごろ潜ったスタッフは、ガンガゼがボウシュウボラに食べられているシーンと、イソハゼがヨロイメバルに食べられているシーンに出会ったそうです。中層にはカブトクラゲのようなクラゲがいっぱい流れてきていて、イサキやメジナがおびただしい数で群れていたと言っていました。台風後姿を見ていなかった段上のオレンジ色の小さなベニイザリウオの子供の無事も、午後に入ってから確認されました。


 2002年07月19日(金)
天 候 薄曇 ポイント:秋の浜 水 温 19℃〜20℃
風 向 き 南西7m 透 明 度 12m〜13m
気 温 (最高:最低) 29℃:25℃ 波 高  2,0m
日中の降水確率  10% 流 れ 無し
満潮:干潮 (長潮) 13:31 18:27
 薄日が差す程度のお天気でしたが、海は穏やかで暖かくとても気持ちが良かったです。エントリー口のゴロタの上に、8mm程のヒメテグリbabyが居ました。先日、マツバスズメダイに壊されてしまったニラミアマダイの巣穴は、しっかり復活していました。まだ卵も持っているようなので一寸安心しました。しかしマツバスズメダイの巣作りは凄いですね。砂や小砂利に埋まっている石を2〜30cmも掘り出して直径1m近い凹みを作ってしまうのですから・・・・。人間社会で言えば、大手ゼネコンと言ったところでしょうか。秋の浜の至る所が掘り返されています。”段落ちウチワ””段落ち沖”に居たベニイザリウオの2pairが、消えてしまいました。昨日の日中は確認してるので、その後、産卵してしまったのかも知れません。今日はオーバーハングの1pairしか確認できませんでした。水深30mの岩に、オキノスジエビが1個体だけ取り残されていました。毎晩々、大量に上がって来るので、「中には一匹二匹、はぐれて戻れない奴が居るんじゃないの〜・・・」と思っていたのですが、案の定居たので、思わず水中で大笑いしてしまいました。今夜仲間と合流できると良いのですが・・・。(笑)近くには大きなアナモリチュウコシオリエビ(ロボコン)も居ました。正面に居たクシノハカクレエビのお腹が、グリーン色の卵でパンパンになっていました。


 2002年07月20日(土)
天 候 晴天 ポイント:秋の/野田 水 温 19℃〜25℃
風 向 き 南南西8m 透 明 度  6m〜30m
気 温 (最高:最低) 30℃:24℃ 波 高  2,0m 
日中の降水確率  0% 流 れ 少々
満潮:干潮 (若潮) 15:10  19:46
 気持ちの良い夏空が広がりました。何処に行っても蝉の声が響き渡り、夏本番を感じさせます。西側にとても良い潮が入っています。透視度30m、水温は24℃以上有ります。魚は少な目ですが、水は青く、潜っているだけで幸せな気分に浸れます。秋の浜は相変わらずで、午後は更に透視度が落ちてしまいました。しかし、右ゴロタ斜面には、40cm以上ありそうなソウシイザリウオが2個体、カミソリウオアカオビコテグリ等、正面は定番のニラミアマダイビシャモンエビアカホシカクレエビ・・・左の砂地は、カスザメウミテングbabyオドリカクレエビ等など、それぞれのコースで色々な見物が有ります。”段落ちウチワ”ベニイザリ♂が戻ってきました。まだ♀の姿は見えませんが、またお腹が大きくなって登場する事を願ってます。昨日に引き続き、オキノスジエビ(セミナイト)に行ってきました。今日は時間調整に成功し、なかなか良いタイミングでエビも上がってきました。川の流れの様なエビの大群を見ていると、思わず時間を忘れてしまいます。


 2002年07月21日(日)
天 候 晴れ ポイント:秋の/野田 水 温 19℃〜24℃
風 向 き 南南西7m 透 明 度  8m〜30m
気 温 (最高:最低) 30℃:24℃ 波 高  1,5m
日中の降水確率  0% 流 れ 激流(ケイカイ)
満潮:干潮 (中潮) 16:10   08:40 
 今日も暑い一日でした。秋の浜は相変わらず、透明度が良くありません。西側は、流が掛かっていますが、スコーンと抜けた青い潮が入っています。海況速報を見た所、其れもその筈、しっかり大島も黒潮の本流が掛かっていました。そのせいかどうかは判りませんが、”大島ADRのKさん”は、ケイカイでハンマーヘッド3個体と遭遇したそうです。毎年秋には、何度か確認情報が入りますが、この時期に現れるのは珍しい事です。秋の浜早朝では、4m近いニタリと遭遇しました。割と近かったのですが、透視度が悪い為にお客さんが見た時にはシルエットになってしまい、一寸残念でした。”段落ちウチワ”の所に、ベイザリウオの♀も戻ってきました。これでペアが復活したので、次回の産卵が楽しみになりました。浅場のゴロタでは、タナバタウオナカハラタナバタウオが産卵行動をしています。午前中、スタッフ有馬が「二匹で怪しげな行動をしている奴が居ますよ」と言ってたのですが、午後私が潜った時にはしっかり卵が産み付けてありました。大沼氏情報ですが、今日の午後、イバラカンザシが放精放卵していたそうです。今は無くなってしまいましたが、以前秋の浜に畳3枚分程のイバラカンザシ畑が有りました。ある日近くを通ると、その場所だけがまるで火事場の様にモウモウとしていました。何事かと思い近付いてみると、数百個のイバラカンザシから赤い帯(卵子)と白い帯(精子)が出ていました。赤い帯の方は多少粘り気が有り、良く見るとオレンジ色のツブツブがありました。白い帯はまるで線香の煙の様に立ち昇って拡散していきます。一年に一度一斉に行われる、貴重な繁殖の瞬間だったのです。周辺に点在するイバラカンザシを全部見て回りましたが、全て放精放卵していました。どの様なシグナルが出ているのか判りませんが、この不思議な現象に大感動したのを覚えています。