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2002年07月 第 1週( 1日〜 7日迄)

 2002年07月01日(月)
天 候 曇り ポイント:ケイカイ/秋の 水 温 17℃〜19℃
風 向 き 南風7m 透 明 度 10m〜12m
気 温 (最高:最低) 24℃:21℃ 波 高  1,5m
日中の降水確率     20% 流 れ 少々
満潮:干潮(中潮) 08:03 14:53
 西側、東側共に波も無く、まずまずのコンディションでした。雨が上がったので水中の濁りも、多少取れてきました。きょうは久し振りにケイカイの”ブラザーズロック”へ、水中スクーターを出して行ってきました。ブラザーズロックは、物凄い魚影で大きな根が隠れてしまう程でした。大中小のイサキがそれぞれ大きな群れとなって、次から次へと現れてきます。其処へタカベの群れや大きなメジナの群れが重なります。あまりの迫力に、我を忘れて拍手をしてしまいました。(笑)相変わらず”ヒゲダイの根”にはその名の通りヒゲダイが2個体、途中では、アオウミガメも目撃しました。”18の砂地”にはカスザメが2個体・・・かなり充実した1DIVEでした。秋の浜はソウシベニの様子を見に行ってきました。相変わらずソウシは同じ所に張り付いていてお腹が大きいです。♂が近くに居れば産卵が近いと思われるので一生懸命探してみたのですが、とうとう見付りませんでした。壁のベニは1ペアが怪しい動きをしていました。♀を良く観察してみると僅かに兆候が見えたので、時間を置いて再度潜る事にしました。そして・・・見事に失敗しました。読みは正しかったのですが、時間を開け過ぎてしまいました。21:10分にエントリーした時には、すでに遅かったのです。♀のお腹はかすか膨らみを残して萎んでしまい、執拗に♀を追っていた♂の姿は見えなくなっていました。チャンチャン!!先週お客様が見つけた子育て中のセホシサンカクハゼは、孵化の翌々日、次の産卵をしたようです。今は白い産みたての卵がビッシリ付着しています。


 2002年07月02日(火)
天 候 晴れ ポイント:秋の浜 水 温 17℃〜19℃
風 向 き 南南西7m 透 明 度 10m〜13m
気 温 (最高:最低) 28℃:20℃ 波 高  1,5m
日中の降水確率  0% 流 れ 少々
満潮:干潮(小潮) 09:03 15:33
 梅雨時の晴れ間って嬉しいですね。ただ蒸し暑いのが難点ですが、、、、しかし海が明るいのは気持ちが良いです。さて今日は2cmのウミテングが出たとの情報を得て、”左の砂地”をジックリと潜ってきました。残念ながら1本目は目的のものを探し出す事ができませんでしたが、色々と観察でき中々楽しかったです。久々に砂地の奥では、メガネウオも確認しました。またオニハゼSPと共生するランドールズピストルシュリンプの巣作りもジックリ観察する事ができました。ヒレナガネジンボウもホバーリングして、一生懸命流れてくる餌を捕食していました。2本目もウミテング探しで左の砂地に行ってきました。目を皿のようにして海底を這いまわっていると、色々なものが見つかります。爪楊枝を縦四分の一に割った様なホソウミヤッコのbabyや、体中皮弁を付けた同サイズのタツノイトコ、3cm足らずのハワイトラギス等など・・・。そして、遂に同行していたスタッフが、目的のウミテングを見つけました。全体的にグリーンがかった体色で鰭はブルー、親指の爪程しかありませんが、元気に砂地を這い回っていました。


 2002年07月03日(水)
天 候 晴れ ポイント:秋の浜 水 温 17℃〜19℃
風 向 き 南西6m 透 明 度 8m〜12m
気 温 (最高:最低) 26℃:℃ 波 高 2、5 m
日中の降水確率  0% 流 れ なし
満潮:干潮 (小潮) 10:20 16:26
 今日も比較的天気の良い一日でした。秋の浜はとても静かで、浅いところでものんびり遊べました。左の砂地が相変わらずbabyが多く、楽しいです。見られた生物は昨日とあまり変わりませんが、それぞれの無事を確認してきました。まず、全身モスグリーンの2cmのウミテング(この体色はスタッフ全員がはじめて見る色です)は同じ様なところをウロウロと、元気に動き回っていました。糸くずのようなホソウミヤッコや、爪楊枝サイズのタツノイトコ3匹も健在でした。そして問題なのがベニイザリウオ・・・段落ちのウチワのところのメスの産卵口が僅かに開き、オスも尾鰭を振りながらメスに近付く・・・という産卵を匂わせる状態が午前中に観察されました。ベニイザリウオの産卵シーンを再度映像に収めようと、スタッフが昼の12時からずーっと秋の浜に張り付いていますが、午後7時現在まだ何も報告は有りません。思わせぶりなこのメスは、15時ごろ通りかかった時には、産卵口から黒いウンコと思われる物を出していました。しかも糞切れが悪い!!もしかして、単に便秘だったりして・・・。いや、そんな恐ろしいことは、かれこれ7時間も海に行きっぱなしのスタッフのことを思うと、考えたくありません・・・。さて、この事の顛末は、明日のスタッフログでご報告します。楽しみにお待ちください!


 2002年07月04日(木)
天 候 曇り ポイント:秋の浜 水 温 16℃〜19℃
風 向 き 南西2m 透 明 度 7m〜15m
気 温 (最高:最低) 27℃:22℃ 波 高  2、5m
日中の降水確率  10% 流 れ 無し
満潮:干潮 (小潮) 11:54 17:44
 薄曇の一日です。海の中は完全に2層になり、水深20mぐらいを境に、濁った暖かい潮と冷たく澄んだ潮とに分かれていました。今日は右の砂地をジックリ探そう!!と思って潜り始めたのですが、あまりの水の冷たさに、カミソリウオの無事だけ確認して左の砂地に逃げてしまいました。2cmのウミテングを確認し、近くのモスグリーンの海藻を良く見てみると、海藻と全く同じ色をしたナメクジのような生物が這っていました。全長1、5cm位。最初アメフラシかミドリガイの仲間かとも思いましたが、何となく雰囲気が違います。図鑑に載っているウミナメクジが一番近いようなのです。「それにしても地味な生物だなー。」と思いながら次の海藻を見てみると、またまた同じ形のものが付いていました。今度は1cm以下の小さい個体が2匹です。それからは、砂地にあるモスグリーンの海藻には全てナメクジのようなものが付いているような気がして、あちこち探し回りましたが、どれも空振りでした。・・・残念。
 ところで、段落ちベニイザリウオですが、今日の午後になっても産卵はしていません。産卵口の周囲は昨日よりも白っぽくなり、相変わらずオスがそばにいるのですが、特に変わった行動は見られません。逆に段落ちのもう一つのペアのほうが、体をぴったりくっつけ合い、お腹も心なしか昨日より膨らんできたようです。どちらのペアも目が離せなくなってきました・・・。しかし昨日も産卵口が開いてから9時間半も粘って観察したのに結局産卵せず、そうかと思うと何日か前のように、予想よりずっと早い時間に産卵が終わってしまうことがあったり・・・となかなか一筋縄ではいかないです。ベニイザリウオの産卵一つとってもこれ程色々なパターンが有るのですから、生態観察は大変ですね。でも、そういう幅があるからこそ生物は生き残っていける・・・という気もします。


 2002年07月05日(金)
天 候 曇り ポイント:秋の浜 水 温 17℃〜19℃
風 向 き 南西5m 透 明 度 10m〜15m
気 温 (最高:最低) 28℃:22℃ 波 高 2、5 m
日中の降水確率  10% 流 れ 無し
満潮:干潮 (長潮) 13:38 19:06
 なんとも蒸し暑い日でした。島の西側は台風のウネリで潜れるような状態ではなく、島中のサービスが、秋の浜に集合していました。昨日、ウミナメクジだと思った生物は今日ビデオで撮ってよく見たら、ヒラミルミドリガイだということになりました。ウミナメクジを見るのを楽しみにしていた方がいたら、ごめんなさい。ところで、その同じ海藻には、5−6mmぐらいの大きさのイソギンチャクが何個か付いています。数日前から、その正体を知りたくて、今日ついでにビデオに撮って来てもらったら、スナイソギンチャクそっくりの、実に美しい触手を持っていることがわかりました。こういう種類なのでしょうか?それともスナイソギンチャクの幼体は海藻の上で大きくなるのでしょうか? さて、今日もベニイザリウオの報告があります。実は、昨日、夜8時前後に見に行ったのです。2匹はピッタリと寄り添い、メスのお腹もパンパンだったのですが、総排泄口のところが膨れる・・・ということも無く、メスを少し離してみても、後を追う・・・という行動もしなかったので、まだ産まないと思い帰ってきたのです。それが、今日の朝にはメスのお腹はへこみ、2匹はチリヂリになっていました。また、読み違えました。くやしい・・・。しかしくやしがっている暇も無く、今度はもう一組のペアが怪しくなってきたのです。・・・というわけで、スタッフは今日も夜の海へ向かって行きました。さてさて、明日はどんな報告ができるでしょうか? この他では、お腹がパンパンのイチモンジハゼいっぱい、小さなタツノイトコ4−5匹、完全にペアを作っているオキゴンべ等活気のある海です。


 2002年07月06日(土)
天 候 晴れ ポイント:野田/秋の浜 水 温 16℃〜20℃
風 向 き 南南西6m 透 明 度 10m〜13m
気 温 (最高:最低) 29℃:21℃ 波 高  2,5m 
日中の降水確率  0% 流 れ 無し
満潮:干潮 (若潮) 14:59  20:12
 青空が広がり、真夏の様なお天気でした。元町港辺りまでは、まだウネリが残っていましたが、野田浜・ケイカイ・秋の浜等ダイビングポイントは、何処もとても良いコンディションでした。野田浜のアーチの先端では、数百匹のホンベラニシキベラが入り乱れて、放精放卵をしていました。秋の浜は正面の際と右トサカ林を潜ってきました。際には相変わらず、キシマ・マダラ・フタイロ等が健在です。ウミテングbabyも元気に砂地を這い回っていました。右の水深27mには、♂♀と思われるソウシイザリウオがペアで居るのが確認できました。40cm以上有りそうなソウシイザリウオが産卵する様子は、さぞかし凄い迫力でしょうね。昨夜、沼ベニイザリウオの産卵を、惜しくも撮り逃がしてしまいました。読みが甘かった為に、たった1時間と言う空白の時間に卵は産み出されてしまいました。最近毎日の様にベニイザリウオを観察していますが、かなりの数が棲息している事が判ってきました。完全なペアを形成しているのが5組、その他にスタッフの持っている情報を集めると、♂5個体、♀2個体を確認しています。殆どが水深10m前後に集中しています。彼らは浮遊卵を産み出すのですが、その卵は暫くの間、水面近くを漂うものと思われます。あまり深い所では、卵が水面に到達する前に捕食者に食べられてしまう恐れがあり、比較的浅場に集まって産卵するのではと仮説を立ててみました。皆さんはどの様に考えますか?   追: 夕方に歯科技工士の加藤さんから、「産卵しそうなペアが居るよ〜」との情報を得ました。そして遂先程(23:08)産卵を確認しました。産卵に至るまでには、今回も様々なドラマがありました。詳しくは、潜りにいらした時に、映像と共にご紹介したいと思っています。加藤さん、情報ありがとう!!(この場を借りて・・・)


 2002年07月07日(日)
天 候 晴れ ポイント:秋の/ケイカイ 水 温 16℃〜20℃
風 向 き 南南西6m 透 明 度 12m〜15m
気 温 (最高:最低) 29℃:23℃ 波 高  2,0m
日中の降水確率  10% 流 れ 有り
満潮:干潮 (中潮) 15:53   08:53 
 今日も夏空が広がり、海も最高のコンディションでした。透明度も良くなりつつあります。今日は秋の浜”右トサカ林入り口””ケイカイ”に潜ってきました。秋の浜はクダゴンベを見に行ったのですが、トサカが元気良すぎてとても見づらかったです。トサカに共生する生物を観察する時は、少し萎れていた方が見易いですね。(笑) ソウシイザリウオは、今日もペアで寄り添っていました。今日のケイカイは大当たりでした。多少潮が掛かっていたのですが、それが幸いしてか?通常コースで次から次へと大物を見る事ができました。まず、水路の入り口では、いきなりスズメダイ達が根の影に隠れたと思った途端、ウミウが目の前に飛び込んできました。更に”正面の壁”に来ると、テングダイ3匹のお出迎え、そしてゴロタの上には餌を物色中のトビエイがいました。このトビエイ余程お腹が空いていると見え、私達の存在等見て見ぬ振り、一生懸命餌漁りに没頭していました。根を乗り越えて沖に出た所では、水路に大きなクエ(モロコ)が居ました。”18の壁”では、ホバーリングするトビエイに、根の間をゆっくり通り過ぎる大きなウミガメ・・・・。そして砂地にはカスザメが2個体、更に驚いたのは、ギンポ団地の所でヒゲダイまで2個体登場したのです。次から次へと現れる大物に驚いてしまいました。そして帰りがけ水面を見上げると、30cm程のトビウオが次々と泳ぎ去っていきました。最後は、行きにも登場したウミウが又しても飛び込んできました。そして水面に戻った彼or彼女は、ひとしきり助走した後、大きな翼のシルエットを残し海面を飛び立って行ったのでした。以前一度だけ秋の浜で同じシーンに出逢い、とても感動した事があります。ウミウは海面から飛び立った直後、海面すれすれを飛びます。水中からこの空中を飛ぶ、鳥の姿を見るのはとても不思議な感覚でとても印象深いものでした。なかなかチャンスは有りませんが、もしも水面を見上げてウミウが居たら目を離さないでください。感動シーンに出会えるかも知れませんよ。